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裸族は何事もなかったように、サッと横へ高速移動、そのまま車の脇へ。
通り過ぎる裸族と、一瞬目があった気がした。ニヤリと笑っているように見えた。
そして、そのまま後方へ走り去っていった(速いな・・・)
不気味な出来事であったが・・・まあ事故にならなくてよかった。
しかし・・・こんな所で何をやってるんだ。新型ウイルスが発生している
全国的な自粛要請の中、とうとう気が触れてしまったのだろうか。
そう思った瞬間、遅れてものすごい風の音。
ヴォン♪
!?
瞬間、体が硬直し、目の前が真っ暗になった。
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお。
谷底へ体が落ちる感覚のまま、気を失った。