マグロ「なんか見覚えがあるやつがいるな」 ?「キノセイダヨ」
マグロ「あの寿司……どこかで見たことがあるような……」
見たことがあるような寿司「……」
マグロ「あの……どこかでお会いしたことありますか?」
見たことがあるような寿司「キノセイダヨ。アナタ トハ ショタイメン。ヨロシクネ」
マグロ「その喋り方……! お前まさかあの時の馬鹿なカツオか!」
カツオ「ちぃ、バレてしまってはしょうがない! そうだ! 俺はあの時お前を騙しマグロの群れに紛れ込んでいたカツオだ!!!!」
※マグロ「今日から群れで生活することになりました」 マグロ先輩「おっ、新人か!」の第3部『マグロ「カツオが一匹群れに混じってません?」 マグロ先輩「気のせいだろ」』参照
マグロ「お前が釣り上げられてから、随分と日数が経っているように思うけど……。いったいなぜ今頃寿司になっているんだ!!」
カツオ「俺にも分からん!!!」
ハマチ「俺が説明してやろう。そいつは天然物じゃない、冷凍保存だ!」
マグロ「どういうことだハマチさん!!」
ハマチ「ここは回転寿司……可能な限り安価なネタを仕入れるのが鉄則。天然モノより冷凍モノの方が安いのは世界の常識」
ハマチ「だからこそ、売れ残り冷凍保存されていたカツオが今頃になって寿司になり、回転寿司を流れているのだろう」
カツオ「なるほど……そういうことだったのか……」
カツオ「ふっ、だが回転寿司等、あの辛かった海での生活に比べれば恐るるに足らず。一生誰にも食べられずに、永遠とレールを回り続けてくれるわ!!!」
マグロ「(それは負け組なのではないだろうか)」
幼女「私カツオタベタイイイイイイ」
カツオ「ヤメテクレエエエエエエエエエエエエエ」
マグロ「」
ハマチ「回転寿司は食うか食われるかの世界……海での生活の何倍も怖い世界なんだぜ。覚えておきな坊主」
マグロ「アッハイ(何言ってんだこいつ)」