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神罰
婚約破棄ファンタジーを書こうとしました。
その娘は不義の子として扱われた。しかし、真実は違う。
その娘は王太子の婚約者であった。しかし、王太子は彼女を正当に扱わなかった。
その娘は想い合う王太子と義妹の邪魔をする悪役にさせられた。
だから、この国は滅ぶ。
「愚か者達よ」
その言葉に全ての人が震えた。いや、一人だけは何時も通りである。
「これは神罰である、心して受け入れよ」
我が娘への愚行、許される物では無い。
思い出した時にはもう手遅れだ。
一つの国が消え、新たな国が興る。
「愚か者ね」
その娘はただそれを見詰めた。
甘辛い感じにしたかったんですが、辛いだけになりました。




