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試験は持久走から

王城、到着!そして試験だよ!

今度のドラゴンは、この前のものよりも大きい。

前回のは5〜6メートルサイズだった。今目の前にいるドラゴンは、ひと回り大きい。

『約12メートルあります』

ありがとう、『アラームさん』。ついでだからなんか弱点言って。

『水系なので、雷系が苦手と思われます』

雷かぁ〜〜〜。妄想妄想・・・稲光ビカーーーーー!で、バリバリバリーで、ボボーーーーン!!!


「そりゃっ!ルーーープ、ドライヴッ!!!」


ピンポン球状の光の球を、思い切り振りかぶってぇ、溜めて溜めてぇ・・はあっ!!

『カコ』で叩きつけると、ピカーーーーーー!!そして瞬時にぶっ飛んで、ドラゴンに当たった瞬間、稲光が体を包んで、バリバリバリ!!ボボーーーーン!!!

ドラゴンは電熱で焼き焦げて、地面に落ちた。上手に焼けました!

『これはグレイドラゴンです。尻尾の先も回収してください』

何になるんだ?

『槍の下の部分になります。大変人気の部分です。力+10を付与します』

へーー!高く売れると良いな!オレは槍使いじゃないから、要らないしな。

『尻尾はいりませんが、ドラゴンの脳は『カコ』に使えます』

え?なんでさ!脳だよ?生だよ?『カコ』に食わせるの?

『吸収させることが出来ます。知能が増えて、話したり、考えたり出来るようになれます』


「え!!しゃべれるようになるの?!」


驚いて、声になってしまった。

『カコ』が、オレの『カコ』が、さらにパワーアップ?

『はい。出来る幅が増えますよ』

ど、どうしよう!

『ですが』

ん?

『これはグレイドラゴン。ドラゴンのカースト制度の中では中くらいです。もっと上位のドラゴンの脳を使ったほうが、もっと能力の高い『カコ』になると思われます』

ほほーーーーぅ!!こりゃ良いこと聞いた!!

ちなみに頂点は?

『エンシェントドラゴンです』

ふーん。きっと強いんだろうなぁ。どこに住んでいるの?

『マスターが「え」・・マスター「え、え!!」・・・マスター「ちょっと!!『アラームさん!!』」はい?』

オレはもう、感激で震える・・・!!

マスターって!マスターって呼んだよ!『アラームさん』!!


「マスター呼び、最高です!!!『アラームさん』!!オレの嫁になってください!!」


すごく冷たい声が脳内に染みる。『・・・二度と言いません』

ギャフーーーーン!!オレフラれたーーー!!しょぼん・・良いんだ。

でも、マスター呼び、やめないでください。

『・・マスター、マスターがLv 70 になったら、多分勝てると思います。住んでいる所はわかりません』

おお!また目標が出来たね!

よし、エンシェントドラゴンの脳を『カコ』に吸収させて、強くて喋る万能ラケットに進化させるぞ!!




次から次へとチョッカイを掛けてくる魔物達を『カコ』でぶっ飛ばしつつ、オレ達は王城へと進み・・・



ようやく到着!オレはLv 27になっていた。


ギルドに立ち寄り、ドラゴンの鱗などの素材を売っ払い、代金を受け取った。おお!大金だ!!

尻尾はちょっとキープで売りませんでした。

でも、やっぱり売ればよかったと思っています。重い、嵩張る・・



そしてそのまま王城・・アデレイド城に向かう。馬車で30分掛かるそうだ。

良いさ、呑気に歩いて行くから。


城下町は人がたくさん往来して、賑やかだ。

色々な店も並んでいる。あ。あの店の肉焼き、旨そうだなぁ。よし、今食べておこう。

あ。王城前までの乗合馬車が出る。よし、馬車に乗ろう!初めてだ!

申し込みはとっとと済ませよう!あまりぐずぐずするのもよくないだろうし。


この予想は当たっていた。

なんと、募集は今日が締め切りで、ギリギリ申し込む事が出来たのだ!

ふぅ、やれやれ。

受験は来週の月曜。4日後だ。


でもオレ、少し気になるんだが、この世界の暦とか時間、オレの世界のままじゃね?

気にすることでは無いかもしれない。そのままの方が便利だし。


待つ間は、ギルドで何か依頼でも受けることにした。

シングルで。

ぼっち言うな。

だって、まだ友達もいないし。異世界人だし。


だけど本当、『アラームさん』がいてくれて良かった。

喋る相手もいなくて、たった一人だったら、とうの昔に死んでいた。

だって『アラームさん』が、この世界のことをいろいろ教えてくれるから、なんとかなっているんだ。

『恐縮です』

本当、これからもよろしくな!『はい!よろしくお願いします!』

・・もちろん、『カコ』も頼むよ。

ラケットが少し動いたような気がした。




そして、4日後。

アデレイド城の城跳橋前の広場に、30人ほどの10代の子供がいた。

へー。こいつらが受験する奴らか。んーー・・もしかしてオレがいちばん年上かな?

『いえ、18歳の男子が3名、17歳は4名います』そっかー。

で、王子は何歳なんだ?『17歳です。マスターと同じ歳です』

ヘェ〜。話が合えば良いけど、異世界とここじゃ、なんか合わなさそう。

『そこを模索するのが御学友です』うん。そうだな。


制限時間1時間のテスト、持久走2キロ、剣の試合は魔法可だそうだ。

おー。なんかちゃんとした試験だなぁ。持久走っていうのが良いよね。

まず持久走。上位20人が合格。次がテスト、これは上位10人が合格。

ラストが剣の試合。木の剣で戦う。魔法も使って良いが、あまり大きな魔法は使用不可。

『いろいろ制限があります。マスターはあまり大きな魔法を使わないように』

うーーん・・・じゃあ、何を使ったら良いのさ。『弱いチキータ、逆チキータですかねぇ・・』

弱い。『はい。溜めは一切無しで』

無しか。『はい』

そうかーー。

『ドラゴンの首落とせる技ですからね?だから、溜めは無しです』

ほーん、わかりましたァ〜。『アラームさん』の声が、マジでした。



さあて、持久走に行ってきましょうかねぇ。



話も徐々に増えてます。他の話も読んでちょ。


pixivでも変な絵を描いたり話を書いておるのじゃ。


https://www.pixiv.net/manage/illusts/

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