原発
今回のテーマは「原発」です。
ロシア軍は最初にチェルノブイリを押えました。そして都市を制圧する一方、各地の原発を抑える動きに出ています。
この動きは3つの意味があると考えます。
①ウクライナが核武装をしようとしている根拠を発見すること
②電力網を押えることで、戦力を削ぐこと
③核物質を使った抵抗をさせないため
①については、アメリカが「大量破壊兵器の製造をしているとの確かな情報がある」と言って戦争をして何も見つからなかった前例があり、ロシアも同じ理屈を通そうとしている可能性があります。アメリカは良くてロシアはダメだとはオカシイではないか、と言われればその通りですが、すっとぼけて「その理屈はおかしい」と言わなければならないでしょう。日本はアメリカの行動を批判する権利を未だ持っていません。
現実的には②が大きいでしょうか。
今の時代、電気なしに出来ることは少なく、電気は石油のように備蓄できるものありません。
原発は広範囲の電力を賄っているために、1か所押えれば広範囲から電力が奪えます。
あとは③.考えたくないですが、その地を放棄する時に核物質をばら撒く可能性を考えている可能性です。ブービートラップとして使われたら最悪です。
ウクライナ人もそこまではしないとは思いますが、祖国を奪われるぐらいなら破壊した方がマシと考えないとも限りません。
その行動を起こされる前に短時間で制圧することを考えている可能性もあります。
ニュースでは戦争犯罪だとか原発を攻撃するのはルール違反であると伝えていますが、戦争にルールが適用されることなんて期待できません。それが通用するなら戦争は起きません。
核兵器を使わずとも、原発を破壊すれば周辺の何十キロかはしばらく人が住めなくなり、風向きによっては遠く離れた地域にまで被害が及びます。福島では懸命の対策があったから多少マシになった経緯があり、対策をしないならもっと被害が拡大したかもしれません。もちろん、送電を止められるだけでも広範囲に電力不足が起こります。
戦争になれば原発はウイークポイントになるのは必至だと思います。
仮に原発周辺に戦車を配置したとしても、その戦車を狙った砲弾が施設を破壊しないとも限らない。アニメに登場するようなバリアでもない限り、完全に破壊を逃れるための手段は存在しません。
一番いいのは戦争をしないことです。そのための効果的な抑止力を持つことです。
でも、ウクライナは戦争を望んでいなかったのに戦争をしている。
決して他人事ではなく、日本に侵略の手が伸びた時に原発をどうするのか、考えておく必要があると思います。