第32話・教えて!周辺状況
戦国奇聞! 第32話・教えて!周辺状況
えー、いきなり中の人です。
今回は透波の元締め 秋山十郎兵衛からの 周辺国の状況報告、今風に言えば 『安全保障会議』を鷹羽先生と共に聞くつもりで、予告までしておりましたが…余りにも退屈な報告でしたので、会議終了後からを、お伝えしたいと思います。
では、どうぞ…
―――――――――
午の刻の城西屋敷 応接室である。
戸が開き、白湯を持った吾介と、疲れた表情の面々が入って来た。
勘助と城西衆の教師3名である。
早朝から先ほどまで御経霊所吽婁有無で行われていた、秋山十郎兵衛による報告を拝聴していたのだ。
十郎兵衛は家中表向きの役職は横目衆 (※1) であるが、透波を使った他国の動向を探るのが主な任務であった。 (※1.5)
一番鮮度の高い他国情報が聞けるので、今の鷹羽たちのモヤモヤもスッキリすると期待して参加したのであったが、ただ数時間 聞くだけの “苦行” であった…
※1:横目衆は家臣を監察し、御屋形に報告する役職で、江戸幕府で言えば “目付”。現代の企業などでは “監査役” に当たり、どちらにしても煙たがられる役職である。
※1.5:江戸幕府では他国の大名および朝廷を監視する役目は “大目付” になるが、やってる事は国主直属のスパイであり “御庭番” である。今風に言えば 国家公安委員長か、内閣調査室長 辺り…やはり煙たい。
なぜ 聞くだけであったかと言えば、公安は秘密主義なのだ。
諜報機関の人間は情報収集には熱心だが、情報開示は本能的に嫌がる。
つまりこちらが質問してもはぐらかされ、スッキリした回答を貰えない。
また、諜報機関の人間は不正確な情報から結論を出さざるを得ない環境から、断定はしない曖昧さが身についている。
質問しても虚しさしか返ってこない事に気付き、沈黙した。
そして十郎兵衛のオブラートに包んだ、匂わせ感満載の天気予報の様な報告…何も印象に残らないものを拝聴したのであった。
白湯を各席に置き、吾介が部屋から出ると ぐったりした表情の古澤が誰に言うとも無く呟いた。
「十郎兵衛さんのあれは催眠術師ですね…」
「…」
誰も拾わないので仕方なく勘助が口を開いた。
「“さいみんじゅつし” とは何じゃ?」
「え? そうですねぇ 十郎兵衛さんみたいな人です…」
「…」
「古澤…これ以上疲れる会話はやめて貰えるか…」
「でもホント、全員 寝てたんじゃないですか?
あの晴信さんも目つむって腕組んでたでしょ。絶対寝てたと思う!
参加者全員眠らせる事が出来るのは、校長先生か催眠術師だけですよ」
鷹羽のささやかな要望を打ち消す様に “催眠術師” に中畑が喰いつき、勘助も乗った。
「ほぉ “さいみんじゅつし” とは眠らせる術を操る妖の事か!
成程…なれば十郎兵衛殿は その術士じゃな。 あの真面目一辺倒の信忠殿さえ、眠らせておったからの」
「え!あの甘利さんが? いやいや、彼は起きてましたよ。目開けてましたもん。オレ見ましたから…」
「ふふ、大輔は知らぬのか?信忠殿は目を開けたまま眠る事が出来るのじゃ! あれも武術のたしなみじゃ」
「えー!スゲー。武術ってそこまで出来るんですか?」
「うむ、我も詳しくは判らんが、」
「あー勘助さん、鷹羽先生。 その話は後にして、今日の会議の要点を説明してもらえませんか?
結局、どこのだれがヤバイ奴なんですか?」
「…」
古澤が強引に話を終わらせた。
自分で振って置いてこの仕打ちはヒドイやつである。 が、確かにこのままグダって散会したら 今日の報告会は時間の無駄でしかない。
勘助は頷き、テーブル中央に置いてある "全国道路地図" 長野県のページを広げ、古澤に訊ねた。
「きな臭いのは村上と小笠原じゃが…どこに居るかは判っておるか?」
古澤は地図を凝視している視線は動かさず、首だけを勢いよく振った。
勘助は軽くため息をつきつつ解説のレベルを定めた。 (図1)
図1:版権の都合で "全国道路地図" はお見せ出来ないので自製の 信州概要図をご覧ください。
「まずは信州の形から話すとしよう。
信濃は大きな国での、大雑把に云えば 数々の山と四つの平地、それに一つの湖から出来て居る。
まず、北の平地が “善光寺平” で、西に下れば “松本平” 、東に下れば “佐久平” に繋がって居る。
そして真ん中にある 諏訪湖から流れ出る 天竜川に沿って開けたのが “伊奈平” じゃな。
我等の居る甲斐の国の何倍もある、大きな国だが、それぞれの平地は険しい山に挟まれ、行き来が悪く、別の国と言っても良い程に民草の性質も違って居る」
地図を辿る勘助の指を追いながら、古澤が頷く。
「なーるほど、十郎兵衛さんがやたら タイラータイラー って言うんで、外人でも居るのかと思ってたんですけど、地名だったんですね。
…確かに山に阻まれて一つの国と言うにはまとまりづらいですね」
「うむ、良馬を産む信濃は平氏を倒した木曽義仲をはじめ、昔より強い騎兵が全国に名を轟かせておるのじゃが、良く言えば独立独歩、悪く言えば頑固者の多い信州武士は、幕府による統治を嫌い 度々守護を追い出し、それぞれの平を取り合って居る。
今は真田も追い出されて居るが、細かい戦が絶えぬのも、土地の成り立ちが原因であろうな」
勘助の言葉を頷きながら聞いていた鷹羽であったが、首を傾げ問いかけた。
「あれ、でも この前の高遠さん…でしたっけ? 諏訪に攻め込むぞって時は、彼らは手を組んでましたよね?」
「あ?…小笠原と上杉のことか? その時その時で手を組み、裏切るのは今の世の習いじゃ。
それに小笠原と上杉は信州者とは云えぬからの…ついでに誰がどこを抑えて居るか説明しておくか…」
勘助は懐から紙を取り出し、名前を書くと広げていた長野の地図に置いて行った。(図2)
図2:信州勢力図をご覧ください。
「先だって原虎胤様に追い散らされた 小笠原長時は松本平の林城を本拠としておる。
先ほど言った “追い出された幕府の守護” が小笠原じゃ。
されど、いつの間にか信濃守護に舞い戻っておるから 小笠原家はしぶといぞ」
勘助は一旦言葉を切り、目の前の白湯を呑んだ。
軍師というより講釈師の趣である。
喉を湿らせ、再度 信濃情勢を語り始める。
「信濃守護の小笠原家は、本来であれば信州全てを治める筈なのじゃが、松本平と伊那平しか抑えて居らぬ。
その伊那平も長年小笠原の親類同士で争って居ってな、最近になって長時の弟の信定が松尾城を抑えた訳じゃが、高遠の一件で高遠城を板垣様が取られたので、また分断されたと言えるな。
そうそう、松尾城を追われた方の小笠原、小笠原信貴は、武田家に身を寄せて居っての、城を取り戻そうと 兵を出せ出せと板垣様を責付いて居るようじゃ。
…佐久平は先代の信虎様が仕掛けた戦で諏訪、武田、村上で分割する筈であったが、今はどさくさ紛れに善光寺平の村上義清が我が物としておる。
約定を守る様 御屋形様が義清に申し入れているがどこ吹く風での。
それに横手から手を伸ばそうとして居るのが上州の上杉憲政じゃ。
武田としては信繁様と真田殿が何とか取り戻そうとして居るが、中々に巧くはゆかぬな…」
地図に置かれた紙片で位置関係を理解した鷹羽はうんざりしたような声をあげた。
「戦は国を疲弊させるだけだから止めましょう って言って来たんですが、これを見ると武田が信濃に楔を撃ち込んでる様で、こちらが火種に思えますね。
信濃から撤収して甲斐の国だけで国力増強を図る ってのはダメなんですかね…」
鷹羽の問いに顔をしかめ、勘助が返答した。
「以前よりの大輔の言葉、能能吟味してみたが、言うほど容易くは無いのじゃ。
第一にこの甲斐には喰い物が足らん。水が抜けやすく米作りに適した土地が少ないくせに、大水が出やすい。
亮が寺病院を声高に献策した時、童が死に過ぎると申しておったが、人が増えると飢える危険が増すのじゃ。
大輔が土を肥やす方策を出してはくれたが、効果が見えるのは時間が掛かろう?
拠って民を増やすには、今持って居る土地を手放す訳にはいかんのじゃ」
反論しようとする鷹羽を制し、勘助が言葉を続ける。
「それにの、喰い物が足らんのは甲斐の国だけではないぞ。
大きくて豊かと思える信濃でも似たような物なのじゃ。
人は飢えると獣になる。こちらが隙を見せ弱いと思われれば、国境など関係なく略奪にやって来るじゃろう。
他国の地でも踏み込み、守りを固める位でなければ、甲斐の民を守る事は出来ぬのじゃ」
令和の時代でも言われ始めた “防御的敵地攻撃能力” の必要性である。
国境付近に敵兵が集まって居るのを見つけたり、こちらへの攻撃計画を察知した場合、攻め入られる前にこちらから先制攻撃するのが国土国民を守る最善策である というのが “防御的敵地攻撃” の理屈である。
お互いを信用する事が出来ない状況では 納得せざるを得ないかもしれないが、一方 侵略の正当化とも言える理論である。
勘助の言葉を聴きながら、元の時代状況を思い返した鷹羽は、戦国時代から数百年建っても克服できぬ 人の業 を想った。
人の歴史は野蛮であった戦国時代から進歩、洗練されて来たのだと、漫然と思っていたのだが、進化したのは人を殺める技術だけで、争いを抑止する技術は 一向に進化していないと気付き、言葉を失うのであった。
思い沈む鷹羽と勘助を取り成す様に、中畑と古澤が明るい声をあげた。
「でも勘助さん、説明が上手ですねぇ。信濃の状況とか眠くならずにすっかり理解できましたぁ。
それに引き換え十郎兵衛さんは細かすぎて 人の名前なのか場所の名前なのかも判んなくなるし、ねぇ…」
「そうそう、十郎兵衛さんは細か過ぎ!
勘助さんは聞く人の理解度を見ながら説明を工夫するのがウマい! いやぁ 教師として見習いたい!」
褒められて勘助は照れている様である。 歳の割にけっこう初心の様だ。
「むふ、左様かぁ?
十郎兵衛殿も城西衆には細大漏らさず報告せよ と御屋形様から命じられたゆえ、ああなったのであろう。
まぁ人にはそれぞれ、事情があるからのう。そう悪し様に言う物では無いぞ、うむ。
何か他にも聞きたい事はあるかの?」
鷹羽がおずおずと手を上げた。
「小笠原さんと村上さんの位置関係は理解したんですが、ヤバさ度合いは…今一判らなくて…」
「お?あぁ、そうじゃなぁ、先程の報告では十郎兵衛殿が長時や義清の心持を想像して居るだけで、小笠原と村上に何か動きがあった訳では無いからな…
したが敵将の心を読むは、とても重要な事じゃぞ。
相手が何を考えてどの様な手を打ってくるかは、敵将の心が判らねば 読むことは叶わぬからな。兵が動くは最後の最後じゃ」
「おぉ、勘助さん。 流石軍師様ですねぇ、カッコいいですよ!
…で、十郎兵衛さんは何を言っていたんですか? 言葉がムズクて 理解できなかったんですけど…」
古澤が再度、褒め言葉をからめて説明を求めた。 彼は褒めて伸ばす指導スタイルなのであろう。
「うむ、小笠原は前回の勝弦峠で虎胤様に受けた屈辱を忘れて居らぬ。 と、言うよりその汚名を拭う事しか考えて居らぬと読んで居ったな。 (※2)
夜叉美濃は怖いが高遠城の板垣衆は何とかなる考え、そちらに向かうと踏んで居る。…小笠原は飛丸の洗礼を受けて居ないで、そう思うのも無理はないかの…」
※2:長時の意気込みと痛恨の戦いは 第22話 参照
勘助の解説でやっと理解した教師たちは深く頷いた。
「義清は佐久の支配が固まって居らぬゆえ、戦には消極的じゃが、守りの堅さを見せぬと上杉のチョッカイが止まぬ。
そこで小笠原を唆し、伊那側に武田の気を向けさせ、その間に武田勢力を海ノ口辺りから、上杉勢力を内山峠まで追い出すのが狙いと見て居る。
どうじゃ?これで信濃の気掛かりは腑に落ちたかな?」
鷹羽が再び、おずおずと手を上げた。
「信濃のヤバさは解ったんですが、駿河…雪斎党の件は、何か言ってましたっけ?」
「うむ、今川義元殿は西の織田信秀、東の北条で手一杯。甲斐と事を構える気は無いとの見立てで、我も同じ考えじゃ。
それに、十郎兵衛殿の手の者は信州に|掛かり切りで駿河に向ける余力は無い とも、申しておったな。
…大輔、お主の気持ちは判るが、こちらも手が足りぬ。確とした証拠なり、話が無いと十郎兵衛殿も手が打てぬぞ。
そう言えば、駿河から連れ帰った生徒は 息災か?…あの子らから 何か話が出て居るのか?」
教師たちはお互いを見たが、直ぐに言葉は出なかった。
中畑が少し表情を暗くし
「表面上は普通に見えますが、教師不信なのかな?私たちも避けられているのを感じていて…
駿河での話はしない様にしてるんです…」
「…左様か、少し刻が必要な様じゃの…ならば、本日はこれ迄としよう」
―――――――――
勘助が席を立ち、部屋を出ようとした所で 戸の外から達川一輝の声がした。 (おー久しぶり)
「あのー勘助さん居るー? 直ぐに駿河に行ける様、アポ取って欲しいんですけどォー」
引き戸を開け勘助が廊下に顔を出すと、ドヤドヤと勘助を押し戻す様に、達川一輝と坂井忠、そして佐藤有希が応接室に押し入って来た。
達川は室内を一瞥し、ニマっと笑い叫んだ。
「ヤタ! 先生もみんな居る! 話が早い!」
「どうした一輝? 今日の午後は乗馬倶楽部じゃないのか?」
「それよか 大変なんだよ!売られちゃった紗綾ちゃんを駿河に助けに行かなきゃいけないんだって!
馬なんかに乗ってる場合じゃないんだから…あ、駿河には馬で行くのかな?」
「…」
達川は有希ちゃんからバカ呼ばわりされているが、いい奴なのだ。
ただし話は判りづらい。 (…バカに関してはノーコメントである)
教師たちも勘助も 流石に要領を掴んでいるので、鷹羽の対策は早かった。
確かな者に問い質したのだ。
「坂井、何があった?」
「えーと、C組の草薙紗綾 って覚えてる?」
唐突な質問に顔を見合わせる教師たち。
音楽教師の中畑が答えた。
「ええ、歌の巧い子でしょ、覚えているわよ。C組…だから、3号車に乗っていたのね。
鷹羽先生、駿河での遭難者リストに草薙さんの名前は無かったんですか?」
「…うーん、色んな名前が挙がっては消えたんで…すまん、記憶に無い」
「で、その紗綾ちゃんを助けに行く って、一輝が言ってたが、どういう事だ?」
質問のパスが回り、古澤から坂井に戻された。
パスを受け、喋りたがる達川を抑え、坂井が続きを話しだした。
「草薙紗綾って、オレと親戚で…オレの父親の妹の娘、何て言うんだっけ…」
「従妹じゃな」
勘助が即答した。 この時代は血縁に神経を使うのであろう。
坂井が頷きながら話を進める。
「親戚だし、気になっていたんだ。で、この前 駿河から戻って来た子たちの中に、紗綾と仲良かった子が居てさ。
その子から紗綾は生きていたんだけど、何処かに売られたって聞いたんだ」
「!」
鷹羽と勘助が顔を見合わせた。
やはり危惧していた事が起きていたのだ。人買いが当たり前のこの時代、保護してくれる者がいない女子はどの様な目に合うか、想像したくもない。
雪斎との交渉担当として責任を感じているのか、勘助がこれに即応した。
「生徒の間ではその様な話しも出来て居ったのか…誰が聞いたのじゃ?」
佐藤有希がサッと手を上げた。
「私が黒島って子から聞いた!
この子もあっちで危ない目に遭ったみたい…詳しくは話してくれないけど…
それで護身術をやりたいって私の道場に来てて、話しを聞いた」
「左様か、ならばもっと詳しゅう話を聞き出さねば」
ここで大人たちは顔を見合わせた。 …今日はいつになく顔を見合わせる日となった。
果たして自分たちが訊ねても、話をしてくれるであろうか…
「佐藤と坂井、頼みがある。
坂井の従妹を捜索する為に、もっと情報がいる。
しかし駿河に居た彼女たちは、オレら教師には心を開いてくれないみたいなんだ。
だから君たちで詳しい話を聞き出して欲しい。
情報のポイントは覚えているか? 5W1H だぞ。やってくれるか?」
坂井が強く頷いた。
「えーとそれから 達川、一人で突っ走って駿河に行くんじゃないぞ!
いくら丈夫なお前でも、中学生が敵う相手じゃ無いからな」
「エ~!だって急がなきゃ危ないじゃん!ヒーローの俺が助けるって決めたんだからさ!」
達川の言葉を聞き、坂井と佐藤がうつむきニヤニヤしだした。
それを目ざとく見つけた古澤が声を掛けた。
「ん?何だ なんだ? …一輝、なんでいきなりヒーローになるんだ?
!忠のイトコさんと何かあるのか?
「わ!別にナンデモナイヨー」
「ん?何で片言になるんだ?」
我慢しきれず坂井が吹き出した。
「ぷっ、コイツ 紗綾に一目惚れしてたんだ。けど、今日 紗綾の名前聞くまで忘れてたんだけどさ」
「ぎゃはは、惚れてるの忘れてたって、やっぱコイツバカじゃん」
「う、うるせぇぞ!可哀そうな子が居たら 助けるのがヒーローだろうが!」
屈託のない3人に 思わず笑ってしまう大人たちであった。
一頻りの笑いの後、表情を引き締めた勘助が皆に宣言した。
「駿河で生き延びた生徒は全力で救う事を約束しよう。
しかしこの世には、其方らが思いも付かぬ非道の者も居る。
くれぐれも用心し、何事も儂らに相談するのじゃぞ」
鷹羽のモヤモヤは思わぬ方向から実体化してしまった様だ。
が、進むべき道がスッキリしたのも事実。
実体の判らない不安は人を病むが、実体が見えれば前に進めるのである。
とは云え、草薙紗綾の足取りを辿るには紙面が尽きた。
駿河で何があったかは次回を待て…
第32話・教えて!周辺状況 完




