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完結
「じゃあお願いします」
裸族のおっさんに頭を下げる。
思ったより疲れていたのかもしれない。
こんな初対面の見ず知らずのおっさんに頭を下げるなんて。
すると、おっさんは「ニッ」と笑い、
「うらああああああああああああああああああああ!」
いきなり右足を高く上げ、俺の後頭部にかかと落としを食らわせてきた。
「いたああああああああああ・・・な、なんで・・・」
ゆっくりと気を失った。
「異世界転生なんてあるわけねーじゃん。ひゃは」
おっさんが清々しい顔をしている。
「ストレス発散にいいわコレ。ひゃは」
そしてどこからか取り出したタバコのようなものを
鼻に突っ込み、煙を吸っている。
どうやら危険な薬をやっているジャパニーズジャンキー
だったようだ。
「世の中にはすぐひっかかるバカが多い。コレを読んでいる
あんたも気をつけるんだな」
そしておっさんは闇に消えた。
気を失った俺はその後どうなったのか・・・誰も知らない。
-完-