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水面に映った自分の姿

「もう朝か...。」


 怪物は、二度寝したい衝動に駆られながら、重い身体をゆっくり起こした。昨日、ずっと蝶を追いかけていたせいで、疲れが溜まっている。


「とりあえず、湖で身体を洗おう。」


 怪物はトボトボとしたあしどりで、渋々歩き出す。そして、湖の水深の浅い場所で、ゴロンと寝そべった。


「冷たい...。」


 しかし、目を醒ますことは出来た。そのまま身体を洗い終わると、怪物は水面に映った自分の姿をじーっと見つめる。


 そこだけ何も無いかの様な、真っ黒な毛並み。ギラギラとした大きな瞳は紅くゆらめいている。爪や牙は鋭く、ウサギの様な耳が後ろに伸びている。その外見を三メートルほどのやや細身な体型が、より不気味に思わせている。


「こんな見た目だから、ニンゲンに怖がられるのだろうな...。」


 怪物の見た目は、本人から見ても、わりと怖い。自分の見た目に若干ビビりながらも、今日の予定を考える。


「今日は...。」


グーっとお腹が鳴る音がする。


「..ご飯を探そう。」


 空腹を感じながら、足を一歩踏み出した。


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