お稲荷さん
お稲荷さんと言えば赤い鳥居と狐が思い浮かびます
関西人である私にとって、かつてはお稲荷さんと言えば京都市伏見区の伏見稲荷大社しか知りませんでした
あの千本鳥居と呼ばれる赤い鳥居がずらっと並ぶ光景は圧巻です
五穀豊穣や商売繁盛の神様としても有名で、初詣では関西屈指の人出を誇ります
と言いながら、私は訪れたことはないので、テレビや写真で見ただけです
ふつう関西でお稲荷さんの話をするときはこの伏見稲荷大社の系統のお話だとの共通認識を持ちます
さて、ある時初めて実はお稲荷さんには別の系統があるということを知りました
その中でも愛知県豊川市豊川町1番にある豊川稲荷さんは神社ではなく寺院なんだということが驚きでした
ただ、寺院ですが参道には鳥居があります
寺院ですので御祭神という表現は妥当なのかどうか不明ですが、御祭神は豊川吒枳尼真天という仏教の曼荼羅では天界に属する尊格で秘仏だそうです
荼枳尼天は元々インドの人肉を食らう鬼女として登場して、その後帰依して仏教に取り入れられたらしいです
その姿が一般に白狐にのる天女の姿で表されており、狐の精とのことから稲荷信仰と混同されたらしいです
また、豊穣を司る農耕神でもあったことも稲荷信仰と混同される一因となったらしいです
しかし、所在地の住所から考えてまさにこの地域の中心地であることは間違いなさそうですね
大阪市天王寺区堂ヶ芝に豊川稲荷大阪別院があります
よくどこかの町へ出かけた時に偶然通りかかった神社にお稲荷さんが祀られているのを見かけますが、伏見稲荷系統だろうかと考えます?
確かに神社の境内に祀られているのだからそうなのかもしれないと勝手に思っています
農耕民族としては五穀豊穣こそ最も重要な願いでしょう
その願いを全国津津浦浦一手にお引き受けいただくのだから感謝しかないですね
ところで、このお稲荷さんのお使いの狐になぜ油揚げをお供えするのか?
狐は肉食と聞いています
なのになぜ油揚げなのか?
油揚げ発祥の歴史はだいたい想像がつくように精進料理からのようです
肉を食べられない修行僧が肉に似せて造作したものらしいです
でも、狐に油揚げを供える理由はそうではないらしいです
これは諸説あるようですが、あまり爽やかな理由じゃなさそうなので、各自でお調べください
そうずれば何故、薄揚げで包んだ寿司をいなり寿司というかの別の意味にも突き当たるようです
食べ物としては知らない方が良いかも知れない理由のようですが・・・
それから考えても狐に油揚げの理由はまったく逆のようです
ヒントはこれぐらいにしておきましょう
しかし、京阪電車で伏見稲荷駅を通り駅の朱色の柱と柵をよく見ているのに、神社へお参りしたことがないとは・・・
でも、大阪城公園に初めて入ったのは19歳の時だったし、天守閣に上がったのなんて50代ですからね
地元なのでいつでも行けると思いがちで気がついたら行ったことがないなんてよくある話ですね
伏見稲荷大社詣でも一大決心がいりそうな大袈裟な案件です(笑)