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短編集  作者: 如月瑠宮
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あーあ、キミのせいだよと笑う彼こそ

「あーあ、キミのせいだよ」の続きのようなもの。

 喧嘩を始めてしまうのは自分が悪いって分かっている。こんな自分を思ってくれるなんて本当に優しい。そんな人がいてくれるのは幸運なんだって分かっているんだ。でも、それを忘れてしまう瞬間がある。

 それを当たり前だと思わせる存在が居るから。あいつは基本、優しい。底抜けに優しいのだ。


「利用してんの?」


 何気なく聞かれる言葉は何度目だろう。あいつと自分の関係はそれだけ変なのか。


「あいつ、便利だよな」


 そんな感情であいつと接した事は無い。何度言っても信じて貰えた例は無いけど。


「お前のおこぼれ欲しさに仲良くしてるんじゃねぇの」


 あいつはそんな卑屈じゃない。あいつの事はこっちの方が分かってるんだ。


「知ってるか?」


 あいつを馬鹿にしてる奴らに目を合わせて言ってやる。


「あいつ、お前らの事笑ってるんだぜ」


 だって、お前らが本当はそうなんだもんな。




 彼は愉快そうに笑っているのだ。

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