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華々しいのは最後だけ
いつも二番手とかだった女性が幸せになる話。
それはきっと意地だった。何度も彼女に負け続けた。
だから、必ず彼女よりも良い男と幸せになってやるって。全く、くだらない事である。
なのに、どうして私の隣にはこんなに良い男が居るのか。卑屈な私の隣に居るような男では無い。
「ねぇ、何時まで続けるの」
「永遠を誓ったのにつれない事を言わないでくれ」
この男はどうして私を選んだのか。見た目は普通だし、性格だって良いとは言い切れない。家事も失敗が多いし、話下手でつまらないだろう。選ぶ理由が思い当たらない。
「貴方、変なのね」
こんな女性を選ぶなんて。
この男は私よりも彼女に似合いだ。でも、彼女が選ばれるのも嫌で仕方無い。
「君を愛しているだけだよ」
「・・・本当に変」
意地を張ってただけだったんだけどね。
思い浮かんだけど上手く纏まらなかったので供養。