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第三十五話 思わぬ誤算②

思わぬ誤算の1個目とは全く関係ありません。

微エロ回です。

戦闘はありません。

深夜近くの時間帯に密室の空間。

部屋は薄暗いがベッドの上にだけはオレンジ色の怪しい光が差していた。


「はぁ・・・ はぁ・・・」


漏れ出てしまう吐息。


「フフフ・・・ 大分苦しそうじゃの・・・ ここもこんなにパンパンに張らせて・・・ 今にもはちきれそうじゃわい・・・」


リリスはそう言って俺の股間部に顔を近づけて息を吹きつける。


「あ・・・」


股間に吹きかかった息で俺は悲鳴に近い呻き声をあげる。

俺の股間部にある息子は息を吹きつけられてうれしいのか俺の心とは裏腹にさらに大きく増大してズボンを突き破ろうといきりつ。


(なぜ・・・ こんなことに・・・)



それはほんの少し前のことだった。



いつもの様に夕食を取りお風呂に入る。

風呂から出るといつも通りにリリスの用意した夜食を食べながらの勉強会が行われた。

リリスが夜食と飲み物を用意するのはいつものことで、特に何か変化があったわけではない。

俺はたまにそれに手をつけながらリリスから得た情報を暗記していく。


勉強の内容は魔法についてだったり魔物についてだったり武術についてだったりと色々だ。

リリスは仙人の職についていてその職種故に知識だけは膨大にある。

今回は俺の魔力吸収法の失敗を踏まえて魔力吸収法について勉強する。


魔力吸収法と一口に言ってもそれにはさまざまな種類があった。

呼吸による自然界からの魔力吸収だけでなく、相手の魔力を直接奪う吸血系や相手の血肉を食う食肉系の魔力吸収法もあるらしい。

あと、リリスが俺に行った接吻による魔力供給も厳密に言えば魔力吸収法に属するらしい。


あの時はリリスが魔力を送ってきたが、逆に俺から魔力を奪うことのできたそうだ。

魔力操作がかなりのレベルに達しなければ魔力だけを移したりはできないらしい。


「魔力だけを移すのが難しい場合はどうやって相手の魔力を与えるんだ? 血を飲ませるとかか?」


俺はふと疑問に思ったことをリリスの方を振り向いて口にするとリリスはベッドの上で本を読んでいた本から目を離すことなくそのまま答える。


「その方法もあるが他には性行為でじゃな。魔力の貯蔵は腹部で主に行われておるからの、性行為で体内で魔力と体液を交換した方が効率がいい。血じゃと出血多量で死ぬ危険もあるしの。」


リリスの回答に俺は「どんなエロ本だよ」と思いつつも口には出さなかった。


(そもそもこの世界にエロ本ってないんだよな・・・)


おかげで俺の性生活はこちらの世界にきて以降停止している。

さすがに真横の部屋に俺の貞操を狙うリリスがいるのだ。

迂闊な行動はできない。


(でも、そろそろ限界かな~・・・)


俺がこの世界に拉致られてから10日ほどが経過している。

そろそろ発散しないと俺の性欲がやばい。

パーティーメンバーが女だらけなのでダンジョンの捜索内でつ可能性もある。

唯一の男性パーティーであるセリスは女顔の上に仕草がなぜか女の子のように可愛い。


このままでは『パーティーメンバーの女性を見て発情した男』という汚名でなく『男を見て発情した男』として名前が広まってしまう。

それだけは避けねばならない。


(どうするべきかなぁ~・・・)


そう思い俺はテーブルの上にある夜食を食べつくしてリリスが用意した黒い飲み物に手を付ける。

最初の頃に用意された頃は「コーヒーか?」とも思ったが飲んだ感想は『ココア』だ。

見た目はブラックコーヒーの様に真っ黒なのに口触りはまろやかで甘いココアなのだ。


「ふぅ・・・」


俺は温かいココアの様な飲み物を飲んで一息つくと体がじんわりと暖かくなってくる。

最初に飲んだ一杯目の影響が出て来たのだろう。

今飲んでいるのは三杯目だ。

ゆっくりじんわりと温かくなる体に夢現になり眠たくなる。


・・・・・・・・・


・・・・・・


・・・はずだった。


(何だろう・・・ 体が、熱い・・・?)


俺はいつもとは違う感覚にようやく気付いて目を見開いて体の異常を確認する。

俺の体は燃え上がる様に熱く、眠気は一気に消し飛んだ。

だが、風邪を引いた時の様なけだるさはない。


寧ろ元気が有り余っている。


「う・・・」


俺は股間部に妙な刺激を受けて小さく呻き声をあげて下を見るとそこにはズボンを押し上げてテントを張る息子の姿が・・・・


(なんだ?! なんで起ってるんだお前は?! いや、ともかく・・・)


俺はこのことをリリスに悟られまいと思いリリスの方を振り向いて今日は帰る様に言おうと思った。

半分しか起ってはいないがそれでも見られるわけにはいかないのでできるだけ隠しつつ振り向く。


「リリ・・・」


そこまでいった瞬間だった。

振り向きざまに見たリリスの姿に俺は硬直する。

先程までベッドに寝そべって本を読んでいたリリスが今はベッドから降りて立ち上がり服を脱いでいた。


見た目はどう見ても幼女であり、俺の好みとはかけ離れた裸体であったがその肌は白くきめ細かく美しかった。

胸元にも女性特有のふくらみが観測される。

いつもは服に完全に隠れてしまうが、脱ぐとその存在を主張する。

胸は元々小さいのだが、リリスは着やせするタイプなのだろうか意外と大きなふくらみだと感じた。


もっとも絶壁だと思っていたものが微乳だったいうだけでそのふくらみは決して大きくはない。

少なくとも正面からはそう見える。


「フフフ・・・ どうした? ワシの裸体に興奮したか?」


「・・・! そんなわけあるか! 何してるんださっさと服を着ろ!」


リリスの言葉に正気を下り戻した俺は咄嗟に視線を逸らして声を荒げる。


「そうはいかんよ。ようやく薬が効いて来たんじゃからな。」


「!」


リリスの言葉の意味を瞬時に理解した俺は立ち上がって逃げようとしたが、動くことができない。

リリスの裸体を見て俺の息子が半からほぼ完全体に近い状態になってしまったのだ。

今動くとズボンとの擦れだけで完全体への移行が完了しそうな状態だった。

そうなれば、リリスの裸を見て欲情したと誤解される。


例えリリスが俺に盛った薬のせいだったとしてもそれだけは避けたい。

俺にロリ属性はないのだ。

そう自分に言い聞かせながらも裸体を晒すリリスから逃げることができない。

視線も避けていたはずなのに、いつのまにかリリスの裸体を眼で追っていた。

欲情した体と精神が無意識に晒された女の裸体を見てしまう。


(クソ・・・!)


俺は心の中で悪態をつきながら自分の迂闊さを嫌悪した。

今までリリスが何もしてこなかったのでこういった事態にはならないとたかを括っていたのだ。

そう今までリリスが何もしかけてこなかったのはまずは時間をかけて俺との関係をマイナスからゼロの状態に持っていくのではなく、薬を盛ってこういった状況に持ち込むための布石だったのだ。


何かを仕掛けてくる相手には警戒をしなければならない。

何もしてこない相手にはこちらも関心を持たずお互いにかかわらない。

それが俺の基本理念だったが、今回はどうやらそれがダメだったらしい。


俺は椅子の上から動くことができず、視線も外してもすぐに目がリリスの方に流れてしまう。

そんなことを数回繰り返すとリリスはニタリと笑みを浮かべる。

薬の威力と効能、そして時間的にどこで最大に達するかを理解したのだろう。


「ほれ、そんなところにおらんで苦しいならベッドで寝るといい。」


そう言ってリリスは俺に魔法を使い空中に浮かせる。

俺は魔法無効化ディスペル系の魔法を習得していないので抗うことができない。

そのままベッドの上に仰向けで寝かされた俺は必死に両足を閉じて股間部を見せまいとする。


「フフフ」


パチン


リリスは楽しげな笑みを浮かべて笑い声を漏らすと指を鳴らす。

指がなると同時に部屋の明かりが消え、次にベッドの上にだけオレンジ色の怪しい光が差しこんだ。

リリスは俺の反応を楽しそうに見ながらゆっくりと俺の足元の方からベッドに四つん這いになって上がってくる。

俺は必死に体を丸めて抵抗するが、その抵抗は虚しくまたもリリスの魔法により下半身部だけが操作されているのか。

閉じていた両足は開かされて股間部を凝視される。


そして、最初の場面へ戻る。


俺は抵抗しようと息を荒げるが抵抗虚しくリリスに息を吹きかけられて息子の方は完全にやる気になってしまった。


「その気になってくれたようで何よりじゃ・・・」


「うるせ~・・・ クソが・・・」


俺は笑みを浮かべるリリスが気に食わずに悪態をつくが、その時にリリスを見てしまったのが運のつきだった。

リリスの肌は光に照らされて怪しく光っており、胸は四つん這いになっているからか先程よりも大きく見える。

その二つの双丘の頂点には二つの突起が見える。


俺はそれに目を奪われてしまう。

女としてのふくらみと相手も興奮しているんだという一種の感情の共有。

ダメだとわかっていても抗うすべはなく、もはや逃げることも引くこともできない状況。

差し出された餌。

俺の興奮はピークに達する。


「では、拝見しようかの・・・」


リリスはそう言って俺の穿いているズボンに手をかける。


「や、やめろ!」


俺は最後の力を振り払ってリリスを押しのける。

だが、力任せに全力でそれを行ってしまったからだろうか。

俺がリリスを押し倒す形になった。

相手を突き飛ばせばよかっただけなのに自分が倒れ込む形にもなってしまい、俺は自分が倒れ込まない様にと手をついて四つん這いになる。


ムニュリ


手をついた場所にはよく漫画やアニメでありがちな胸を揉むというラッキースケベな展開が・・・


「す、すま・・・」


ムニュリ ムニ・・・


退こうと思って体に力を入れると俺の手はリリスの胸をもんでいた。

足の方も何を考えたのか片足をリリスの股間部に押し当てている。

そして、俺が思考するよりも早くリリスの声が耳に届く。


「お主の隙にしていいんじゃよ。 魔法で音も衝撃も部屋の外には通じんからの・・・」


リリスの甘く甘美な猫なで声。

その瞳には期待と不安が見て取れる。

この状況下にまで追い込んで拒絶されればおそらくはリリスの女としての自信は地に落ちる。

それはもはや、このような小細工をしなくなるぐらいまでに・・・


(残念だな・・・)


俺に取っては千載一遇のリリスに嫌われるチャンス。

だが、俺にはこの状況でこの態勢での『据え膳食わぬ』はできそうになかった。


「リリス・・・」


一言名前を呼んで俺はリリスの唇を強引に奪う。

リリスはキスの間目を瞑り、その瞳からは涙が溢れて頬を伝った。


こうして俺達は、お互いの初めてを交換する行為をなしていく・・・


















行為が終わったのは深夜を過ぎてのことだった。

その後、俺達は体も拭かずにそのまま眠りについた。

リリスは初めての行為でしかも俺の性欲は一回や二回では満足しなかったので、その小さな体で破瓜の血をベッドの上に撒き散らしながら俺の行為を受け止めた。



明けだが、リリスによると食事に滋養強壮に効く食材を使った物を選んでいたらしく俺の性欲はかなり限界まで貯めていたらしい。

おかげで俺は初めてのリリスの体を心配せずに己の欲望を巻きに散らす結果となった。


「次は優しくしておくれよ♪」


リリスはベッドの上で寝たまま俺にそう囁いた。

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