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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

♦︎伝説の槍は、僕を殺せない♦︎

作者:Blueberry
 月がよく見える日だった。
 足元には、体の半分が消えた男女の死体。
 そして周りには、怯えた顔で武器を構える大人たち。
 空気の澄んだ、気持ちの良い日だった。
 覚えているのはそのくらいで、詳しいことは何も思い出せない。
 けれど、きっと探せば見つかるのだろう。
 探すのが怖くて、目を逸らし続けているだけで。

 僕はあの日、過ちを犯してしまった。
 その事実が変わらないのなら、もう思い出す必要もない。

「兄さん? 聞いてる?」
「え、ああ…えっと、何の話?」
「もう、いい話だったのに…」
「ごめんごめん。もう一回言って?」
「嫌だ。二度は言いたくない」
「えー…僕も聞きたかったなあ」
「聞いてない兄さんが悪い」
「うっ…その通りだね…」
「ふふっ、仲が良くて微笑ましいわ」
「あはは、本当に」

 ──────これは、死ねない僕の〝償い〟の物語。
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