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REPORT of the DEAD  作者: 残念無念
2026年 4月

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21/66

自衛隊上層部・非公式通話記録 2026年4月7日

(通話開始)


A(陸上幕僚監部 運用訓練・支援部■■■■:「……例のアフリカ・中東の暴動だが、米軍の友人から追加情報が入った。どうも“人が急に他者に噛みつく”という事例が、そっちでも何十件も起きてるらしい。中東アフリカの基地内で兵士が同僚に襲い掛かるという事案も複数発生しているそうだ。お前なら知っているかもしれないが、念のため」

B(統合幕僚監部 運用部■■■■):「死人が立ち上がるとか、そんな馬鹿な話は正直信じられん。だが、俺のところにも似たような情報は入っている……米軍が極秘扱いで報告してるとなると、ただの暴動じゃ済まんか。」

A:「俺だって死体が起き上がるなんて信じちゃいない。ただ、“他の何かを襲う病気”というなら狂犬病で説明はつく。イラク派遣の時に散々叩き込まれただろ。発症したら理性が飛んで暴れる。噛みつきもある。」

B:「……確かに。ただ、だからといって全駐屯地で外出禁止はやりすぎじゃないか? 隊員の士気が下がるぞ」

A:「インフルやノロが流行るだけでも隊員が何十人も営内隔離になるんだ。未知のウイルスなら、一個駐屯地が丸ごと機能不全になるのに時間はいらん。仮に出動が命じられても主力になる陸自の隊員が全滅したら、国内治安も災害対応も崩壊だ。」


(間)


B:「……わかった。外出禁止措置は最小限で検討しよう。ただ、公式にはまだ言えんぞ。」

A:「もちろんだ。だから非公式にこうして連絡してる。」


―――――――――――――――――――――――


【追加の防衛措置に関する協議】

B:「ところで■■、ほかに具体的な対策案はあるか?」

A:「ある。かなり踏み込んだ内容だが、聞け。 ます駐屯地の警衛隊は常時実弾携行、小銃への装填を義務化する。そして駐屯地へ侵入しようとする不審者には即時発砲を許可。加えて万が一に備え、訓練名目で駐屯地ごとに実弾配備量を増やす。部隊の行動前に組織が崩壊するのを防ぐために全隊員に臨時の健康診断を実施し、体調不良や外傷のある者は全員隔離。まだまだあるが、今できそうなのはこのくらいだろう。」

B:「……実弾携行の常時化に、侵入者への発砲許可だと?前代未聞だぞ。」

A:「だから今の段階なんだ。もし感染が国内に入ってたら、もう遅い。ネットやニュースを見た限りだとその可能性はほぼ100%と考えた方がよいだろうが…治安維持の最後の砦が自衛隊なのに、真っ先にやられましたじゃ話にならん。」

B:「(苦笑)“税金泥棒扱いされたら困る”ってやつか。」

A:「ああ。病気の家畜の殺処分でも、熊退治でも、何でも押しつけられる組織だぞうちは。有事に壊滅してたなんて本気で洒落にならん。」

B:「……わかった。渋々だが、提案内容を俺の方でもまとめる。ただし、正式な命令にはできん。状況が状況だ。」

A:「非公式でいい。各駐屯地の判断で動けるようにしといてくれ。」


―――――――――――――――――――――――


【総理大臣への不安】

B:「しかし……問題は政府だな。白洲総理がどこまで理解してるか。」

A:「正直、期待してない。気が弱いのは悪いとは言わんが、有事の指揮官向きじゃない。」

B:「党内にも味方がいないしな。前任者の不祥事の尻拭いで総理になっただけだ。こんな緊急事態で本当に決断できるか……。」

A:「せめて、俺たちが先に動いておくしかない。」


―――――――――――――――――――――――


B:「……了解した。各駐屯地に“注意喚起”という形で話を通しておく。」

A:「助かる。人類史に残るかもしれん案件だ。最悪を想定して動くぞ。」


(通話終了)

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