表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
REPORT of the DEAD  作者: 残念無念
2026年 4月

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

56/67

総理招集非公開会議 議事録 4月18日

日時:2026年4月18日 未明 01:10〜03:05

場所:首相官邸 地下危機管理センター(非公開区画)

区分:最重要・極秘(閲覧制限)


出席者

内閣総理大臣

内閣官房長官

防衛大臣

厚生労働大臣

国家安全保障担当大臣

内閣法制局長官

防衛省 幕僚長級(陸)

防衛省 幕僚長級(空)

防衛省 幕僚長級(海)

統合幕僚監部 高官

内閣官房 危機管理監

ほか、必要最小限の実務責任者


【会議目的(総理指示)】

法的・倫理的制約を考慮しない場合、自衛隊が感染者(以下「感染者」)掃討において取り得る作戦の上限を把握すること。

掃討手段ごとの実効性・付随的損害・政治的帰結を整理すること。

現時点で大阪市内へ部隊を突入させ、生存市民の救助活動が現実的に可能かを評価すること。


総理は冒頭、「最悪の場合、民間人の被害が出ることも承知の上で、感染拡大阻止を最優先する判断も排除しない」と発言。


【議題1:自衛隊による感染者掃討作戦の実施可能範囲(法・倫理不問)】

統合幕僚監部 高官 説明:

法的制約を無視した場合でも、現実の作戦能力には物理的・運用上の限界がある。

市街地における全面的殲滅作戦は、短期間での完遂は不可能。


実行可能なのは以下の範囲に限定される。

・重要インフラ・交通結節点の制圧

・区画ごとの封鎖・掃討(ブロック単位)

・生存者救出を伴う限定的突入作戦

ただし民間人に巻き添え被害を出した場合、自衛隊の存続に繋がる事態に発展しかねない。


総理 発言:

「国家として最悪の選択肢も検討する責任がある。感情論は脇に置いて案を出してほしい」



【議題2:感染者掃討の具体的手段と付随的損害】


① 陸上自衛隊 普通科部隊による市街地戦闘

陸幕 高官 説明:

主力は小銃・機関銃・対物ライフル・携行対戦車火器。

建物突入、路地掃討、屋内戦闘が中心。

メリット:

・生存者の選別・救出が可能

・被害を局限化できる

デメリット:

・時間がかかる

・隊員の被害が極めて大きくなる

・隊員の感染リスクが常に伴う


評価:実行可能だが、長期戦必至。



【② 航空自衛隊による市街地空爆】

空幕 高官 説明:

・航空自衛隊は戦略爆撃能力を保有していない。

・精密誘導兵器による点攻撃のみ可能。

・市街全域の面制圧は不可能。



【③ 米軍提供のサーモバリック兵器(非公式打診)】

統幕 高官 説明:

在日米軍筋より非公式に、市街地で広範囲の制圧が可能なサーモバリック(熱圧)兵器の提供打診あり。

文書なし。


効果:

・建物内部まで爆風と高温が及ぶ。

・感染者密集地域の短時間殲滅が可能。

デメリット:

・生存市民の生存はほぼ期待できない。

・市街地壊滅、死者数は数十万規模の可能性。

・使用国の責任が日本側に帰属。


防衛大臣 発言:

「事実上の都市殲滅兵器であり、提案として記録に残すべきでない」



【④ 化学兵器(毒ガス等)の使用案】

統幕 高官 説明:

・前提として、自衛隊は化学兵器を保有していない。

・国内の民間設備を転用すれば製造可能ではあるが、化学兵器として使用可能なレベルに達するには時間を要する。

・化学兵器の製造に関する知見及び技術を有する者がいない。

・日本は化学兵器禁止条約に加盟しているため、製造した瞬間に国際的な非難を受けると考えられる。


内閣官房 危機管理監 説明:

・理論上は密閉空間で効果あり。

・ただし感染者が呼吸を必要としない可能性があり、効果不明。


評価:

・実効性不明

・国際法違反が明白

・外交的損失が最大



【議題3:大阪市内への突入による生存市民救助の可否】

陸幕 高官:

・限定地域であれば可能。

・全市的救助作戦は現実的でない。

・夜間突入・屋上回収などの特殊作戦は検討可能。


総理 発言:

「救える命は救う。しかし、全員は救えない前提で計画を」



【総括】

市街地全面掃討は、いかなる手段でも壊滅的被害を伴う。

現実的選択肢は、

・区画封鎖

・陸自による限定掃討

・生存者救助の優先

・米軍提供兵器の使用は国家存立レベルの判断を要する。



【総理 最終発言】

「ここで議論した内容は、外部に漏れた時点で国家が終わる。だが、考えないわけにはいかない」

「最悪の選択肢を机の上に置いたまま、最善を尽くす」



【備考】

本議事録は暫定版。閲覧後は回収。

次回会合は情勢次第で即時招集。



ご意見、ご感想お待ちしてます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ