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短編集  作者: 如月瑠宮
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絡新婦

ホラーっぽい物を目指してみた。

 貴方と話したい。でも、私には話せる口が無い。どうしたら、良い?貴方と話したいのに。


 彼女は考える。どうしたら、話せるかを。


 そして、見つける。その術を。




 貴方が帰ってくる。私は貴方に近付く。

 そして。


「あ・・・なれた」

 一人の女性が立っている。美しい女性。

「やっと、貴方と話せる・・・あら?貴方は何処?」


 彼女は探す。しかし、貴方は見つからない。見つかる筈が無かった。

 彼女自身が食べてしまったから。


「貴方は、何処?」


 絡新婦は呟く。貴方の残骸の中で。

結果、失敗。

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