表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/22

突然

卓球大会の会場から飛ばされ、異世界転移した!

今は王子のお供です!素晴らしい王にするために頑張ります!



ぼちぼち進めます。

気がついたらオレは、卓球ラケット一つ持って荒野に立っていたんだ・・・


「ひゃーー・・・これはもう、あれですか?異世界転移って奴」


ハイハイ、流行りですね。ついにオレに役目が回ってきたと?

宝くじよりも低い確率。


「でもオレ今試合中だったんだけどなーーー?!」


3年夏、最後の大会だったんだぞ!!しかも県大会!!


これが終わったら受験に集中、そして行きたい大学に・・・それもパァ。


「ラケット、しかもユニフォーム、短パンだ!ああ、寒っ!」


荒野は雪がちらほら。冬か!!


「死ぬ、寒さで死ぬ、どっか寒さを防げる所は・・」

オレはとにかく駆け出した。走れば寒く無い!!全力でなくて良い、ジョギング程度。



すると、ああ!オレは運が良い!村?建物が見えるのでそこを目指した。


「あ」


人の死体がゴロゴロあった。腹が広げられて、内臓がデレーンと飛び出してたり、首が飛んで目ん玉がぶっ飛んでたり、スプラッタどころじゃ無い。

絵面ではこなかった吐き気は、臭いで・・きた。

げえげえ吐いて、地面にボトボト落ちて散らばる。

今日あんまり食ってなかったからな、出る量も少ない。試合の日はあまり食わないから。


口の周りのゲロを腕で拭い、水を探す。

日本だったら、どこの水も綺麗だが、ここはヨーロッパ的な所だ。まんまの水は飲めないだろうな。

そう習った。よろよろと彷徨っていると、井戸らしき物を発見。石組みの中を見ると、汲み出し用の木のバケツがあったので、なんとか水を汲み、顔を洗う。口に水が少し入るが、やはり美味しく無い。

硬水って感じだ。


そばにある家の中を覗くと、ここも人が殺されている。

よく漫画、映画、小説・・・色々あるけど、つまり、盗賊にやられたのかな?軍の兵かもしれない。

よく掠奪するシーンとか書かれてるから。

異世界転生って、転生した人のギフトとかで本が読めたり、言葉が通じたりするけど、ここはどうだ?

床に落ちている本を広げると・・・よかったーーー!!読めたーー!!多分言葉も聞き取れる!

だって強引に連れてこられたんだぜ?これくらいのサービスはなくっちゃ!

でも腹減った・・・さっき吐いたし。何かないか?

床に、血がついたパンが落ちていた。


「・・・へ、へへ。黄泉竈食ひ、だな。もう帰れねーかなぁ?」


硬くてパサついたパンをかぶり付く。鉄の味がした。


こういう転移ものは、ステータスって出るじゃないか。さて、オレにも何かあるかな?

小説とかで、生き方はたくさん読んできた。でもオレは何がある?

せっかく来たのにすぐ死ぬとか、ありえん。


出ろ出ろ、念じたらステータス、出た。わあ、初心者用なのかな?


 コウイチ サトクラ Lv 1 17歳 異世界人 職業 タンク(盾剣)


タンク?えーと、防御する役だっけ?違った、撹乱とか・まあいいや。で、盾剣とは?


「まさか」


半パン後ろのゴムに指していたラケットを抜き出して、軽く振ってみる。これ?


「盾に小さし剣に短し」


うん。ここはアニメの効果的ビジョンで妄想してみよう・・・


シュッと降ると、透過光でビカーーで、ドカーーーン!!って感じ・・

しゅっとラケットを振った。


ゴオッ、ビカーーー、ドカァ・・・ン

物凄い突風に閃光、そして轟音!目の前の2階建ての家が全壊したのだ。


「は、はぁーーー・・・こりゃすげーわ」


オレは唖然とした。これはすげー。安易には出せませんな、この技。

ピロリン 『レベルが上がりました。レベル3です』


「・・・弱いまま旅をするのもねぇ・・・よし、練習だ」


でもなんで家壊しただけでレベル上がったんだ?

はっ!!

不意に気配に気付き、オレは反射的にラケットを振り被る。

ゴッ。

何かがラケットに当たった!それは矢だった。誰かがオレを狙った!

なるほど、さっきの家には矢を射た奴の仲間がいたんだ!

オレは再度ラケットを構え・・力を込める、ここはイメージ。あ、こっちに来るぞ・・

また矢がこちら目掛けて飛んできた!!


「チキータ!逆チキータ!!」


腕をブンブンと左右に勢いよく振ると、矢はまるで光が鏡に反射するが如く、カキンと音をたてて戻って飛び、人に刺さった。おお、これは跳ね返しに使える技だ・・でもオレ・・


「あっさり人殺してね?」


ピロリン 『レベルが上がりました。レベル5です』


ゲームの様だ。

でもこれはゲームじゃない。現に死体がゴロゴロ転がっている。

オレ、殺して罪悪感が全く湧かない。

これって、人として由々しき事態か?

でも生き延びる。死んでたまるか。

何もわからないうちに、転生の意味が分からないうちに、死にたくない。

『気まぐれだった』

『不可抗力で、特に意味は無い』

こんな回答でも良い。こんなところに飛ばしたんだ、理由くらい知っても良いだろう?


オレはまた現れた敵に、ラケットを構え、力を溜める・・そして、一気に振りかぶった。



知りたがりのオレは、たった一人の攻防を始めたのだった。



話も徐々に増えてます。他の話も読んでちょ。


pixivでも変な絵を描いたり話を書いておるのじゃ。


https://www.pixiv.net/manage/illusts/

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ