福岡市封鎖線近辺で回収されたスマートフォンの記録映像 4月20日
日時:2026年4月20日 朝
場所:福岡県内(福岡市南部〜筑紫野方面)
撮影者:男子大学生(個人所有スマートフォン)
(撮影開始)
(キャンパス構内の一室。カメラに複数の人影が映る。建物の影から外をうかがう映像)
撮影者:
「えー。……ここは、九大の筑紫キャンパスです……。もう丸一日、誰も来てないです」
(周囲は静まり返り、遠くでサイレンのような音が断続的に聞こえる)
(撮影者が窓から外を覗く。キャンパスの敷地内の各所に死体が転がっている)
同行学生A:
「ネット見た。筑紫野の方に自衛隊が出てるらしい」
同行学生B:
「市外に出られたら、救助してもらえるんじゃないか?」
撮影者:
「ここにいても、もう無理だろ。警察も消防も繋がらないし……行こう」
(撮影者たちが講義室を出る。時折カメラに感染者らしき人影が映るが、気づかれることなくキャンバスを出ることに成功する)
(徒歩で移動。人気のない住宅地が延々とカメラに映る)
撮影者:
「■■のアパート、ここから1キロくらい」なんだよな
同行学生C:
「俺の車軽だけど、詰め込んだら何とか5人乗れるだろ…」
(アパートに到着。学生Cが自分の部屋に行き、車のキーを取って戻ってくる。軽ワゴンのドアが開く音)
同行学生C:
「ガソリンはまだある、給油しておいてよかった」
(撮影者たちが車に乗り込み、運転席の学生Cがエンジンをかける)
(エンジン音を聞いたのか、道路上に複数の感染者らしき人影が現れる)
撮影者:
「おいヤバいって、早く出せ!」
(車内映像。フロントガラス越しに事故車両が映る)
撮影者:
「道、塞がってるな……」
(横倒しになった車両、放置されたバイクがフロントガラス越しに映る。車両の周囲には死体が転がっている)
同行学生A:
「また迂回だ」
(何度も方向転換する様子が続く。時間が経過)
撮影者:
「これ以上、車じゃ無理だ」
同行者A:
「たぶんもう少しで封鎖線だ。歩いていくしかないな」
同行者C:
「クソッ、せっかく買った車なのに」
(撮影者たちが車を乗り捨て、徒歩で進む)
(路上に横たわる複数の遺体がカメラに映る。酷く損壊しており、学生が嘔吐する音が記録される)
同行学生B:
「……死んでる」
撮影者:
「見るな。前だけ見ろ」
(片側二車線のバイパス路を歩く撮影者たち。遠方に車両の列と人影が映る。距離およそ500メートル)
(拡声器の音が響く)
自衛隊:
「こちらは陸上自衛隊です。現在、壊死性攻撃行動症候群特別措置法の施行に基づき、福岡市および周辺地域からの移動を制限しています」
「感染拡大防止のため、福岡市民が封鎖線の外へ出ることは認められていません」
「直ちに引き返し、自宅または安全な屋内に戻ってください」
「指示に従わない場合、武器の使用が認められています」
同行学生D:
「……撃たれないよな?」
撮影者:
「脅しだろ……ここまで来て、今さら……」
(数人が小走りで前進する。道路上にはいくつも死体や事故車両が転がっている)
(銃声と地面に何かが当たる音が記録される)
同行学生A:
「なんだ!?」
(再度銃声。砂埃が舞う)
撮影者:
「撃ってる……マジかよ……!」
(映像が大きく揺れる。全員が背を向けて走り出す)
同行学生B:
「戻れ!戻れ!」
(呼吸音、泣き声)
撮影者:
「……助けてくれると思ったのに……」
(映像が地面を向いたまま暗転)
(映像終了)
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