跡 作者: 絡硝 己露 寝る前に嫌なものを見た そんな簡単に散るな、消えるな、分からなくなる 顔を知らなくてもこっちは覚えてるのに 傷になってジュクジュクと腐るんだ 傷になってくれるんだ お前がいいならそれでいいんだが 隅でやってくれ 見えるところでやらないでくれ 処理に困るんだ 霧みたいに、最初から無かったことに 変わりはないか 変わりはしないか まあとりあえず、 お前のことを、 覚えていられるように、 ブックマークしとくか じゃあな、またどこかで。 やっぱり無し。それだけ。