ユメキリネットワーク
カクヨムで連載中の夢鬼理ネットワークの読切版エピソードです。
明日を救う力を持つ者、力に溺れることなかれ
命あるものの夢に現れて明日を奪う鬼――夢喰。
夢を見るものいる限り、滅びることなく夢喰は現る。
夢喰に喰われた者は、明日を奪われ、二度と目を開けることはない……
逆に夢喰を己で滅した者は、夢喰の入口たる門を閉じぬ限り、夢喰が遺す殺意の邪想に呑まれるのみ……
ヒトの夢へ入り、明日を奪う鬼を滅し、夢喰の入口たる門を閉じ、明日を奪い返す者。
それが我ら夢斬士、夢宮の一族の使命なり。
『明日を救う力を持つ者、力に溺れることなかれ』
…………という夢宮の使命を想い返した私は……女性夢斬士、夢宮朝陽は今、異世界エクスアリアの地にいる。
トラックに轢かれた訳でも無く、死を迎えた訳でも無く、勇者召喚された訳でもない。
異世界エクスアリアの地に私がいる理由は、超簡単に言えば、夢斬士としての仕事だから。
私が構築に関与した夢斬士が使ってるシステム、通称ユメキリネットワークの転移ゲートを使って来たのだ。
『朝陽よ、夢喰シーフ型10体が現れたぞ』
「了解、ユメキリ!シャリアさん、行ける?」
「はい!朝陽様、ユメキリIVさんも準備完了です!」
【夢宮朝陽がユメキリを装備しました!】
【シャリアがユメキリIVを装備しました!】
【夢宮朝陽とシャリアが夢喰シーフ型10体と交戦を開始しました!】
「はぁ?この世界に夢斬士だと?……そんなバカな!こんなところまできやがって!」
夢斬士である私がこの地まで、追って来た事に対して焦る夢喰シーフ型に私は言葉を返した。
「ご名答……まさかここまで夢斬士が来るとは思って無かっただろ?甘いよ!」
「チッ……でもこっちは10人いるんだぜ、討滅できるもんならしてみろや、ヒャハハハハ!」
自分たちの新しい餌場に本来いるはずの無い夢斬士が現れたのだから、自分たちが有利だと勝手に勘違いして、イキっているこの夢喰シーフ型たちに対して、私とシャリアがやる事は1つ、討滅するだけだ!
「ユメキリ!あれをお願い!」
『朝陽よ、了解した!』
【夢宮朝陽が夢鬼理一文字を装備しました!】
明日を奪う鬼から明日を奪い返し、明日を救う力…………想いの力を私は刀へ込み始めた。
【夢鬼理カウンター上昇中!】
「ヒャハハ!隙あり、死ねぇ!」
「朝陽様の邪魔はさせませんよ!ハァ!」
構えに入っている私に隙があると思ったのだろうか、それを見たシャリアは夢喰シーフ型へ緑光の矢を放った!
「ぐは、まさかこの地にも夢斬士が…………」
「命あるものの明日を奪うお前達は私達が斬る! それがお前達夢喰と私達夢斬士の宿命だ!」
『朝陽よ、いつでも放てるぞ』
「了解!じゃあね、夢喰さん!、ハァァァァァァ!」
これが私の夢斬士としての明日を奪い返し、明日を救う力だ!
【夢宮朝陽が夢殺ノ想滅斬を発動しました!】
キュイ――ズババババババァァァァァァ!
「ヒャハハ……そんな雑魚………………」
【夢喰シーフ型10体の討滅を完了しました!】
プシュー!
「やりましたね!朝陽様!」
「うん!シャリアさんもさっきはありがとね!」
「いえいえ!朝陽様はエクスアリアを救うお方なのですから」
「やめてよー、救世主じゃないんだからさ」
「いえいえ、救世主様ですよ!朝陽様は!」
「全く……シャリアさんには敵わないよ……あはは」
私が今いるエクスアリアの地は、異世界……ファンタジー世界である。
ただし今は夢喰により殺意のファンタジー世界と化し始めた世界だ。
私達の目の前で気を失ってる盗賊たちも夢を見る世界、彼らたちの夢へ夢喰が現れることはない。
だってさっきの技で夢と夢喰を繋ぐ門は閉じたから。
あと私の目の前には、綺麗な髪の長く、耳の長い綺麗なエクスアリア人の仲間の女の子、シャリア・エクス・ア・ロッテさんがいる。
つまりファンタジー世界で言うところのエルフだ!
ユメキリネットワーク 読切 完
最後までお読みいただきありがとうございました!




