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「異世界転生ってweb小説とかで有名なアレですか?」
混乱しながらも、なんとか口を開く。
「そうそう。アレです。アレですわアレ」
裸族のおっさんは自分の言葉に同調してうなずいている。
筋肉もりもりでボディビルダーでもやってそうな雰囲気で
いかつい。
あ、前を隠していなかったのに、いつのまにか肌色の大きなテープで隠してる!
恥ずかしかったのか?・・・まあ隠していたとしても、ずっとニヤニヤして気味が
悪いのは変わりないが。
「転生しませんか?」
しばし考える。
疲れていたため正常の判断ができない状態なのもあるが、なんだか
面白そうだと。このまま気持ち悪いおっさんとして生きるより、どこか
異世界に転生して強くてニューゲームのように、若いうちから活躍して
ハーレムも夢じゃない、そんな人生を妄想した。