表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大魔導師の育成  作者: 春夏秋冬
38/64

白竜姫マリアムの出産

マリアム視点

わらわの名はマリアム=ドラゴニックロードという。歳は…忘れたのだ。1000年は生きていないはず。わらわは竜族の王、黒竜王の娘なのだ。小さいころはよく吸血鬼の王の娘と遊んだ。わらわたち竜族は力が強すぎるので他の種族とはなかなか仲良くなれないのだ。だが吸血鬼たちは不死人で力も強いためちょうど良い。しかしその娘が吸血鬼の王になった途端、魔王争いに負けて『迷いの古城』というところに幽閉されてしまったのだ。何回か行こうとしたが無理だった。つまらんのだ。さすがに魔王に文句は言えない。『黒の森』全体を敵にしてしまうのだ。

わらわは『神龍山』で他の竜族を苛めて暇な日々を過ごしたのだ。父上は適当な竜族と子を作れと言うのだが、あんな弱いやつらの子を作るなんてお断りなのだ。父上とは言わないがせめてわらわくらい強くないと嫌なのだ。


あるとき、『神龍山』の麓の方に強い魔力を感じたので行ってみた。すると1頭の竜族がひとりのハーフエルフと殴り合っていたのだ。そこまではまだいい。なんとそのハーフエルフが殴り勝ったのだ。わらわは嬉しくなっちゃって、戦い終わったハーフエルフに問答無用で殴りかかってしまったのだ。そこからは本当に楽しかった。ハーフエルフは空を自由自在に飛び回り協力な魔法を的確に放ってくる。わらわは何発かもらいながらブレスや尻尾で攻撃するのだが全部かわされてしまうのだ。たまに当たったと思っても見えない壁で防がれてしまった。あれは結界魔法だな。今の魔王も得意だと聞いたのだ。わらわの攻撃を防ぐなんてどんな結界なんだ?

どれくらい戦ったのだろうか、下は完全に焼け野原だ。戦いながら『神龍山』から離れて良かった。また父上に怒鳴られるところだったのだ。それにしてもぜんぜん当たらないな。人型の方が小回りが利くからいいのかな?そんなことを考え人型に変身し、殴り掛かったのだ。ふん、ハーフエルフのやつ驚いてやがる。

「これでも喰らうのだ。ドラゴンパンチ!」

わらわはハーフエルフに殴りかかった。あれぜんぜん避けないな?わらわのパンチはハーフエルフの顔面にヒットしたのだ。ハーフエルフは吹っ飛んでいく。わらわはすぐさま追い掛けた。

ハーフエルフは地面に座り魔法で自分の顔を治療していた。

「おい、ハーフエルフ!もう疲れたのか?なぜ避けなかったのだ。」

「私には君みたいな可愛らしい女の子と殺し合うなんてできない。」

うぇ。か、可愛らしい?ハーフエルフはいろんな女に手を出すと聞いたことあるのだが竜族を口説いたやつなんて聞いたことないぞ。

「ちょ、なな何を言っているのだ貴様は!わらわは竜族なのだぞ。」

「竜族でもきみはとってもかわいいよ。」

「か、かわいい?わらわが?」

「ああ、すごくかわいい。すごく魅力的だ。こっちに来てごらん。かわいい顔をよく見せて。」

「うん。」

なぜ、わらわはこいつの言いなりになっているのだ?でもなんだか心地好い。こいつの声をもっと聞きたい。わらわは言われた通りに近付く。ハーフエルフはわらわの顔をじーっと見たあと、すっとわらわを抱き締めたのだ。

「ちょ、ななな何を。ハーフエルフ!何をしているのだ。」

「私の名前はハリム。きみは?」

「ハリム…わらわは白竜姫マリアム=ドラゴニックロード。」

「きみがあの有名な白竜姫だったのか。道理で強いわけだ。」

「お前…じゃなかった、ハリムも強かったぞ。わらわとここまで戦えたのはシャーロット以来だ。」

「シャーロット?吸血姫シャーロット=シテインファンベルク?」

「ああ、確かそんな名前だったぞ。知っているのか?わらわはシャーロットの大親友なのだ。」

「知っているも何も、私は今シャーロットたちと暮らしているんだよ。『迷いの古城』で。」

「何?『迷いの古城』には吸血鬼しかいなかったはず。ハリムは『迷いの古城』に入れたのか?」

「ああ、入れた。少し話そうか。」

このあとハリムとたくさん話をしたのだ。シャーロットのことや竜族のことを。そして『迷いの古城』に連れて行ってもらえることになったのだ。


「シャーロット!」

「マリアム!マリアムではありませんか。」

「シャーロット、会いたかったのだ。」

古城でシャーロットを見た瞬間、感極まって抱き付いてしまった。相変わらずシャーロットは抱き付き心地がいいのだ。わらわの人型も胸は大きいがシャーロットはそれ以上だからだな。

「相変わらず貴女の人型はチビですわね。成長しませんの?」

「うん。なぜか成長が止まったのだ。でもドラゴン型は大きくなったのだぞ。見せようか?」

「ここでは止めてくださいませ。古城が壊れてしまいますわ。」

「んでんで、シャーロットはハリムの恋人なのだってな。わらわも仲間に入れてくれ。」

「ええ、まぁそうですわね。なんですか?貴女もハリムに口説き落とされたのですか?」

「貴女もって他にもたくさんいるのか?」

「ええ、御座いますわよ。そこのミザリもそうです。」

「そうかそうか。さすがハリムだなっ。それでこそわらわの伴侶に相応しいのだ。」

「伴侶って、マリアム…あなた…」

「ってことで当分ここに住むからよろしく頼むぞ。部屋借りるのだ。」

「ちょ、マリアム。わたくしの話を聞いてっ。」

シャーロットがなんか言っていたのだが構わずハリムを空いている部屋に引き摺って行き、わらわはハリムに戦闘とは違う戦いを挑んだのだ。こうしてわらわは古城に住むこととなったのだ。


『迷いの古城』に住み始めて50年くらいが経った。古城での生活はけっこう楽しいのだ。ハリムと愛し合ったり、シャーロットの魔法の研究を手伝ったり、ミザリと殴り合ったり。ハリムはたまに仕事だと行って出掛けるのだ。付いて行くって言ったら人族の街が大変なことになるから勘弁してくれって言われたのだ。わらわ大人しくしてるよ?

ある日、お腹に違和感を覚えた。直感で分かった。妊娠したのだと。わらわは誰にも言わず古城を飛び出し『神龍山』に戻ったのだ。人型では出産出来ないからだ。ドラゴン型で古城で出産すると大変なことになってしまう。こっそり産んで子供が人型に変身できるようになったらハリムに会いに行ってハリムを驚かせるのだ。


妊娠を父上に報告したら凄く慶んでくれた。相手はハーフエルフだと言ったらそんな気概のあるハーフエルフがいるのかと驚いていたのだ。

1年後わらわは『神龍山』の頂上でオスのドラゴンを出産したのだ。ここで産むと強い竜族になると言われているのだ。「カミール」と名付けた。うん、いい面構えだぞ。どことなくハリムに…ドラゴン型だからぜんぜん似てないのだがきっとハリムみたいに強くなるだろう。


わらわはカミールを厳しく育てた。早く人型に変身出来るようになってくれないとハリムに会えないからだ。30年ほどが経ち、カミールは漸く人型に変身出来た。ドラゴン型はもうかなり立派なのだが、人型は子供。まぁこの方がハリムは可愛がってくれるか。わらわはカミールを連れ、ハリムがよく行くというクリミド商国に向かったのだ。


もうすぐクリミドというところで嫌な気配を感じ、近くの大きな森に降りたのだ。あの気配はフェンリルだな。戦うと負けはしないだろうが、人の街にも被害が出てしまう。そんなことをしたらハリムに怒られてしまうのだ。わらわとカミールは森で待つことにしたのだ。どれくらい待ったのだろう。まぁ竜族に取っては一瞬なのだが、西の方で大きな魔力を感じた。飛んで見てみると遠くで爆炎が見える。ハリムかな?まぁでも落ち着こう。あれくらいの魔法を撃てるのは人族にもいるだろう。森に戻って一晩待つ。

次の日、わらわの勘にピピンと来るものがあったのだ。ここから1番近い街の方に全神経を集中させる。いたっ!魔力を押さえているがこれはハリムだ!わらわはドラゴン型になりカミールを連れて街の上空まで行き旋回する。なんか鐘がカンカン鳴っている。わらわとハリムの再会の祝いなのか?そんなことよりハリムはどこだ?いた!大きな建物から出てきたのだ。

「ハリムー!」

わらわは人型になり、自由落下でハリムに向かって落ちる。カミールもわらわに倣う。

「ま、マリアム!?」

ハリムはわらわを受け止めてくれたのだ。カミールは近くに降り立ち

「パパー。」

と言ってハリムの足に抱き付いたのだ。

「ぱ、パパ!?」

「そ、この子はハリムとの子供、カミール。かわいいだろ?」

「ああ、かわいいはかわいいが…」

ハリムはわらわを床に降ろした。ん?接吻か?やはり再会のときは接吻なのだな。わらわ目を閉じた。するとハリムはポカリとわらわの頭を殴ったのだ。なんで、殴るのだよっ。

ドラゴンの嫁ってテンプレすぎてすみません。

それにしても、のだのだ弁難しい。初め全部の語尾をのだにしたんですけど、違和感ありすぎたので所々普通にしました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ