ひとりぼっち
ネグレクトの話書こうと思ったんですけどね。
淋しいと思う心さえ、麻痺してしまっている。家族の中に居ても私は一人だった。同じ食卓についていても、私だけ違うご飯が並んでいる。それが当たり前なのだから。前にたった一度だけ聞いた事がある。どうして?と。答えは無かった。ただ、冷たい視線が帰って来た。それが真実なのだ。
「私はひとり。でも、淋しいなんて思っていられない」
生きる為に必要な事を吸収しなければいけなかった。家族として私を認識していない人達なんて知らない。私は私の為に生きる。
私は祖父母の家に居着くようになった。勿論、生きる為に必要な事を教わる為である。祖父母は私を温かく迎えてくれた。それでも、家族の一員になれたとは思えなかった。祖父母は自分達の子供の行動を諫めてはくれなかったから。そこでも、私はひとりだった。
「早く覚えて一日でも早く生きていけるようにならなきゃ」
だって、私はひとりだから。
「ひとりは寂しい?」
「そんな事無いよ」
慣れてしまえば、この静寂を愛してしまえば、他人に愛想を尽かしてしまえば。
でも、それは人間がする事じゃないね。
微妙な仕上がりなので何時か直せる事を願ってます。




