久々の墓参りに行こう。
初投稿になります
暖かい感想や評価などお待ちしております。
外の世界ではもうあれから何年経っているのだろうか……………
俺はあの日から全てが変わってしまった
まさか人類にこんな力があったなんて思いもしなかった。
母さん、父さん…佳奈…もし初めからこの力があったら、、、、
いや、こんな事考えるのは辞めよう。あの事件がなければ今の俺はないのだ。
俺の生まれはその辺の人間と余り変わらない。
ちょっと寂れた村で優しい家族に囲まれ、毎日畑仕事を手伝ったり、森に木の実を採集しに行ったりと在り来りなものだ。
当時の人間は戦う力なんて騎士や兵士でもない限り、自前で用意した槍や罠等を使ってその辺のイノシシや、鳥などを仕留めていた。
偶に魔法や、それに近い力を使った人間も居たようだが、そのような優秀な人間は王都ではすぐに重要な任につかされる。
寂れた村に住んでる人達でそのような人などいる訳もなく、元は人であると言われる「魔物」の猛威にいつ晒されるかビクビクしながら生活をするのが普通の時代だ。
まぁその魔物に呆気なく俺以外の命は摘み取られた訳だがな。
俺はそんな昔の事を考えながら久々に家族の墓参りをしようと思い慣れ親しんだ森を出るための準備を始めるのであった。