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2章-17
翌日。特に滞りなくリハーサルを済ませ、五人は本番の場であるスタジアムを練り歩く。
本番を前日に控え、各地で宣伝の旗や入場整理用のカラーテープが引かれ嫌でも明日がその日なのだと思い知らされる。
スタジアムといっても野球のような広大な敷地があるわけではない。実際に戦うフィールドはおよそ半径三十メートルの円形で広くもなく狭くもないといった具合だ。
敷地は真っ平で柱や障害物は無い。攻撃が避けにくく、早期決着が予想される。
「テレビで見るのとはやっぱり違いますね。といっても、少しだけしか見たことはありませんけど」
「俺見た事ねぇから、なんで円形なんだとしか」
円形のフィールドの周囲には観客席が、選手を取り囲むように連なっている。観客と選手の距離はかなり近く、本番は防護壁が用意されるとはいえ少し不安になるくらいだ。




