衝撃
俺の名前は坂口信義。私立栄林学園に通う二年生だ。今日は始業式だ。俺の明るい高校生活もこれからだ!…と自己紹介したのはいいが、俺は何の特徴もない、ごく普通の平凡な男子高校生だ。特に部活に勧誘される事も無く、帰宅部でいつの間にか一年が過ぎていた。今日もいつも通りに家に帰る……はずだった…
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「あー、今日も疲れたなぁー」
いつもの事だ。朝学校に行き、授業を受け、真っ直ぐ家に帰る。なんとなくの毎日を送っていた。
「なんか面白い事でも起きないかな」
俺は鼻をほじりながらそんな事を呟いていた。……それにしても静かだな。みんな部活だからだよなぁ。まぁ、どうでもいいか。
…………………ヒュ〜〜……
ん?なんか聞こえたような…
………………ヒューーーー
…間違いない。何か聞こえる。
……………ウヒョーーーーー
「って、なんでウヒョーーーーー⁉ってええええ!!!」俺は振り向きながらツッコんだ。そして仰天した。音の正体はー
「い、隕石ぃぃいい⁉」
ーそう、隕石だった。
隕石は俺の真上を通過して、近くの地元でも有名な山に激突した。
ドォォォォオオオオオンン!!!
凄まじい音が響いた。
俺は思わす目をつむり、耳を塞いでいた。
俺はしばらく動けなかった。
気のせいなんだろうか?疲れてるんだよな。
そうだ。そうに違いない!
俺は目を開けた。すると………山が抉れていた。
「………う、嘘だろぉおお!」
目をこすり、もう一度見るが、山は抉れていた。こんな事があるんだな。
俺は好奇心で山に向かっていた。
「はぁ…はぁ…ごほっ……思ったよりも距離があったな」
確かこの辺りのはずなんだよな。えっと…あ、あれか?
そこには、小さなクレーターが出来ていて、クレーターの中心から白い煙のようなものが上がっていた。
俺は早速近づいてみることにした。
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