第42話 みんなのステータス
皆でステータスを順番に表示させてみることになった。
俺の次にやるのはマギネだ。
「ステータスオープン!」
叫ぶと、俺ではなくマギネのステータスが表示された。
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名前:マギネ・ローヴァ・リュクス
種族:エルフ(聖樹族)
職業:薬師
Lv:52
HP:120/260
MP:125/3200
筋力 :25
知力 :89
魔力 :130(80+50(職業補正))
器用 :115(60+15(職業補正))
体力 :20
素早さ:45
幸運 :62
スキル
ポーション作成Lv:MAX
聖属性魔法:Lv3/5
水属性魔法:Lv7/10
火属性魔法:Lv1/5
水属性魔法:Lv7/10
基礎魔法 :Lv5/5
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「あー、やっぱ俺のとだいぶん違うな……」
マギネのステータスは、なんというか、ゲームでもよく見た感じ。
魔法系のステにしてそうな感じだ。
「やっぱ若君の魔力とMP、なんかおかしい感じっすね……」
「桁が違いすぎるのよね……」
「マギネ、火魔法使えるんだ」
「ポーション作成にとろ火で煮込むことが多いから、必要に迫られて覚えた感じッスね。だからレベル1って感じなんスかねぇ」
「じゃあ次! 私アカシアのステータスでーす! うぇひひ」
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名前:アカシア・ドミネ・リブレ
種族:エルフ(聖樹族)
職業:記録保存者
Lv:38
HP:240/250
MP:2000/2500(2000+500(職業補正))
筋力 :15
知力 :92
魔力 :125(90+35(職業補正))
器用 :15
体力 :18
素早さ:12
幸運 :45
スキル
完全記憶魔法Lv: 8/10
速読技能 Lv:8/10
速筆技能 Lv:7/10
風属性魔法Lv:0/5
基礎魔法 :Lv5/5
水晶玉操作
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「うーん、私のステータス、パッとしませんねえ……」
アカシアはすごい結果を楽しみにしていたらしいが、これはこれで堅実でいいと思う。
俺的には速読が地味に羨ましい。職業柄なのかな。
「私のステータスに似てるッスね」
「もしかして、これが普通?」
多分、一般人に一番近いのがアカシアさんなんだろうな。
いや、でも完全記憶魔法持ってる一般人もどうかな……。
「この、レベルが0/5なのは適正があるってことなんすかね、エーリュシオン様?」
「そうだよ学者、君には風魔法の適正がある。今度教えてあげよう」
「本当ですか!? うぇひひひひ、嬉しいですーっ!」
そして、次はエルシーさんだ。
どうしよう、どんなステなんだろう。俺が勝手にドキドキしていると、エルシーさんが言う。
「ダメダメなステータスでも、私がんばりますので、捨てないでくださいね、ソウヤ様!」
いやいや、エルシーさんが駄目なんてこと無いでしょ……。
もし本当にダメダメだとしても、今までお世話になってるし、約束だし俺はずっとお世話になる気満々だ。
と、ステータスを開いたところ。
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名前:エルシー・リーファス・リュクス
種族:エルフ(聖樹族)
職業:弓手 称号:世界樹の守護者/魔王を封印した者
Lv:95
HP:7500/8500
MP:1000/1200
筋力 :239(90+99+50(職業・称号補正))
知力 :70
魔力 :179(30+99+50(職業・称号補正))
器用 :149(99+50(称号補正))
体力 :248(99+99+50(職業・称号補正))
素早さ:170(80+40+50(職業・称号補正))
幸運 :30(20+10(装備))
スキル
聖属性魔法Lv:1/5
風属性魔法Lv:8/10
武芸百般 Lv: 6/10
武芸(弓) Lv:MAX
身体強化 Lv:6/10
攻撃強化 Lv:10/10
体力強化 Lv:7/10
世界樹との契約
装備
ミスリルのアミュレット:魔法防御力50 幸運+10
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「すごっ!」
俺とマギネとアカシアの叫びがハモる。
こんなもんすごいとしか言えない。
そういや、魔王を封印したパーティーの一人でしたね、エルシーさん……。
エルフだから弓しか使わないと思ったら、弓以外も高レベルで使えるらしい。レベルを上げて物理で殴る系の人だというのが、こうしてみるとありありと分かる。
「まあまあかしら……」
エルシーさん、謙遜は時に人を傷つけるんですよ。
「いやいや、これでまあまあなら、私達どうなるんスか!」
「エルシーさんがまあまあだったら、俺、どうなるんですか……」
「ソウヤ様はこれから伸びしろがいっぱいあるから大丈夫ですっ!」
「エルシーさん、私達は!?」
「あなた達もレベルが上がれば大丈夫でしょう!」
そもそも、そもレベルをどう上げればいいのかもわからん。
『じゃあ、最後はわしですかの』
男爵のステータスも気になる。元人間のダンゴムシだもんなあ。
男爵のサイズでは流石に枝の輪を持てなかったので、俺が代理にステータスオープンさせていただいた。
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名前:ダン・ジャック・ゴムシー
種族:元人間/ダンゴムシ
職業:騎士 称号:ティエライネン王国男爵/魔王の首を刎ねた者
状態:虫螻の呪い/魔王の怨念/庇護(土地)
Lv:99
HP:50/50(8500-8450(呪い補正))
MP:30/50(500-450(呪い補正))
筋力 :98(99+99-100(職業・称号補正)(呪い補正))
知力 :65
魔力 :15(30-15(呪い補正))
器用 :149(99+50(称号補正))
体力 :9(99-90(呪い補正))
素早さ:40(80-40(呪い補正))
幸運 :60(80-40+20(呪い補正))
スキル
武芸(槍) Lv:MAX
武芸百般 Lv: 9/10
一撃必殺 Lv:9/10
身体強化 Lv:5/5
攻撃強化 Lv:10/10
体力強化 Lv:9/10(呪いにより現在無効)
騎士の誓い
王への忠誠
礼儀作法
世界樹の加護
祝福地の庇護
装備
祝福の槍:攻撃+100
シルクハット:魔法防御+100
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呪いによるバッドステータスがえぐいけど、それをカバーできるくらい素のステータスがエグい。
エルシーさん以上に物理特化型だ……。魔王の首を刎ねた者の称号は伊達じゃないな。
「呪いさえなければ男爵は私なんかよりずっとお強いですから!」
エルシーさんが強く主張するのも納得のステータスである。
『やはり呪いさえなければ……とも思うのですが』
「普通にエルフや人間にも勝てそうなダンゴムシっすね……」
「ダンゴムシ状態でもなんか鬼強い雰囲気ありますよねぇ……うひぃ……」
『なんにせよ、我が槍が思ったよりも錆びついていなかったようで、わしは満足しております』
「エーリュシオンさんのステータスは見せてもらったらだめなやつですか?」
「あー、やってみたけどね、駄目だったんだ。魔力コストを軽くしたせいで、僕のを見ると表示かおかしくなる。やってごらん」
そう言われて俺は心のなかでステータスオープン、エーリュシオン! と叫んだ。
しかし、文字化けしたような、モザイクが掛かったような表示で、やたらと長い文字数であろうことが推察できるだけのものしか見られなかった。
「木野になら見せても良かったんだけどね、契約者だし」
残念だったなあ。きっと、えげつないHPとか、ステータスだったんだろうな……。
どんなスキルが有るのかも知りたかった。無念。
なにはともあれ、今はスキルやステータスの話で皆が夢中になっており、俺の外見が妖怪人食い植物になりかけている件はスルーされそうである。
めでたしめでたし。




