首相官邸オンライン緊急会議 2026年4月22日
(首相官邸危機管理センター。大型モニターに各省庁の映像が映る。)
(総理以下閣僚は官邸に集結。警察庁長官、東京消防庁総監、統合幕僚長らはそれぞれの庁舎からオンライン接続。)
総理大臣:
「状況を報告してください。」
警察庁長官:
「18時50分以降、港区、新橋、芝浦を起点に感染事案が多発。現在確認できているだけで都内二十六地点。神奈川、埼玉でも同様の事案が発生しています。」
(モニター上に地図が表示され、赤色のマーキングが拡大していく。)
総理大臣:
「死傷者は。」
警察庁長官:
「正確な数は不明です。現場が混乱しており、救急搬送前に隊員が襲撃を受ける事例も発生しています。」
東京消防庁総監:
「救急隊三隊が活動中に襲撃を受けました。隊員に負傷者が出ています。通常の事故対応とは様相が異なります。」
(画面が死傷者数の表に切り替わる。リアルタイムで数字が増え続ける。)
総理大臣:
「感染者の規模は。」
警察庁長官:
「同時多発的に発生しています。封鎖による局所的制圧は困難です。」
統合幕僚長:
「首都圏に展開中の陸上部隊は待機状態から出動態勢へ移行しました。現在、主要官庁・国会周辺の警備を強化中です。」
防衛大臣:
「装甲車両が都心部に入り始めています。」
(モニターの地図に青い点で自衛隊部隊の展開状況が表示される。感染者を示す赤い点と比較して圧倒的に数が不足している。)
総理大臣:
「官邸の防護は。」
警視総監(オンライン参加):
「機動隊を追加配備しました。官邸・国会・皇居周辺は封鎖可能です。」
官房長官:
「交通機関はどうなっていますか。」
警察庁長官:
「山手線は一部区間で停止。全面停止も時間の問題です。首都高速も閉鎖区間が拡大しています。」
東京都知事:
「都民への避難呼びかけは開始しましたが、繁華街にはまだ人が残っています。」
総理大臣:
「外出制限の強化を検討してください。」
(数秒の沈黙。)
統合幕僚長:
「一点、重要な報告があります。現場部隊より、感染者と一般市民の識別が極めて困難との報告が上がっています。」
総理大臣:
「どういうことだ。」
統合幕僚長:
「外見上は負傷者に見える者が突然襲撃に転じる事例が確認されています。発生初期段階では区別がつきません。発症初期段階では体温も通常の人間と変わらないため、赤外線暗視装置を使用した判別も困難です。」
東京消防庁総監:
「救護対象が突然加害者に転じるため、現場の判断が追いついていません。」
(総理が沈黙する。)
官房長官:
「情報統制についてはどうしますか。」
総理大臣:
「爆撃の詳細は現時点では公表しない。首都圏の事態収拾を優先する。」
防衛大臣:
「大阪の地上作戦は進行中です。東京への戦力分散は危険を伴います。」
統合幕僚長:
「しかし東京での感染が拡大すれば、国家機能そのものが停止します。」
総理大臣:
「最悪の事態を想定してください。」
(モニター越しに各機関トップが沈黙。)
総理大臣:
「首都機能維持を最優先とします。必要なら第二拠点への移行準備を開始してください。」
官房長官:
「了解しました。」
総理大臣:
「東京を失うわけにはいきません。」
(会議継続)
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