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第二十二話 思わぬ誤算

誰かは存じませんが、評価つけてくださりありがとうございます。

俺達は街に帰る途中でとりあえず、セリスの戦闘系職業と使用武器、宿をどこにするかを決めようという話になった。


「宿は私やアリスが使っている駆け出し冒険者用の宿を使うと良いと思います。食事とお風呂はありませんが、レベル10までは寝泊りするだけなら無料ですから。」


アーシェのこの何気ない一言に俺は絶句した。


(そんな便利なものがあるならそれを利用すればリリスの世話にならずに・・・ でも、お風呂はどうするんだろうか?)


俺は一人悶々と考えにふける。

その横でリリスは「しまった」と言わんばかりに顔を伏せて俺と眼を合わせようとしない。


「そんな便利なお宿があるんですか?」


セリスは無料で泊まれるというその施設の話に眼を輝かせる。


「はい。ギルドに加入すれば誰でも利用できます。ワンルームで部屋にベッドとおトイレ、小さな物置しかありませんが、ギルドのすぐ裏手にあってダンジョンに潜らない見習いでも利用できる素晴らしい施設です。ギルドは国営ですから街長がいちょうさんの手も伸びないと思いますよ。」


アリスが追加説明を加えてセリスに進める。

聞けば二人はこの施設にもう一年以上寝泊りしているらしい。


「私はレベル10を超えてしまったので、昨日から料金を取られることになりました。」


アーシェがそう残念がっていうが料金は銅貨10枚と格安だそうだ。


「部屋の掃除が少し面倒なのが唯一の欠点でしょうか。」


アリスはそう言いながらもにこやかに笑う。


(そうか。部屋の掃除を無くすことで人件費を浮かして・・・)


ギルドの宿では実質、土地や建物の維持費しかかかっていないのかもしれない。

そう考えれば銅貨10枚という値段にも納得がいくし、無料で長期間貸し出されることになっても困らないだろう。


「じゃ、宿はそこを今から借りに行くとしてだ。職業と武器はどうする?」


「すみません。武器になるものを何も持っていないので素手で戦うしか・・・」


俺の質問にセリスは申し訳なさそうに下を向いて答える。


「素手はやめた方がいいでしょう。リーチの差を埋めるには膨大な努力と研鑽が必要ですから。」


アーシェがセリスが素手で戦うことを否定する。

アリスはそれに納得して頷き、俺もセリスの手を見てからその言葉を受け入れた。

セリスの手は白く細長い女の子の様な手だった。


何年も修行して拳闘士けんとうしを目指すならともかく、明日からダンジョンに潜るにはそのか細い手では頼りなさすぎる。


「・・・・適性を見るためにもセリスの運動能力が知りたいな。」


俺はそう言ってセリスの運動能力を見ようと話を持ちかける。


「ステータスでなくてですか?」


アリスがステータスの数値を見るだけでいいのではないかと提案する。

確かに、ステータスを見ればある程度の能力値を見ることができる。

だが、その数値が全てだとは俺は思っていない。


この世界で数日戦った感想を言えば、確かにステータスの数値に近い性能しか出すことはできない。

この近いというのは数値にの幅に上下があるのではなく、数値までの能力しか発揮できないということだ。

例えば、筋力値100の人間はどんなに頑張っても最大で100までの力しか使えない。

そして、筋力値100の人間は100以下の数字ならば調整可能だ。これができないと力を加減することができず、日常生活に支障をきたしてしまう。

だが、筋力値100の人間が100の力を努力せずに出せるか?

というとそうではない。

これがこの世界の落とし穴だ。


レベルが上がればステータスが上昇し能力値が上がる。

この恩恵を受けて確かに能力値は上がる。

だが、上がった能力値の100%を使えるかというとそうではない。

能力値が表わすのはあくまでもスペックにすぎず、そのスペックを使いこなすテクニックと知識、頭脳がなければ意味がないのだ。


だから俺はセリスの運動神経とセンスが知りたかったのだ。

俺はここまでをあらかた説明してみんなの理解を得ようとする。


アーシェやアリスは話に納得してくれた。

彼女たちはステータスの示すものが全てではないと考えている節があるので、俺と同意見の様だ。

セリスは俺の言葉の意味を理解しきれていない様子でとりあえず頷いた。

リリスに関しては俺の言葉を聞いて「何を言っておるんじゃ馬鹿か?」とでも言いたそうな顔をする。

リリスはあくまでもステータス画面のと肉体がリンクしているのだから、「そんなことはない」と主張したいのだろう。


だが、今回はそれを飲み込んで押し黙ってくれた。

リリスは俺と言い争いをするつもりはないし、俺に考えを改めさせる意味を込めて今回は見守るつもりなのだろう。


「それで、何をすればいいのでしょうか?」


「まずは、足の速さと身のこなしがみたいな。」


俺はセリスに少し走ってもらい。その後、リリスの魔法を避けさせてみる。

リリスが発動した攻撃力のない触れると色が変化する光の球をセリスの周囲に飛ばして避けさせる。

セリスは悪戦苦闘しながらも上手に避けていた。

その後も、簡単な筋力テストや石を投げる適当な的に当てる投擲能力やリリスによる簡単に使える魔術の講習を受けての実習を行い魔法に対する適性を見てみた。


「終了だ。身のこなしは悪くないな。足の速さはレベルが上がればもっと早くなるだろう。」


俺は動きつかれて地面に腰をつけるセリスに水筒とタオルを渡して評価を述べる。

後ろにいる3人も同意見のようで皆、セリスの動きを褒める。


(複数の光の球を認識できる広い視野と身軽な体。盗賊か弓を持って走りながら狙撃する狩人がうってつけだな。)


この後、適性を見るために石を投げる投擲能力やコントロールを確認したり、魔法の知識を教えてどこまで理解できるかなどを見たりした。


「さて、セリス。なりたい職業の候補はあるか? 俺は別になんでもいいぞ。」


「えっと・・・ 適性を見てもらっていたんじゃないんですか?」


適性を見るための試験終了後のまさかの「何にするか好きに選べ」発言にセリスは目を丸くして質問を返す。


「いや、こういうのは本人のなりたいものが一番いいと思うしな。決められなければアドバイスをしようと思って見ただけだ。」


俺のこの発言にはセリスのみならず女性人3人も言葉を一瞬失った。


「えっと、僕は皆さんのお役にたてる職業がいいです。」


セリスは俺と同じように優柔不断なのか、職業を俺達に「任せる」をでも言う様にそう言った。


「私としては盗賊がいいと思います。戦士に僧侶、魔法使いに・・・ 狩人的な戦いのできるメンバーですからね。遊撃をして敵を翻弄してもらえると助かります。」


アーシェはパーティーメンバー全員を下級職に当てはめて、残っている盗賊を推した。

アーシェの言う狩人的な戦いをする人ってのは俺のことだろう。


「私は魔法の才能が有りそうなので魔法使いがいいと思います。」


アリスはセリスに魔法の才能を見出したのか、そう言って微笑んだ。

確かに、リリスから魔法の知識をちょっと聞いただけで今まで使えなかった魔法を発動させていたが、俺にだって出来る程度の本当に簡単な魔法なので適性があるとは言い難い。

だが、頭は悪くないことは分かった。


リリスは才能が有り余った天才魔法使いなので説明がややこしい。

おかげで、毎日の講義を理解するのに時間がかかるので俺は大変苦労している。

俺が頭悪いわけじゃないよな・・・・?


「職業なんぞなんでもよかろう。自分のやりたいことをするのが一番じゃ。」


リリスは真面目に答える気がないというか、本当にそう思っているので参考にならないのだろう。

セリスは俺を見つめて意見を聞きたそうにしている。


(なぜ俺を見る。二択から選べばいいじゃないか・・・)


俺は突き放そうと視線を合わせない様にそっぽを向くが、セリスが捨てられた子犬の様な視線を放ち続けてくるので、居た堪れなくなってしまう。


「はぁ、俺も盗賊がいいと思う。」


俺は溜息を一つついて率直に答える。

同意見のアーシェはうれしそうに笑顔を浮かべて喜んでいる。


「理由を窺ってもよろしいですか?」


意見の食い違ったアリスは興味深そうに俺を見て質問を投げかける。

その視線からは好奇心が強く窺えるので意見の違いを討論や議論したいわけではなさそうだった。

別に答えなくてもいいし、特にこれと言った意見があるわけではないのだが、これからのことを考えると意見を言い合える環境を整えるためにも俺は理由を探して答えることにした。


「身のこなしがよかったのはみんな同意見だろうから置いておいて、魔法の適正はあれだけでは何とも言えないな。それよりも俺が気になったのは投擲能力だ。」


セリスの投擲能力は非常によかったのだ。

非力なため飛距離は出ていなかったが、的によく当たる。

ナイフや弓を使えば、的確に敵を射抜いてくれそうな気がした。


「弓矢や銃を使う狩人と迷ったが、銃は高いし弓矢は俺の知る限りパーティー内では誰も使えないだろう?なら、ナイフだ。昨日の戦いを見た限りではアーシェはナイフの扱いもうまそうだった。ナイフの投擲がうまいかは知らないが、堅実に接近と遠距離からの攻撃手段を持つことができて指導もこのメンバーでできそうな武器がナイフだからな。盗賊ならナイフの武器スキルと身のこなしを生かせる敏捷値に補正が多くかかる。魔法は補助で覚えればいい。」


俺が話し終るとアリスは納得したのか頷き微笑んだ。


「今の話で決心しました。盗賊にします。」


セリスも納得したのか晴れやかな顔で笑顔で盗賊を選択してステータス画面を皆に見せる。


「ステータス画面をあまり他人に見せん方がいいぞ。」


リリスのお小言にセリスは「はい・・・」と返事を返して項垂れる。


「じゃ、まずはギルドに入会して宿を取るか。」


街についた俺達は早速セリスをギルドに登録させて宿を取る。

街を歩くときも宿を取るときもやけにいつもより視線を感じた気がする。

それだけ、セリスの両親のことが町中の噂になっているのだろう。


(セリスも大変だな。)


異世界から無理やりリリスに連れてこられた俺ですらセリスの家庭の事情を不憫に思った。


「次は武器か、ナイフならこの前リリスがアーシェに渡したものがあったよな?」


「これのことですか?」


俺の質問にアーシェが袋からナイフを取り出して答える。

俺がダンジョン探索で手に入れたお金で買った安物のナイフだ。

切れ味はあまりよくないが、なかなか丈夫で使い勝手のいい大きさをしている。


俺が付加魔法の練習のために付加魔法をかけているので、魔力を流すと魔力が刃を包んで半透明な刃物となる様になっているので魔力を流せば切れ味も悪くない物となっている。


「セリス、あのナイフなら確かすぐそこの武器屋に大量にあるから安く大量に仕入れられるぞ。貸してもらって軽く握ってみな。」


「あ、はい。アーシェさんお貸し頂いてもよろしいですか?」


セリスはオズオズとアーシェにナイフを貸してもらえないかを尋ねる。


「いいですよ。私もリリスさんから借りているだけですから。」


アーシェは一瞬だけリリスを見てからセリスにナイフを渡す。

リリスも特に言うことがないので、黙ってその光景を見ている。


「えっと・・・ ちょうどいいのかな・・・?」


ナイフを手に取ったセリスは両手でハンドルを握り締めて困った顔を俺に向ける。

ナイフは俺にとって使いやすい大きさであるため、セリスには少し大きい様だった。

アーシェは普段、それより大きい剣を持っているので気にならなかったようだ。

セリスの方は普段、大人用の農具で畑仕事をしているので特に問題なさそうな感じではあるが、今までに戦闘用のナイフを使ったことがないのでちょうどいい大きさかわからないのだろう。


「店に入って色々と見てみるか。」


俺はそう言ってすぐ近くの武器屋に足を向けて歩き出す。


「あの、でも僕お金が・・・」


セリスは親から少ないがほんの少しだけお金をもらっている。

だが、それはナイフを買い揃えられるほどではないのだろう。

歩き出した俺の隣に駆け寄り、申し訳なさそうな表情で俺を見上げる。


「俺のお金で買うから問題ない。俺はリリスに養ってもらっているからお金を使う必要がないからな」


何とも情けない理湯ではあるが、事実なので俺は素直にそう言ってセリスの頭に手を置いて先を促した。


「ありがとうございます」


セリスは小さく呟くような声でお礼を言い微笑んだ。


武器屋に入って俺とセリスは一直線にナイフが置いてあるコーナーへと向かう。

セリスは色々なナイフを手に取って手に馴染むものを探していく。

俺は特に必要じゃないのでただ見守るだけだ。

リリスも同じように特にすることもないので俺の隣で暇そうにしている。


「このお店は安いのに良い剣が揃っていますね。」


アーシェは一人、剣を見つめて喜んでいた。


「ただ、まだ手が届きません・・・」


アーシェは気に入った剣を手に取ってその値段に涙目になっていた。


「魔力石付きの杖かメイスは置いてないでしょうか?」


アリスは店員に聞いてまで真剣に魔力石付きの武器を探しているようだった。

アーシェとアリスの二人は隣の防具屋に行くと思っていたが二人とも武器を見ているので俺が不思議そうに見ているとリリスが俺の服を掴んで引っ張った。


「どうかしたか?」


「ワシ以外の女をあまり見つめるでない。」


リリスは頬を膨らませて拗ねているようだった。


「リリス、あの二人はなぜ武器を探しているんだ? まだ全然今の物でよくないか?」


俺はリリスに取り合わず、率直に自分の疑問を聞いてみる。


「むうう。少しはワシを気遣わんか!全くもう!」


リリスは拗ねてしまったのか。

俺の質問に答えずに怒ってどこかに行ってしまう。


(俺のこと嫌ってくれたかな?)


俺が首を傾げてセリスの方を見ると手に馴染むものが見つかったのか、軽く素振りをしていた。


「み・・・」


「さっきの質問についてじゃが・・・」


俺がセリスに話かけるよりも先に背後からリリスの声が届く。

振り返ると「居場所がないからかまって欲しい」という表情でリリスが俺を見上げていた。

アーシェとアリスを見ると二人は武器を見ながら真剣に何かを話し合っている。

新しい武器を買う為の相談だろうか。


「それで、質問の答えは?」


一息ついてから話を振るとリリスは両腕を組んで仁王立ちになって話し始めた。


「ボーンはああ見えて結構堅いんじゃよ。だから、武器が早く摩耗するんじゃ。特に低レベル冒険者用の武器は質があまりよくないから劣化が早いんじゃよ。メイスを使うアリスはともかく、アーシェは技術的にまだまだじゃから剣の劣化が早いんじゃよ。剣は真っ直ぐ刃を立てねばならんからの。防具は必要あるまい。今のところ二人とも敵の攻撃を受けておらんからの。」


リリスの言う通り、俺の使っている武器と違い二人の武器は元々が古くさらに質が良くない。

駆け出しにしては良い物を持っているのだが、俺にはリリスから与えられた武器が比較対象になっているので仕方がなかった。

それに二人はいずれ買い替える時のために武器を見ているだけで今すぐ買い替える気はなさそうだった。


確かに、今のペースで戦い続ければ剣とメイスはボロボロになってしまうだろう。

リリスから貰った棍棒と銃はかなり強力な武具なので今戦っている程度の相手ならば何十年も手入れをしなくても使い続けることができるだろう。


(俺もリリスから一人立ちした時のために武器を見といたほうがいいのかな?)


「すみません。これにします。」


そう思い棍棒か魔法銃を見に行こうと体の向きを変えたところでまた後ろから声がかかった。

振り返ると1本のナイフを握り締めたセリスが立っていた。


「それがいいのか?」


「はい」


セリスは俺が以前買ったナイフよりも二回りほど小さなナイフを持って自信を持って返事を返してきた。

よっぽど手に馴染むのだろう。


「1本じゃ少ないな。投擲用に何本か買おう。」


俺はセリスの持っているものと同じものを何本か手に取る。

ナイフは値段は1本銅貨10枚のものだった。

俺はセリスの持っているものとは別に10本ほどナイフを持って会計へと向かう。


「えっと・・・ そんなに買うんですか?」


セリスはナイフを持ったまま俺の後についてくる。


「まぁ俺の修行にも使えるだろうし、セリスが気にすることじゃないよ。」


俺はこのナイフを使ってまた付加魔法の練習をするつもりなので、特にセリスに買ってやるという認識なくナイフを購入するのだが、セリスは大量のナイフの購入に申し訳なさそうな顔を向けてくる。


(ただ、付加魔法を使えることを知られると面倒そうなんだよな・・・)


なぜかアーシェとアリスの二人が付加魔法は高レベルの魔法使いでないと使えない上級魔法だと思っているので、俺が使えると話がややこしくなりそうなのでセリスには悪いが黙っていることにした。


会計を行う際中、セリスは頻りに俺に頭を下げてくるので心が痛んだ。


「いいから気にするな。」


俺はカウンター越しのおじさんにお金を渡しながらセリスに頭を下げるなと伝える。

俺が困っていることを察したのか、セリスはそれ以降は普通にしてくれた。


「毎度!」


俺は購入したナイフを袋に入れてもらいそれを受け取る。


「いや~、それにしてもお兄さん。まさか5人目もこんな可愛い女の子をパーティーに加えるだなんて、羨ましいね~。」


袋を受け取った後に店員であろうおじさんのこの一言が俺に現状を再確認させるきっかけとなった。

俺は早速、武器屋から出て周囲を見渡しながら歩く。

周囲の冒険者は俺達一行を見つけては凝視してくる。


いや、正確には俺を見てくる。

俺はパーティーリーダーであるためか、街中では基本的に先頭を歩くことが多い。

今までは後ろにいる女の子3人を見ているのだと思っていた。

いや、そう思うことで心にシールドを張っていたのだ。


だが、実際は綺麗な女性を3人もパーティーに囲う男である俺を見ていたのだ。

それを払拭するために男性のパーティーを1人増やそうといい、今日からセリスを加えることになった。

ただセリスは女顔だ。

しかも、普通に可愛い。

もちろん、しっかりと男装している。

だが、それを見て果たして周りがセリスを男と認識するだろうか?


もし・・・・


もしも、ボーイッシュな女の子として認識していたら・・・・?


俺は3人の女では飽き足らず4人目を手に入れた下種野郎ではなかろうか?


しかも、アリスは今日初めて俺のパーティーに加入したのだ。


それで4人目を加入させるだなんて俺がアリスに不満でも抱いて新しい女に手を出したように周りから見られるんじゃなかろうか?


(そういえば、アリスは教会で健気に働く笑顔の素敵なシスターだと噂で聞いたことがあるな・・・)


きっと彼女のファンは多い事だろう。


「ふうぅ・・・・」


なんだか、急に疲れてきた。


今日は早く寝よう。 そう思った。


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