Ⅵ 魔法と魔術
本格的に始まった魔法と魔術の勉強。
魔法と魔術の違い、そして、規模の違いが分かる。
「お!おはようさん。」
「おはようございます。」 「おはよー」 「ん。」
「ほれ、朝食、食ったら外に来い。」
三人が朝食を食べながら話をする。
「今日は何すんだろうね?」
「うーん、魔術、魔法の勉強って言ってたけどね。」
「ん、でも、感覚を知覚するとか言ってたけど。」
「知覚ねー。」
そんな話をしながら、朝食を食べ終わり外に行く。
「お、食べ終わったか。それじゃ、昨日言ってたことをするぞ。」
「魔術の知覚ですか?」
「そうだ、最初は自分たちの得意な魔術を知覚してもらう。」
「「「はーい」」」
「火よ、球となれ」 「水よ、槍となれ」 「風よ、刃となれ」
「どうだ?どんな感覚かわかったか?」
「少しは分かりましたけど、細かくは、、、」 「私は、大体かなー。」 「私は大丈夫。」
「なるほどな、クノレ、火が得意なのか?」
「うーん、とりあえず、やってみたけどなんかよくわからないのです。」
「そうか、、、なら試しに光なんてのはどうだ?」
「光、、、ですか?」
「あぁ、物は試しだやってみろ。」
「は、はい。光よ、浄化せよ」
「うわ、眩しい。」
「え!?大丈夫?カレア、ごめんね!!」
「ううん、大丈夫だよ。それより、本当に光の魔術が使えるんだね。」
「安心しろ、クノレ、カレアは魔族だから、その程度は問題ない。ゴーストなんかは有効だがな。で、どうだ?感覚は掴めたか?」
「え、あぁ、なんとなくですが何かが手から出て、輝くものに変わった気がしました。」
「そう、それでいい、よし、それじゃ、魔術の感覚は掴めたな。他の魔術も忘れずに練習するんだぞ。じゃあ、次は魔法だな。」
「魔法?それは、私たちじゃ使えないのでは?」
「ん?いや、使えるぞ?なんなら、人族とは違って簡単にな。」
「え、、、」
「そんなに驚くことか?」
「だ、だって、魔法って神代に使われていた技術で今では扱えるのはほんの数人だったはずです。」
「そうか、確かに神代の技術ではあるが、扱えないわけではない。それを今から俺が教えるんだ。」
「は、はい。」
「まずは手本だな。日よ、我らを照らせ」
アズラーがそう唱えると、空が晴れ、太陽がアズラーたちを照らした。
「これが、魔法だ。魔術は自身の魔力を使い、物質を操る。対し、魔法は自然を操る。規模によっては禁忌に指定せれているものもある。」
「それは、本当に私たちに扱えるのですか?」
「あぁ、扱えるが難しい。気を引き締めろよ。」
「まぁ、最初は難しいから魔術の基本となったものからだな。炎よ、玉となれ」
「これだな、お前らもやってみろ」
「はい。」 「はーい。」 「ん。」
「「「炎よ、玉となれ」」」
「お、中々筋がいいんじゃないか、不安定ではあるが維持ができてるな。よし、今日は終わりにしようか。風呂に入って来い。」
「「「はーい。」」」
風呂に着き、各自がお湯に入ったり、体を洗っている中で会話をする。
「いやー、すごかったね。」
「本当ですね。まさか、魔法があんな規模だなんて。」
「それもあるけど、クノレ、あんたが光の魔術を使えることもだよ。」
「そうですか?私が、まだ集落にいたころは、皆使っていましたけど?」
「なるほどねー、それでか。」
「リーフ、あんたは魔法使えるの?」
「ん?私?私は簡単なものならね。でも、今回みたいなのは難しい。」
「簡単なのって?」
「例えば、周囲の音を拾う魔法なんか。」
「えぇ、それはそれですごいけどね。」
「カレアは、何か得意な魔術や魔法はないのですか?」
「わ、私!?私は、魔族だから闇系統が得意だけど、、、」
「それは、見てみたいです。」「私も、見てみたい。」
「そ、そう、なら、夜よ、星を導け」
カレアがそう唱えると、風呂場が暗くなり、天井に星々が浮かんだ。
「わぁー、綺麗!!!」
「そ、そうかな、よかった。」
「うん、綺麗。」
「でも、なんでこんなすごい魔法が使えるのに、外にいるときは使わなかったのです?」
「そ、それは、この国では闇系統は禁忌に指定されているの。だから、、、」
「そう、何ですか、、、残念です。外でご主人様と四人で見たかったですね。」
「あはは、そうだね。」
そんな会話を終え、それぞれが風呂から上がり、食堂に着いた。
「綺麗になったか?ほれ、夕食だ。」
「あ、ありがとうございます。」
「それじゃ、食べようか。」
アズラーがそう言い、ナイフとフォークを持ち、皆が食事をしていると、カレアが口を開く。
「あ、あの、主人様、、、」
「ん?どうした、カレア。」
「あ、明日の魔法の勉強の時間、私が、外で魔法を使ってもいい?」
「もちろんいいが、、、何の魔法を使うんだ?」
「そ、それは、、、」
「あ、お風呂で見せてくれた魔法ですか?カレア。」
「う、うん。」
「ん?風呂で見せた魔法?」
「はい、カレアがお風呂で星を見せてくれたんです。」
「室内でか?」
「はい、室内でです。」
「カレア、それは、、、」
「う、うん、闇系統の魔法、、、」
「そうか、外じゃなきゃダメか?」
「い、いや、ただ、外の方が魔力吸収率が高いから、、、」
「だ、だめならそれでいいんだ。」
「いや、だめじゃないぞ?」
「え、でも、闇系統は禁忌で、、、」
「俺が、国を追われた理由は闇魔術を使ったからだ。」
「え、、、」
「だから、ばれないように、地下でやろ。その間の魔力供給は俺がやるよ。いいか?」
「う、うん!!」
「それじゃ、食べ終わって、明日に備えて寝ようか。」
「うん!!!」
そう返事をすると、皆が夕食を食べ終わり、就寝に着いた。
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