東西日報 2026年4月20日 夕刊
【不安につけ込む犯罪、各地で多発】
壊死性攻撃行動症候群の感染拡大が続く中、社会の混乱に便乗した犯罪が全国で相次いでいる。警察当局は警戒を強めているが、各地で発生する事案への対応は追いついていないのが実情だ。
【高騰商品を狙った窃盗相次ぐ】
マスクや消毒用品など、品薄となり高値で取引されている商品を狙った窃盗事件が各地で確認されている。ドラッグストアや倉庫から大量の商品が盗まれるケースのほか、個人宅の玄関先に置かれていた備蓄品が持ち去られる被害も出ている。
警察は「生活必需品を巡る犯罪は今後さらに増える恐れがある」として注意を呼びかけている。
【効果をうたう虚偽表示、景品表示法違反で摘発】
感染症に「効果がある」とうたったサプリメントや健康食品を販売していた業者が、景品表示法違反の疑いで相次いで摘発された。
実際には医学的根拠が確認されておらず、消費者庁は「不安心理につけ込んだ悪質な行為」として、厳正に対処する方針を示している。
【「安全な場所に案内」うたい詐欺】
「お金を払えば安全な場所まで案内する」「検査や保護を受けられる」とうたい、現金をだまし取る詐欺事件も発生している。
被害者の多くは、高齢者や一人暮らしの住民で、警察は「公的機関が何かを勧誘したりお金を支払うように依頼することは無い」と注意を促している。
【なりすまし・侵入被害も】
保健所や自治体職員、消毒業者を装って住宅を訪問し、金品を盗むなりすまし事件も確認された。白衣や腕章を着用していたケースもあり、住民が疑いを持ちにくかったとみられる。
また、自主避難で留守になった住宅を狙った侵入盗も増加傾向にある。
【デマ拡散による混乱】
「この地域に感染者が出た」などとする虚偽情報がSNS上で拡散され、店舗や住宅への嫌がらせ、落書きに発展するケースも出ている。
警察は悪質なデマについて、名誉毀損や業務妨害の疑いで捜査を進めている。
【誤認による暴行事件、死亡者も】
最も深刻な事案として、酒に酔って路上に倒れていた浮浪者の男性を感染者と誤認した大学生らが集団で暴行を加え、死亡させる事件が発生した。
現場周辺では「感染者がいる」との噂が流れており、警察は集団心理による過剰反応が引き金になったとみている。
【警察の対応に限界】
警察庁は「治安悪化を防ぐため全力を挙げている」とする一方、感染拡大に伴う人員不足や業務集中により、すべての事案に迅速に対応できない状況も明らかにした。
専門家は「不安が高まるほど、人々は過激な行動に走りやすくなる。冷静な判断が必要だ」と指摘している。
政府は、悪質商法や詐欺、デマへの注意を呼びかけるとともに、治安維持策の強化を検討している。
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