表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
広瀬理人の日常的被弾劇  作者: どんまち
広瀬理人と生徒会
9/35

第二章前書き

 朝。

 人はなぜ朝に体を起こし、義務をこなさなければいけないのか。

 いささか疑問に思う今日この頃だ。

「だるい……」

 そう――めんどくさいのだ。

 首を上げ時間を確認すると6時6分。

 幸いながらまだ時間はあるので、もう少しゆっくりしていよう。 


 その時、急にドアが開いた。

「起きてるー?」

 ドアに背を向けていたので姿こそは見えなかったが、聞こえたのは妹の快の声だった。

 ――何が起きたのかは知らないが、体を起こさなければいけないのは確かだろう。

 動きたくない……。

「起きてないが?」

 俺は言い訳にすらなってないようなことを口にした。

 その瞬間、背中に強烈な痛みが走る。

 彼女が思い切り背中へと蹴りをいれたらしい。

「朝ごはん食べよ!」

 2回目、3回目、4回目……何度も蹴りを入れた。

「わーかった!わかったから!」

 俺はバッと体を叩き起こす。

 全く――こんな時間に朝ごはん?

「お前はまだ寝てても大丈夫だろ?」

「お兄ちゃんと一緒に食べたいの!ほら!」

 彼女は俺の腕を掴み、引きずり始めた。


 あっという間にリビングまで到着し俺はあらぬ方向に投げ込まれた。

「1人で寂しく朝ごはんなんていやでしょ?」

「確かに……」

 いや、待てよ?

 何かを忘れている気がする。

「……あ――俺約束してたんだった」

「誰と?」

「クラスメイトと」

「彼女?」

「そんな短期間にできるか!」

 何はともあれ、集合は七時――急がなければ。

「そういうわけだから!じゃあ」俺は部屋に戻りバッグを掴み、玄関へと走った。

「今度彼女さん紹介してよねー!」

「だからいないって!」

 今日も今日とて春空は綺麗だった。

 登校3日目――生徒会活動1日目。

 まぁ……そうだな、楽しくやろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ