若いマグロ「オッ、目の前に餌が!」パクー マグロ「あーですよねー」
若マグロ「あああああああああああ」
マグロ「いくら年月が経っても、ああいうのっていなくならないな~」
あれから、いくつかの年月が経過した。
僕は立派な中堅マグロへと成長し、新しい群れで生活をしている。
運良く人間たちの漁から逃れ、大型の肉食魚からも逃れ、ここまで大きくなることができた。
数ヶ月前に見た夢を、漠然としか思い出せないが今でも確かに思い出すことができる。
全く意味分からないが、切り身になった状態で先輩と話をしていた。
何の話をしていたか、話ができていたのかどうかも思い出せない。
マグロの魚生は短い。長くても20年ポッチだったり、短ければ産まれてすぐに命を落とすマグロも少なくはないだろう。
その短い魚生の中で、僕は精一杯生きていこう。
マグロ後輩2「今日からこの群れでお世話になります。新人のマグロです」
マグロ「おっ、新人か!」
今日も新しい新人が群れに入ってくる。
そういう若い新人に教えてやることなんて、一つに決まっている。
一番最初に先輩から教えてもらった、この海で生きる上で一番重要な事だ。
マグロ「目の前に餌が見えても食いついちゃだめだよ。罠だから」
マグロ後輩2「「わかりました! あっ、目の前に魚の切り身が!」ヒョイパクー
マグロ後輩2「あああああああああああああああああ」」
マグロ「ですよねー」
マグロの魚生は厳しい。
~~~fin~~~
ごめんなさい、もう無理やり終わらせてしまいました。魑魅魍魎が跋扈する回転寿司編、終了です。
こんなくだらない日記に、感想やレビュー頂きありがとうございました。本当に嬉しかったです。
仕事が忙しく、文章を書くことも億劫になり執筆活動自体をやめていました。
真面目な作品も改めて書き始めていこうと思います。今度はマグロではないかもしれませんが、
皆様の目に再び移ることができ、その際に笑いでも、大事なことでも何かお伝えできることができれば嬉しいです。
以上、マグロでした。身バレが怖いので知り合いの魚類には秘密にしていただけますと幸いです。
(特に鮫とかはちょっと。。。)