僕は前世を持って産まれた子供なのだけど、もう一度! 前世で大好きだった女の子をこの現世でもまた好きになりたい!
僕は前世を持って産まれた子供なのだけど、もう一度!
前世で大好きだった女の子をこの現世でもまた好きになりたい!
僕は前世の記憶を持ってこの世に産まれてきた。
最初は? “僕の母親は僕が障害を持って産まれてきたんだと本気で
悩んでいたらしい。”
でも? 僕を診てくれた医師は、どうも僕に障害はないと思っていろいろ
調べて見ると? “僕に前世があると知ったんだ。”
『“お母さん! 真剣に聞いてください、どうやら? 晴嵐クンは、
障害ではなく、前世の記憶を持ってこの世に産まれてきたみたいなんです!”』
『・・・えぇ!? ぜ、前世?』
『これからいろいろ晴嵐クンに質問して、詳しい事を確かめていきましょう。』
『・・・あぁ、はい!』
僕はどうやら前世で、“ツインレイの相手を求めてこの世に産まれてきたらしく
前世の彼女の名前は、珠代と言い僕は彼女を心の底から愛していた。”
だからその未練が今世に残り望みをかけ、また生まれ変わったんだと思う!
・・・そして僕は中学生になっても前世の記憶を持ったまま成長し、
そこで前世のツインレイの相手、“珠代”と出逢う。
『“・・・た、珠代? また出逢えたね! ずっとキミと出逢いたいと
願いこの現世に希望を持ち僕はこの世に産まれてきたんだよ。”』
『何なに? お前ら~何、イチャイチャしてんの?』
『“もうここで告白しちゃえよ~”』
『晴嵐クンって? 結構! 大胆に告白するんだね!』
『こんなに皆に見られてても動じてないし!』
『なんか? カッコいい~』
・・・だけど? 珠代の魂を持った彼女は、僕の事を見ても何も憶えて
いなかった。
“彼女は前世の記憶を何一つ持っていないままこの世に産まれたみたいで、”
僕を見ても、“何にも感じていなかったんだ。”
だけど僕には分かるんだ!
絶対に彼女は、“珠代に間違いない!”
珠代の魂を持ってこの世に産まれてきた女の子だと僕には分かったんだ。
だからどうしても彼女にも僕と同じように前世を思い出してほしい。
僕と同じようにあんなに想い合って互い好きな気持ちをぶつけ合った彼女
にまた戻ってほしいんだよ!
・・・でも? 今の彼女は明らかに“今どき女の子で、”
ミニスカートに胸元もボタンを外して中が見えそうなそんな恰好の制服に
変えたのか?
でも? 前世の珠代の面影もアリ、僕は複雑な気持ちになってしまった。
彼女は珠代の魂を持っているだけあって、珠代の顔によく似ている。
横顔はまさに珠代そのものに僕には見えるんだ。
『ねえ、珠代? また僕を想い出してくれないか?』
『ねえ! もういい加減にしてくれない? 私は珠代じゃないし、前世も知ら
ないわ! それに今の名前は、七海って言うの! いい加減、憶えてよ!』
『・・・僕の事、本当に何も憶えてないの?』
『憶えてないわよ! 私に前世の記憶なんかないんだから!』
『“あんなに僕達は愛し合ったのに、、、?”』
『よく恥ずかしげもなく、そんな事言えるわね! 私達、まだ中二よ!』
『僕は前世の記憶を持っているから、精神年齢は23歳で止まってるんだ。』
『じゃあ、何故? 23歳で亡くなったの?』
『戦争で亡くなったんだよ。僕は特攻隊に所属していたから。』
『私を一人置いて、特攻隊で死んだって事?』
『“全ては国の為だ! そういう時代だったんだよ。”』
『まあ~いいけど! 今の私には関係ないわ!』
『“僕はいつか珠代が前世の記憶を全て思い出してほしいと思っているんだよ。”』
『嫌よ! そんな辛い記憶、思い出したくもないわ。』
『・・・つ、辛い記憶か、そうかもな、』
『どうせまた私を一人置いて、晴嵐クンは死んじゃうんでしょ!』
『・・・そ、そんな事、』
『私はもう寂しい想いをしたくない! 一人は嫌なの! 誰かにいつも
傍に居てほしい! 一人だけは絶対にイヤ、』
『・・・た、珠代、』
彼女は、何も前世の事は憶えてないのだろうけど、、、?
“一人寂しく亡くなったのかもしれない。”
僕を失い、寂しい人生を最後送ったのだろうか?
それでも僕はやっぱりキミが好きだ!
今度こそ! “珠代! キミを一人になんかさせないよ。”
だから僕は前世の記憶を持ったまま産まれて来たんだと思うんだ!
今度こそ! 絶対にキミを最後まで幸せにすると誓う。
もう前世ではキミを二度と離さないから!
だから今度こそ僕と一緒になってほしんだよ。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。