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吊妛山  作者: 紀希
7/8

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カメラマン「次の動画の話しなんだけどさ?」


「うん。」


動画の再生数もなかなかになり、


広告収入により、ようやく


飯が食える様になった。


3人でやっていた頃よりも、確実に。


ピンの方が、収入も良くなった。



このままいけば、、



なんて事をニヤニヤと考えていた。


カメラマン「夏だしさ。


特番みたいなの撮らない?」


「良いね~



俺もそう考えてた所。」


本当に。カメラマンとは気が合う。



"アイツ等"とは違って、



カメラマン「だから何かさ。


普通じゃなくて、結構。


ヤバい所が良いと思うんだけど、、



どっか知ってる?」


「ヤバい、所。


ね、、」


それなりに、数行けば、


雰囲気的にヤバそうな場所は


いくらかあった。


でも、



"あの場所程"



ではなかった。


「まあ、なかなか無いよね。」


カメラマン「そお。


俺も思ったんだけど、、



一応候補はさ、こんな感じで。



「仕事はやいね、、



さすが!」


向けられたパソコンに手を伸ばす。


「よく調べたね、、



本当っ、」


言葉が詰り、手が止まる。


その中にはあの場所があった。



『吊妛山』



一瞬鳥肌を感じ、違う候補に目をやる。


「結構、あるん、だね、」


急に襲った寒気に、たまらず


クーラーの温度を上げる。


ピッ、



カメラマン「"禁足地"


ってのがあるらしくて。



いろいろ心スポとか調べてると


何回かに1回ぐらい絶対あって。



んで、気になって調べてみたら、


入ったら良くない事が起きたり、


入ったら呪われるとかそうゆう、


タブーみたいなもん?



だから今回の企画にはぴったりかなって、



それに、特番で成功すれば、


禁足地シリーズも悪くないかなって?



ど?」



「良いんじゃないかな?


呪われても知らないよぉ??」


自分の首を手で締めて


舌を出しながらふざけて見せた。



きっと、ビビってたんだと思う。


カメラマン「あははは、



んな訳。



んで、何かあった?」


パソコンの画面を戻される。


カメラマン「俺的には、



これが良いと思うんだけどね。」


その話しの続きは、俺の鼓動を早めた。



「ある県にある山は、


"禁足地"と呼ばれ、


入った者の話によると、


何でも、沢山のロープが、


山の木々に括り付けられてるらしい。



ここでは自殺者が絶えないとか、、



って書いてあんだけど、


木々にぶら下がった沢山のロープ。


とかさ。これ首に掛けた絵とか、


結構映えると思うんだよね。」


「まじか。


キモ。」


俺は行ったことがある。


その場所も、そのロープも、、


俺は知っている。



カメラマン「何でこうなってんのかとか、


普通に気になるんだよね、、



本当に首やってたりして。」


そう言い俺の首に手をかける。


「あははは、やめろって笑


マジで死んでたらシャレにならねえわ



ってかどこ情報(笑)?」


どこかで聞いた事がある様な会話。


まるで、それは、、


デジャブ。


カメラマン「最怖心スポってサイト。


下にURもあって、


www.saikyou_sinsupo.jp

(※架空のサイトです。)


だってさ。」


「信憑性、、、」


俺は繰り返す。


カメラマン「それも検証って事でさ、、



どう??」


「あぁ、良いん、じゃねえ?



虫多くなったからスプレー買わないとな、」


俺はここで断っておけば良かった事を後に知る。



『ヤレヨ。


ココマデキタンダカラ、、』



誰が話したか分からないあの言葉が、


思い出したかの様に頭で響いた。





























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