33/110
その手には首を刈る鎌を持って
「その手には貴女の首を持って」の別視点の話になります。
君が愛しい。愛しくて愛しくて愛しくて・・・君が欲しくて仕方がなかったんだ。だから逃げる君を追いかける。君の首を手に入れる為に。
手に持っている物が少し重く感じる。でも、仕方が無い。これは愛しい君の為の物だ。安心して欲しい。痛みなんて与えないから。一瞬で私の檻の中へと連れて行ってあげよう。
震える君を見付けた。
君の首を抱き締める。これでもう二人は離れない。
「エリザベス」
愛してるよ。これで一生一緒だね。
私もよと、ヘンリーの耳に聞こえた。エリザベスの声だろうか・・・あれ?
こいつの所為で死ネタになったんだろうな・・・




