表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大魔導師の育成  作者: 春夏秋冬
20/64

大切

帝国から帰った日はクリミドの冒険者ギルドに言っただけで、あとは『月夜亭』でのんびり過ごした。冒険者ギルドでは今年の合同演奏の日程を聞いた。まだまだ先だ。他国の騎士がクリミドに入っていたことを謝られた。全力で捜査するということだ。

昼食後ナタリアとエドワードは二人で街を見てきたいというから二人離れないようにと、治安の悪いところには近付かないように言って許可した。チンピラに絡まれたらかわいそうだ、チンピラが。小遣いをあげようとしたらナタリアが半銀貨、銀貨、半金貨を数枚持っているからと断られた。


昼過ぎ部屋のベッドでボーッと寝転んでいたら部屋にアンナが入ってきたてベッドの縁に腰を下ろし私の頭を撫でてくれた。

「お母さんが今からもう休んでいいって。『氷結の大魔導師』を慰めるのがあなたの仕事でしょって。」

私はアンナの手を引きベッドの中に誘い込む。口付けをしたあとアンナの服を素早く脱がせ自分も脱ぐ。

「もう。こんな昼間から。オリビアさんの件があったばかりでしょ。」

とか言うが全く抵抗しない。

「今凄くアンナを抱きたいんだ。子供たちもいないし。もう我慢出来ない。」

「もう。」

二つの影が重なるのだった。


次の日、ナタリアたちをイザベラに任せて、アンナとデートに出掛けた。午前中はシャワラムの街で買い物をした。人族領で1番品物が豊富だからな。

シャワラムのカフェで昼食を取ったあと、転移でアルピニア王国という国に移動した。

魔族領と接している国は南から、デギル帝国、アルピニア王国、シャワイン聖王国、マリア神国、ヘルミナ王国、ガーバイル獣王国がある。アルピニア王国以外は強大な軍事力とデギル帝国には剣聖、シャワイン聖王国には勇者、マリア神国には聖女、ヘルミナ王国には私、ガーバイル獣王国には拳聖という最終兵器が存在するが、アルピニア王国はほとんど軍事力を持たない。でも魔族領、帝国、聖王国という強大な軍事力に囲まれているのにそれらに攻められたことがない。なぜか、それは高い山々に囲まれているからである。数百年前までは存在することすら知られていなかった。そんな山間の小さな国。なぜこんな田舎にアンナを連れてきたか。それは雄大の自然の景色が素晴らしいのもあるが、この国は魔物もほとんど出ないため、放牧、牧畜などの畜産が盛んで乳製品や肉料理などがすこぶる美味しいからだ。


山や高原で景色を楽しんだあと、アルピニア王国の首都にある上手い肉料理を提供する店にやってきた。

「いつ来てもアルピニアは凄いわね。同じ大陸にあるとは思えないわ。」

「ああ、クリミドが北東の端でここが南西の端の方っていうのもあるし、標高が違うっていうのもありけど、1番は長いこと他国との交流が全くなかったっていうのが大きいかな。独自の文化が発達してる。大陸内の孤島みたいなもんだよ。」

「空気も美味しいし、花も綺麗だったわ。」

「まあ、シャワラムと帝国の工場地帯がこの大陸で1番空気が不味いからな。」

二人で肉料理を楽しんだ。


食事を終え、会計を済ませ店を出ようとしたときだ。私の下に魔方陣が現れた。

「誰かが呼んでる。ピンチみたいだ。ちょっと行ってくる。すぐ迎えに来るよ。この店で待たせてもらってくれ。」

「わかったわ。気をつけてね。」

「ああ。」

それだけ言うと転移魔法の魔方陣が完成し私は強制的に飛ばされたのだった。


そこは広めの部屋の中だった。ちょっと揺れているのが分かる。船内かな?床に降りようと下を見ると男女がお楽しみ中?いや、ビオーラだ。美人は絶対に忘れない。私を驚いた顔で見ている。まぁ効果説明しなかったからな。頬が赤いな。殴られたのか?襲われている最中か。

状況を瞬時に分析し、ビオーラの上にのし掛かる男を蹴飛ばした。

「ぐわっ。」

とか言いながら男が吹き飛んでいく。ビオーラの上半身が見えるようになった。裸だ。美しい胸が見える。

「やぁビオーラ。今日も綺麗だね。今日は一段とセクシーな格好をしているね。」

そういうとビオーラの目から涙がこぼれ落ちた。あ、一応お楽しみ中じゃなかったか確認しとかないと。

「咄嗟に蹴り飛ばしちゃったけど、君の彼氏じゃないよね?」

そう言うと、ビオーラは抱き付いてきて唇を重ねてきた。柔らかな唇だ。胸が押し付けられるのを感じる。心地好い。怖かったんだな。唇を重ねたままビオーラの頭を撫でる。

「なんだ、何があった!」

音を聞いて男が二人部屋に入ってきた。邪魔すんなよ。その後ろからもなんだなんだという声と足音がたくさん聞こえる。

私たちは離れた。私のビオーラの胸を他人に見せるわけにはいかない。亜空間からシャツを取り出して着せる。さて、

「で、こいつらどうしたらいい?殺しちゃっていいの?」

「今部屋にいる3人は殺してください。あとはお好きにどうぞ。」

「ああ、わかった。」

こんな奴らチョロいからこの前ロマニコフにもらった剣を試そう。

「試し切りにちょうどいいな。片刃の剣は初めてなんだよな。カタナって言うんだったか。」

「なんだ、貴様なにもんだ。どっから入った?」

男のひとりが怒鳴る。部屋に次から次に男が入ってくる。

「おい、私のかわいいビオーラに酷いことした罪は重いぞ。前の3人は死刑な。あとのやつは逃げるやつは半殺しで許してやる。かかってくるやつはみんな輪廻に帰してやる。来世は真面目に生きるんだぞ。」

「てめぇふざけんじゃねぇー」

男たちが向かってくる。さぁカタナくん。私を楽しませてくれ。

カタナを振るう。んー。なんか違うな。さっきとは違う感じに振る。これも違う。難しいな、カタナ。それにしてもよく切れるな。切ることに特化した剣か。

そんなことを考えていたら男たちが逃げ始めた。なんだもう終わりか。もうちょっと切りたかった。私はカタナを鞘に収め亜空間に収納し、男たちを追いかけて殴る。謝っているが許さない。連帯責任だ。

少しすると動く者がいなくなった。こいつら他大陸の人間だよな?クリミド人がやったと思われたら不味いか。

紙とペンと取り出し「ハリム参上」て書いた。これでちょっと調べれば私がやったと分かるだろう。

「こうしておかないと国際問題になったら困るから、今度は国ごと潰さないといけなくなる。」

ビオーラが不思議そうな顔をしているので説明しておく。

さて、私はビオーラを軽く抱き締める。離れてても転移に巻き込めるがなんか抱き締めたい気分だった。ビオーラが背中に手を回す。う、なんかグッとくるな。

転移魔法を発動して『シーサイド』の前に飛んだ。ビオーラはキョトンとした顔をしている。ああ、転移魔法は初めてだったか。

呆けるビオーラを引っ張って店の中に入り心配していた店主に事情を説明する。まぁビオーラから詳しく聞いてないから予測だけど。

店主に休みをもらってビオーラの住んでいるところに送る。店の裏の建物だ。さて任務完了。

「ビオーラ。」

「は、はい。」

「私は今は人を待たせているから帰らなきゃならない。」

「はい…」

「ひとりで大丈夫かな?」

「はい、大丈夫です。ありがとうございました。」

「明日『シーサイド』にビオーラの歌を聞きにくるよ。」

「ほ、本当ですか。うれしい…」

ビオーラの瞳から涙がこぼれた。私はビオーラの頭をひと撫でして

「では明日ね。」

転移魔法を発動しようとする。

「ハリムさん!」

「ん?」

「明日は朝までずっと時間を空けておいて。」

うぇ、これはあれだよな、そういうことだよな?いいのかな?いいよな。私はビオーラに右手を上げて了解の合図を出すと転移魔法を発動してアンナの元に帰ったのだった。


アンナの元に帰り事情を説明する。

「また増えるのね。ビオーラさん。大切にしなさいよ。今度紹介してよね。」

と言われた。うん。オリビアのこともあったから、人族との恋愛は控えようかと思っていたけど、ビオーラのことは愛おしく思う。大切にしよう。

サラ視点、意外に難しく苦戦してます。でもきっと書ききってみせる!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ