1一1 はじめての戦い
コンチャー星屑です!このシリーズは、終わらせたい。みんな応援してー
優しさとは大人のお金で動く気まぐれだ!
怒りとはいっときの感情の破産だ!
夢とは、かなわないことを承知の上の絶望である!
同情とは、強きものに与えられる見下しの権利である!
そのせつりを超えるものなど存在などしては、ならなのだ。
否。
存在するはずではなかったのだ。
言葉は、怒りをまとい涙を誘う。
言葉は、どんな武器よりも強い。
一言で、人を死に追いやる。
ーーーー30☓☓ーーーーーー
冷たい石の感触が頬を撫でる。なぜ私は、床に突っ伏している?唐突な疑問符が頭に直撃する。起き上がって周りを見るが見覚えのない場所だ。いやかすかに覚えている。私は、一人でダンジョンに入ったのだ。体を見ると傷跡は、特にないのだが一つ気になることがある。自分で言うのも癪だが自分は、貧弱な体つきをしている。まぁ貧弱と言っても年相応の体つきだ。でもソロでダンジョンに入るにしては、やはり貧弱に見えるのだ。日に焼かれたことがないような真っ白な肌に目を向ける。そこには、なかなかメタリックな装備が手首に巻かれている。これは、なんだろう。肝心なところが思い出せないとは、なかなか面倒な記憶喪失だ。機会をよく見ると手首の真上のいちに紫色のボタンがある。銀色のリストバンドみたいなメタリックな装備に紫色のボタンとは、なかなかに映えるな。ボタンを興味本位に押して見る。何も起こらなかったら積んだことになるが果たして。
『指紋認証マスターの帰還を確認。マスターの期間を心より喜びを申し上げます。』
驚いたな。紫色のボタンから半透明の画面にマイクのイラストが出て画面はタブレットのような大きさだな。マイクからひび割れた女の声のような機会が喋ったような声が聞こえる。マスターというのは、私か?こなんなこともわすれるとは、こまるものだ。
まぁ過ぎたことは、過ぎたことだ。やけに冷めきった頭を動かす。だがこのままでは、困るな。このまま囚われていたら餓死や精神的にやばいかもしれないからな。その時ふとした思いが頭にふるもしもかもしれないが果たして…
「マスターの指示によりギルド【ファイアサンチュエリ】に救助依頼を出しました…………承諾されました。ボイスメッセジーを受け取りました。再生します。」
やはりか。救助してくれるのは、助かるな。
プロジェクトされた機械から男の声が聞こえる。
「救助依頼受け取ったぞ。そこで動くな。我々を待て。」
このやつなかなか心得ているな。わざと命令口調で逃げ出そうという意思を押さえつける。いい手口だ。まぁ待とうか…………そして私は、ゆっくりと目を閉じる。
「それがきみの選んだ道か。」
またもや冷たい地面で目を覚ます。いいかげんあきれてきたたがどうすることもできないな。体内時計は、自分の中でも正確に時を刻んでいる。あの時から11時間もたっているようだ。我ながらこんなところでよくこんなに寝れたなまだ救助は、来ないのか……。呆れた。ファイアサンクチュエリのような大ギルドのクセしてこのように時間がかかるとは。早く帰りたい。いや待てよ……私は、«何処に帰るのだ»。思い出せない何も。家は、確かにあるはずだとは思う。でも何処に。それに私は、まだ11だ。ソロでダンジョンに放り込んでいいのか?こんな年齢の子供を?それとも自分で入ったのか?そんなの自殺しにいくようなものでは、ないか。考えても行き着く先は、疑問符ばかりだ。自分の名前すら思い出せない。誰かにつけてもらったことは、覚えてる。でも誰だったっけ。考えても仕方ない。だがずっと待ってても退屈だ。少し移動するとしよう。退屈で唸る足を引きずってところどころ苔が生えた石づくりのアーチをくぐり抜ける。その時《自分を見た》。大きなかかみがところどころにある。だがそれでも驚いてしまうのだ。自分の姿をよく見てみる。真っ黒の無造作に伸びた髪が腰まで伸び着ているものといえば袖が切られ膝までの真っ黒のドレス。そして宝石のようにキラキラ光る緑色の目。だがその目は、不思議と無機物のように暗く淀んでいた。
「表情がない…?」
履いた言葉とともに白い息が空間に満ちる私のかおは、不思議なほどまでに何も表情を浮かべてない。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。
怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。
なんで私が何をしたっていうの!感情が乱れる。何本もの糸の中に赤い糸が入る。だけど相変わらずかがみの中の少女の表情は、少しとてゆらぎもせず前を、まるでそれが義務かのように、向いている。その時ふとしたことにおもいいたる。
「あれそうびは……?」
ソロでダンジョンに入ったのならば装備ぐらいあるはずだ。腕のメタリックな装備の紫色のボタンを押して装備枠を見る。
「これは……ひどいな」
装備枠に短剣しか入っていない。一応説明文を読んで見る。
【涙の短剣】
『どんな商人でも取り揃えている基本中の基本の装備。水をまとい相手に高速で突き刺す』
………初期の装備に必ず加わるようやつじゃないか。これで戦えとか無理ゲーだろ。まぁそうするしかないみたいだな。後ろを振り返る。大型の蜘蛛のモンスターがいる。HPバーは、2本!殺るしかないな…!
星屑:絶望くん絶望くん
絶望:なーにー?
星屑:出番だよ!
絶望:よっしゃー!