空の旅
「やはり久々に飛ぶと空は気持ちいいな、ハク」
俺は住んでいた森「名称は知らない」から飛び立ちながら故郷を目指して飛行中だ。
『逆に人間はどうやって移動しておるのだ?……お前は私と融合したから最早人ではなく龍だから除外はするが、本来人間以外の生物はこうして移動できない事を忘れておったわ。』
「何言ってやがる!立派な足があるだろう。まぁ足って言っても馬の足だけど。」
ってそんな事を話したいわけじゃない。聞きたい事があったんだった。
「なぁハク、時代の進み方がどうなっているか分からないから今聞いても意味ないと思うけど、俺達みたいな奴らって他にいると思うか?完全に異端だよな俺って」
『いる訳なかろう!!人間とは本来己の獣には絶対に逆らえぬのだ。黒人と私が融合した時、お主がどんな状態だったか忘れている訳あるまいな?』
まぁ俺の場合?は意志の力でハクを己の支配下に置いたらしいんだけど、詳しい事はわからん。
気づいたら周りになんにも無くなっていて、気がついたら人外の力を使えるようになっていた。
「おっと俺の体感ではそろそろ村があった場所に着くんだが、下を見ても町?しかないんだがこれは一体どうなってやがるんだ」
俺は下に広がる巨大な町?城?等を見ながら頭を悩ませる
あそこに人が並んでる場所があるな…俺は人目につかぬように近くの茂みに着地してから、門に並ぶ人の波に飲まれていく。