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黄泉帰りの異変
長くなってきた続き。
最後に私は笑うのか。
「真実にございます」
手紙に書いてある事は事実かと問われた私が答えるとざわめきが起こった。重鎮達が集まっている中で私の言葉でここまで動揺するのは少し滑稽に思える。だが、それは仕方のない事だ。
私が国を滅ぼす行動をするのが信じられない。今までの私を知る人達でもある彼らは半信半疑で私を見ている。私自身でさえ信じられない事だ。他人が信じられるとは思わない。
でも・・・
「こんな事は有り得ません。小娘の戯言を信じる必要はありません」
毅然とした声は誰の物?見覚えの無い顔に首を傾げる。昔から時折ここに招かれていた私は大半の顔を知っているのに。
・・・貴方は誰?
もう個別にシリーズ化しても良いかと思い始めてますが、こちらでちみちみと書いていきたい気持ちもあります。




