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REPORT of the DEAD  作者: 残念無念
2026年 4月

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安全地帯避難選別会議 映像記録 2026年4月24日

記録日時:2026年4月24日 午後

場所:首相官邸 危機管理センター


※本映像は白洲総理大臣の指示により記録されたものである。


(映像開始)

(会議室が映る。長机を囲むように十数名の政治家が座っている。)


白洲総理大臣:

「記録を残しておこう。もし我々がここで終わったとしても、後の人間が何を考えていたのか分かるようにするためだ。」


(出席者の一人が苦笑する。)


官房長官 宮坂:

「後世の人間がいれば、の話ですがね。」


(短い沈黙。)


防衛大臣 倉橋:

「議題に入りましょう。」



【安全地帯構築計画】


白洲総理大臣:

「現時点でこの感染症の治療法及び予防手段は全く見つかっていない。海外でも同じだ。そして感染者は頭部を破壊されない限り、撃たれようと爆撃されようと動き続ける。感染者の数は世界中で増加し続けており、我々は文明崩壊の瀬戸際に立っている。」

官房長官 宮坂:

「死体が起き上がって人間を襲っているんです、誰もこんな事態を想定したことはありませんよ。想定外という言葉を軽々しく使いたくはありませんが。」

防衛大臣 倉橋:

「もはやサイエンスではなくファンタジーの領域だ。」

白洲総理大臣:

「続ける。現時点で上がってきている報告によれば、各地に設置予定の安全地帯に受入れが可能な総人口は100万人程度。」

農林水産大臣 安藤:

「日本の人口は一億を超えています。」

白洲総理大臣:

「分かっている。」


(総理は資料を机に置く。)


白洲総理大臣:

「これは避難計画ではない。文明保存計画だ。」


(室内が静まり返る。)



【選別方法】


総務大臣 真壁:

「対象者の選別は行政データを総動員して行う。」

真壁:

「具体的には

・年金記録

・国家資格保持者

・マイナンバー情報

・各種行政データベース

これらを統合し、職業・技能・健康状態を確認する。避難対象者の選別は壊死性攻撃行動症候群対策会議を対策本部に格上げの上、対策本部が選別する。」


(出席者が手元の資料を見つめる。皆が険しい表情になる。)


厚生労働大臣 木崎:

「主婦、学生、無職など職業情報が不明確な者は原則対象外とする。」


(何人かが目を伏せる。)



【避難対象職種】


科学技術担当大臣 早川:

「優先順位は以下の通りとする。

①科学者、感染症研究者

②医師、看護師、医療従事者

③警察官、自衛官、その他治安維持関連の職務に就くもの

④官僚、行政職員

⑤インフラ技術者

⑥電力および通信エンジニア

⑦農業、畜産業及び漁業従事者

⑧製造業技術者

⑨食品生産及び加工技術者」


(出席者が互いの顔を見合わせる。何事か囁きあう。)


早川:

「文明維持に必要な人材を優先する。」



【年齢条件】


厚生労働大臣 木崎:

「原則として若年層を優先する。50歳以上は専門職を除き対象外。」


防衛大臣 倉橋:

「高齢者を大量に受け入れれば医療資源が枯渇する…仕方のないこととはいえ…」



【健康条件】


木崎:

「避難対象者は以下の条件を満たす必要がある。

①重度の持病がない

②重大な既往症がない

③遺伝性疾患の可能性が低い」

木崎:

「医療資源は極めて限られたものとなる見通しである。残酷なことだが、病弱な者を受け入れても常に看病が必要となれば労働力が少なくとも二人分無駄になる。それならば健康な人間を一人でも多く受け入れるべきという判断だ。」



【家族の扱い】

内閣府特命担当大臣 片山:

「家族の扱いについて。」

白洲総理大臣:

「一親等までとする。」

片山:

「親兄弟や配偶者の家族まで認めれば人数が膨れ上がります。」

白洲総理大臣:

「配偶者と子供のみ。それ以上は連れていけない。ペットもだ。」



【抽選案】

国会対策委員長 松岡:

「抽選という方法もあるのではないでしょうか。」


(数名が顔を上げる。)


松岡:

「全てを技能で決めるのはあまりにも…」

防衛大臣 倉橋:

「時間がない。」

倉橋:

「各地で感染が拡大している。抽選などしている余裕はない。」


(倉橋がため息を吐く。)


倉橋:

「こうしている間にも各地で国民が襲われている。早急に避難対象者を決定しなければ、その対象者すらいなくなってしまう。」

白洲総理大臣:

「抽選案は却下とする。」

倉橋:

「避難対象者が決定後、速やかに自衛隊及び警察、海上保安庁により安全地帯への移送を開始する。」



【政治家の扱い】


(沈黙が続く。)


外務大臣 杉村:

「政治家はどうします。」


(誰もすぐには答えない。)


官房長官 宮坂:

「正直に言えば、真っ先に避難したい。」


(何人かが苦笑する。)


宮坂:

「だがそれをやれば、この計画は終わる。自分一人だけが助かろうとしたら、我も我もと続いて計画自体が破綻する。」

倉橋:

「それだけは避ける必要があるな。」

宮坂:

「それに真っ先に我々だけ避難したら、避難した先で怒り狂った国民からリンチにかけられますよ」


(小さな笑い声が響く。)


白洲総理大臣:

「だが国家運営継続のため、内閣は避難対象とする。ただし安全地帯への避難については可能な限り先に挙げた職業の者を優先すること。可能な限り我々は官邸もしくは立川防災基地からの指揮を継続する。」


(白洲が一息つく。)


白洲総理大臣:

「ただし国会議員は別だ。全員を連れて行くことはできない。」

農林水産大臣 安藤:

「選別しますか。」

白洲総理大臣:

「与野党同数をランダムに選出する。」


(小さなどよめきが起きる。)


白洲総理大臣:

「民主主義と政治の正統性を残す必要がある。一党独裁政治を後世に残すわけにはいかん」



【最終確認】


白洲総理大臣:

「確認する。」

「安全地帯の総人口は100万人。」

「対策本部が行政データを用いて選別する。」

「対象は文明維持に必要な人材。」

「家族は一親等まで。」

「高齢者は原則対象外。」


(全員が黙って頷く。)


白洲総理大臣:

「これは人命救助ではない。」

「文明の種を残す作業だ。」


(会議室が静まり返る。)


白洲総理大臣:

「あの世があれば我々は地獄に落ちるだろう。おそらく後世の人間から厳しく糾弾されるに違いない。」

「だがどうかこの計画を実行してほしい。たとえ自分の家族を見捨てることになっても、日本人、ひいては人類存続を優先してもらいたい。」


(白洲が頭を下げる。)


白洲総理大臣:

「つらい仕事ではあると思うが、よろしくお願いします。」


(映像終了)

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こんな判断ができる総理大臣、尊敬するしかないじゃないか…
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