第6話
更新の方が、大変遅くなりました<(_ _)>
これからも楽しんで読んでいただければ幸いです
初の魔法練習などの日から数日が経ち、リュウキの魔法練度は上がっていた
「やはりリュウキさんは物事の習得が早いです。
それに余程、魔法が気に入られたようでね」
微笑みながらここ数日でのリュウキの上達具合いに賞賛の声を贈るエルマール
実際にここ数日で行った魔法練習の内容をこの世界の人々は、数ヶ月から一年程で習得するらしく、傍目から見れば凄まじいスピードで成長していることがわかるようだ
「好きなのもあるが、習得が早かったのは先生が良かったからだな」
自分が思ったことを素直に口に出し伝える
エルマールの教え方は丁寧で、わからないことがあれば親身になって教えてくれたし、
なにより自分に合っていた
なので、たぶん違う者がリュウキに教えていたならば、習得にまだ時間がかかったと思われる
「そんなことを言われると、なんだか恥ずかしいですね… 」
最近態度が軟化しつつあるエルマールは、微笑みながら頬に手を当てる
「この様子ならば、郊外にでて実践練習も近いうちにできそうですね」
「ほんとか! なんだか更にワクワクしてきたぞ」
魔法を使っての闘いに少し緊張は覚えたものの、どこか期待してしまうのはしかたが無いことではないだろうか? だって男の子だもん!
そんな高揚した気持ちで首に掛けているグラム・ケイオンを握っていた
グラム・ケイオンは普段は首飾りの形なので常に身に付けていた
次の日ーー
リュウキとエルマールは再び街に買い物に出ていた
教会にも給仕の人が存在するのだが、今回もリュウキの街見学の為に自ら買い物に出たのだ
「やっぱりここは賑わってるな。
戦争なんてまるで無いだな… 」
聞いてた話によると人族は全滅しそうだと言っていたのに反して、ここの人達は平和そうに暮らしているように見えた
「それは、ココが戦場から一番遠い街だからです。
戦争が行われている場所に近ければ人々がこんなに明るく日々を過ごす事など、まずありませんから… 」
そう、この街は現在の戦が行われている前線から一番離れた現在では一番安全な場所のようだ
さらにココには教会の総本山があり、そこそこに大きい街だった為生活難になる事も珍しいとのことだ。 ちなみにリュウキが仮住まいをしている場所は普通の教会だ
この世界の教会とは宗教だけではなく、人族の生活や食糧、戦力、技術力など様々な観点から支えている組織のようだ
なので人族は皆が教会を重宝し、またその信仰対象に熱心に信仰心を持っているらしい
「そっか、今もどこかで戦ってたり貧困に陥ってる人達が大勢いるんだな……」
そんな事を呟き、心の中でなんとかしてやれればと、なんとも言えない感情が生まれたのであった
「エルマール」
「なんでしょうか?」
人族の現状を知り、リュウキは自分の決意を新たにした
「俺は人々が豊かに暮らしていける世界を作る。」
「はい!一緒に頑張りましょう!」
リュウキの宣言に、真剣な笑顔で答えてくれたエルマールに微笑みを返して買い物を再開した
そこから更に数日が経った
今日は待ちに待った郊外演習の日だった
次の話は初の戦闘シーンです!
どう書こうかまだ悩んでいますが、できるだけ早く更新する所存で御座います
これからもよろしくお願いします