Ⅱ 授業と準備
名をもらい、数年が経った。
コージェルドは、初めて、木刀を持ち、模擬戦闘をする。
それが終わり、パーティの準備を、、、
男がコージェルドの名を受けて、数年が経った。
「コージェルド様ー!!どこにいますかー?」
「あ、メイド長!!コージェルド様を見ましたか?」
「えぇ、コージェルド様なら書斎にいると思いますよ。」
「ありがとうございます。コージェルド様ー、お勉強の時間でございますよー
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
「あ、コージェルド様。お勉強の時間ですよ。」
「ん?アレシア、どうしてここにいるってわかった?」
「メイド長に聞きました。ところで何を読んでおられるんですか?」
「これか?歴史書だね、主に魔国について書いてあるものかな。」
「魔国ですか、名前は聞いたことがあるのですが詳しくは知りませんね。」
「そうなんだ、この歴史書にも詳しくは載ってないんだよね。魔国には行けるのかな?今は。」
「今は、魔国とは協定関係にあるので、許可があれば行けるとは思いますが、、、」
「そうか、機会があれば行ってみたいな。」
「そうですね。魔国には、この国にはない技術があるので見てみたいですね。」
「見たことない技術?それは、、、」
「あ、アレシア、コージェルド様見つけたー?」
「はい、見つけましたよー」
「ん?そういえば、なんで、アレシアは僕のことを探してたんだ?」
「あ、そうでした。お勉強の時間でしたので。」
「あ、そうなんだ。じゃあ行くよ。」
「今日は、計算をしていただきまして、その後に剣術の授業が入っておりますよ。」
「そうか、計算の授業はやらなくていいか?」
「それは、、、」
「じゃあ、今問題出してそれを答えられたらなしにしてよ。」
「それなら、全部で五問出しますね。」
「わかった。」
そう、アレシアが言うと紙に計算を五問書いた。
それを渡された、コージェルドは一分もかからずにすべてを解いた。
「はい、できたよ。アレシア。」
「もうですか!?早いですね、、、ぜ、全問正解です、、、」
「どこで習ったのですか?」
「ん?お父様に少し教わってね。それで。」
「なるほど、イレキルド様がそれなら納得ですね。では、計算の勉強はこれで終わりにしますが、どこかに行かれては困るので、私もコージェルド様の近くにいますね。」
「そうかい、好きにしな。」
コージェルドがそう言うと、アレシアは椅子をもってきて隣に座り、自身も本を持ち読んだ。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
数分が経ち、剣術の時間になり、アレシアが本を閉じ、コージェルドに声をかけた。
「コージェルド様、そろそろ剣術の時間ですので、移動の方をお願いします。」
「ん、もうそんな時間か?わかった。」
「ところで、今日の剣術は何をするんだ?前回は、剣を抜くことをしたが?」
「今日は、どうやら、木刀で模擬戦闘だそうですよ。」
「模擬戦闘?誰とやるんだ?先生とか?」
「それは、まだ言われておりません。」
「そうか。」
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
少し歩き、剣術の授業をする中庭に着いた。
「先生、来ましたよ。」
「おぉ、コージェルド様!!今回は、、、」
「あぁ、アレシアから聞きましたが模擬戦闘なのでしょ?」
「おぉ、そうでございます。」
「ところで、その模擬戦闘の相手というのは誰なのですか?」
「それなら、私の甥がお相手いたします。」
「甥ですか?その人はどこにいるのです?」
「あぁ、あいつなら今向こうで剣術の練習をしていますよ。」
「なるほど、やる気十分ですね。」
「はは、そうですね。では、行きましょうか。」
そういい、少し奥の方に歩いていくと、剣を振るう音が聞こえてきた。
「おぉ、聞こえますね。」
「そうですね。だいぶ、頑張って練習をしているようですね。」
「おい、レイランド!!コージェルド様がお見えだぞ!!」
「ん?あ、叔父様!!」
「ほら、挨拶をしなさい。」
「ん?初めまして、コージェルド様。」
「あぁ、初めまして、レイランドさん。本日は模擬戦闘らしいのでよろしくお願いしますね。」
「えぇ、よろしくお願いします。」
「よし、お互いに挨拶しましたね。では、木刀をもって位置についてください。」
木刀を持った両者は、位置に着き、構えを取り、合図を待った。
「それでは、はじめ!!」
そう、手を振り下ろした瞬間、レイランドが雷が如く踏み込んだ。
コージェルドはそれをしっかりととらえ、剣を流し、突きを繰り出す。しかし、レイランドは、剣の側面を手の甲でたたき、軌道を自身の頭上へと移した。
「すごいですね、レイランドさん。今のに反応するなんて。」
「あなたも、よく見えましたね。」
「ふふ、ありがとうございます。」
コージェルドが薄笑いを浮かべ、答えると、コージェルドは突きを放つ。
その突きを弾き飛ばそうと先ほどと同じように、手の甲でたたいた、しかし、この突きは先ほどとは違った。それを見た、レイランドは頭を突きに合わせ、回した。その回転を使い、レイランドは剣を振った。それを、コージェルドが防ごうとした瞬間に、レイランドが魔術を使った。
「石よ、槍となれ」
それを見た、コージェルドは目を見開いた。
「はは、すごいですね。レイランドさん。これは、、、」
「どうしますか?コージェルド様。」
「それは、防ぎますよ。水よ、壁となれ」
詠唱をすると、水がコージェルドの前に現れ、壁となって、石の槍を包み込み、止めた。
それ見たレイランドがほんの少し止まってしまった。コージェルドは、その瞬間を見逃さず、剣を薙ぎ払った。その瞬間に、、、
「一本!!勝者 コージェルド様!!」
「大丈夫ですか?レイランドさん。」
「え、あぁ、大丈夫です。コージェルド様、ありがとうございます。」
「いやー、すごいですね。互いに魔術を使うとは、思いませんでしたよ。」
「そうですね。私もびっくりしましたよ。まさか、レイランドさんがあんなに魔術が上手だとは思いませんでした。」
「えへへ、実はこっそり練習をしてましたので。」
「両者どちらもすごいですよ。その年で、魔術を使えるとは。」
「模擬戦闘も終わりましたし、今回の授業は終わりにしましょう。」
「「はい!!」」
そう返事をすると、コージェルドとレイランドが握手をし、別れた。
「あー、しんどかった。」
「お疲れさまでした。それにしても、どこで魔術を覚えたのですか?」
「ん?これも、お父様に教えてもらったんだ。」
「そうなんですか。しかし、コージェルド様もレイランド様も魔術の腕がすごかったですね。」
「ふふ、ありがと、アレシア。この後は食事かな?」
「えぇ、この後は夕食でございますが、本日はパーティが入っておりますので、お風呂に入って、おめかしさせていただきます。」
「えぇ、僕、パーティ嫌いなんだよなー」
「そう言うな、コージェルド。」
後ろから声が聞こえ、振り向くとイレキルドがいた。
「お父様!!どうしてこちらに?」
「私も少し運動をしてな、風呂に入って着替え終わったところでな、少し散歩しようと思ってな。」
「なるほど、それでこちらに。」
「すまないが、今回のパーティは国王様主催でな、不参加とはいかんのだよ。」
「それは、確かに難しいですね。わかりました。では、その代わりに今度外出をしてもよいですか?」
「護衛を付けるのであれば、許可しよう。」
「それでは、お願いしますね。」
「それでは、イレキルド様、これからコージェルド様をお風呂に、、、」
「あぁ、そうだったね。頼んだよ。」
「はい、それでは、失礼しますね。」
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
風呂場に着き、コージェルドが風呂に入る。
「はぁ、実技授業をした後の風呂は気持ちがいいね。」
「それは、よかったです。」
「ところで、パーティには、どんな人たちが来るんだ?」
「今回は、国王様主催ということですので、爵位は高い人たちが多いと思いますが、奴隷商なども来るとは思います。」
「奴隷か、、、」
「不快な気持ちになりましたか?申し訳ございません。」
「いやいや、今までそんなものは見てこなかったから、、、」
「アレシアは、奴隷についてどう思う?」
「私ですか?私は偽善だとは思いますが、可哀そうだと思いますね。買い手によっては人として扱われず、子は親から引き離される。そんなことがあると聞いたことがあるので。」
「そうか、、、もし、僕が奴隷を買うって言ったらどうする。」
「それは、、、私はメイドでございますので、意見など言うわけにはいきませんが、言ってよいのであれば、優しくしてあげてほしいですね。それは、人として当たり前のことだと私は考えていますし、人であることを忘れてほしくはないです。」
「なるほどな、、、」
コージェルドは納得したかのように、眼をつむり、風呂から上がった。
「それでは、お召し物を。」
「あぁ。」
コージェルドは、準備された、召し物を着て、両親が待つ玄関へと向かって行った。
お読みいただきありがとうございます。
誤字脱字、意見などありましたら、コメントなどしていただけると幸い。
高評価、ブックマークなどもよろしくお願いします。




