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短編集  作者: 如月瑠宮
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無知は罪では無い

ちょっとした不幸の重なりの話。

「無知は罪では無いわ」

 でも、それは人の話。

「我々は無知であってはならない。違うかしら?」


 ある日、一人の少女が産声を上げました。その産声と共に母親の命は尽きました。更にその翌日、妻の死を受け入れられなかった夫は自殺しました。少女は産まれて僅か二日目で両親を失いました。少女は母親の両親の元に引き取られる事になりました。しかし、彼女を迎えに行く最中に祖父母は交通事故に巻き込まれて死んでしまいました。少女は父親の両親の元で暮らしました。それも三歳になるまでの事でした。


「少女は疫病神と呼ばれていたそうよ・・・ふふふ、本当の疫病神はもっと醜悪なのにね」

 人は知らないから。でも、それは罪では無い。

「人は知らなくても許される。でもね・・・貴方は違うでしょう?」

 だって、神だもの。

「少女の運命は神の不手際」

 だから、償わなければいけなかった。だと言うのに少女に何をしただろうか。

「お前は少女を護るべきだった」

 なのに、何故。

「お前は少女に絶望を与えた」


「お前こそが疫病神なのではないか?」

神様が無知なのは許されない感じがします。

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