表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/24

異世界転移?転生?

初めての方は初めまして。そうでない方はお久しぶりです。

ようやく3作目の目処がつきましたので、週一くらいで投稿していきます。

 俺は自動車事故で死んだ。それは間違いないはずだ。ジジィが運転する某ハイブリッド車が暴走して、周囲の人達ごと俺も轢いていったのが最後の記憶だったからだ。

 だが、今、俺の目の前にはガラスごしに変な骸骨が高笑いしている。


「わーっはっはっは!召魂の儀式は成功だ!目覚めよ!我が花嫁よ!」


 我が花嫁って何だ?そう思いつつ自分の身体が今までの身体と違う事に気づく。

 どう考えても50台のくたびれたおっさんだった俺の身体は、小さく瑞々しい肌を持った子供になっているようなのだ。

 しかも花嫁って事は女の子になってしまったのか?


「あ、う?」


 何か話そうとするが、なんせ慣れない身体。上手く話すことができない。とても可愛らしい声がもれるだけだった。だが、目の前の骸骨の変態心にクリティカルヒットしてしまったようだ。


「アッー!もう最高ダァ!ボクの、ボクの花嫁ぇー!」


 言ってることとその興奮した動きが会社の部下を彷彿とさせる。そう言えばアイツが仕事中に二次ロリエロ画像見てた時の感じに似てるなぁ。でも、アイツは骸骨じゃなかったし、今みたいに光ってもいなかった。って光ってる!?


「あ、あ、何故!?何故ボクは浄化されちゃうの!?まだ花嫁と触れ合ってないのに!」


 そんなん知らん。というか触れ合いたくない。そんな感想を抱いた俺の目の前で、骸骨は光に包まれて消えていってしまった。


 骸骨が居なくなり、周囲を確認する余裕が出てきた。俺はでかい水槽のようなところに入れられて、よくわからない液体の中にいるようだ。なのに息もできるし喋ることもできる。


 何とかある程度喋れるようになった。一応身体もちゃんと動かせるようだ。そろそろこの水槽から出て、周囲の確認をしなくちゃな。

 そう思ってると液体が抜かれている音がし、やがて完全に水槽から液体がなくなっていった。そしてモーター音と共にガラスがせりあがり俺はこの水槽から出ることができた。周囲の気配を探ってみるが、人の気配はない。いや、人だけじゃなくて生物の気配がないな。


「…ゴ主人様ノ反応消失ヲ確認。新タナ主人ノ設定ガ必要デス。

 新たなマスターは返事してください」


 まぁ、消失した主人ってあの骸骨だろ?どうせ一回死んだ身だ。ここはテキトーでもいいから主人にでもなってみるか。


「多分俺だと思う」

「初めまして、マスター。私はこの施設を管理する人工精霊『シルキー』です。どうぞ宜しくお願いします」

「あぁ、これから宜しく。ところでここはどこだ?」


 俺の疑問に、シルキーは丁寧に答えてくれた。


「まず、この世界だが、ここは俺がいた世界と違うのか?」

「答えはイエスです。マスターが居た世界とは異なります。マスターの記憶をスキャンさせて頂きましたが、俗に云う剣と魔法の世界になります」


「では、俺がこの身体に入り込んだのは、あの骸骨のせいか?」

「答えはイエスです。あのロリコン前マスターの召魂の術によるものです。この術は、発動時に他の世界で死去された方の魂をランダムで召喚し、ホムンクルスである素体へ憑依させるものです」


「ここは剣と魔法の世界と言うよりはSFに近いんだが、普通なのか?」

「答えはノーです。ここは前マスターが500年かけて作ったもので、他に同様の施設はございません。色々と自動化しているのは、友達が居なくて誰も手伝ってくれなかったからですね」


 こいつ、あの骸骨に恨みでもあるのか、時々ディスるなぁ。


「ここはどんな立地何だ?」

「ここは大陸中央にある『不帰の森』の最奥部になります。この施設の周囲に張られた結界外には、国の軍隊が総攻撃しても倒せない魔物がウヨウヨしています」


 俺、この施設から出ることはできるのだろうか。


「あの骸骨は何で浄化されちゃったの?」

「マスターに貞操の危険が迫っていたため、施設の防衛機能が自動起動しました。そのため、前マスターは浄化されてしまいました。それと、前マスターはただの骸骨ではなく、かなり強い魔物である『リッチ』ですよ」

「施設がねぇ。ってお前じゃねーか」

「…黙秘させて頂きます」


 あの骸骨、部下?にも好かれて居なかったんだなぁ。かなり強い魔物だったようだが、身内に弱点攻撃されるとは思わなかったんだろうなぁ。


「とりあえず、この世界の知識と常識と、この身体のことが知りたい。教えてくれないか」

「了解しました、マスター。では、まずは案内致しますので寝室へ参りましょう」


 俺はシルキーの案内に従い、寝室へと移動した。ずっと液体に浸かっていたので素っ裸だし、指や髪の毛から液体がポタポタ落ちてるが、シルキーが気にしなくて良いと言うので、そのままぺたぺたと移動して行った。


 案内された寝室は、普通に上品な女性向けの寝室だった。そうだよね、俺、女の子になったんだもんね。


「さて、マスターの身体ですが、前マスターの趣味により10歳程度の見た目になっております。そちらに鏡も用意してますので、外見につきましては、説明終了後にご確認下さい」

「わかった。外見以外のスペックについて知りたい」

「それにつきましては、前マスターが残したマスターの設計書がございます。そちらを確認されることをお勧め致します」

「そうか」

「なお、マスターのお身体は、前マスターの趣味により妊娠、出産が可能となっております」

「ハァ!?」


 なんて機能を組み込んでやがるんだ。そう言えばアイツ俺のこと花嫁なんて言っていたな。もしかしてアイツにヤられる可能性もあったのか?いや、アイツは骸骨だ。股間のブツは骨じゃなかったから存在しているはずがない。なら大丈夫だったろう。


「それと、この世界にはステータスと言うものが存在致しません。マスターの世界と一緒ですね」


 そうか、色々数値化されたのなら、確認しやすかろうと思っていたが残念だ。


「明日より、マスターの身体についての説明、常識や知識についての座学、周囲の魔物に負けないよう武術や魔法の訓練を実施させて頂きます。本日は、ごゆっくりお過ごし下さい」


 はい、明日から宜しくな。


久しぶり(3年ぶりくらい?)なので、文章が読みづらかったり、誤字脱字とかあるかもしれません。

良かったら評価とブックマークお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ