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短編集  作者: 如月瑠宮
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貴方の背中が大好きです。

昔書いていた話の手直し。

 今日も視線を感じる。背中に突き刺さるように視線を向けられているのが分かった。彼女は言っていた。この背中が好きなのだと。だからこそ、自分は振り向かない。彼女が残念そうな顔をするのを知っている。幸せそうに笑っていて欲しい。そう願うから。

 だから、今日も背中を向ける。


「大好き」


 小さな声が背中にかかる。


「大好きなの」

「知ってる」


 本当は知らないのでしょう。私が大好きなのは貴方だってこと。でも、恥ずかしいの。

 だから、貴方に見詰められるとどうしたら良いのか分からなくなる。


 もう少しだけ、あっち向いていてくれるかな?

大分雑な字で書かれてて解読するのに数日掛かりました。もう少し丁寧に書くようにしようと思ってます。

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