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短編集  作者: 如月瑠宮
32/110

その手には貴女の首を持って

ヤンデレの話を書きたくて・・・

 ガタガタ震えながら必死に隠れる場所を探す。どうしてという疑問が頭を巡り続ける。どうして、こんな事になったのか。自分には分からなかった。

 どうして、彼が自分を追い詰めているのだろう。あんなに仲の良い婚約者だったのに。


 彼女は考える。

 彼女の名前はエリザベス。エリザベスには仲の良い婚約者が居るのだが、その彼はエリザベスを追っている。

 彼女を殺す為に。

 何故だろう。自分は何か重大な事をしてしまったのか。エリザベスの疑問に答えは出ない。


 そして、分からないまま・・・


「見付けた」




 フィリップは愛しい彼女の首をその手に持った。

何故、死ネタになったのか自分でも分からない。

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