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97.記録更新

更新お待たせ致しました。

累計7000人の方が何回も読みに来てくださってましていつも励みになっています。

これからも出来る限り更新して行きますのでよろしくお願い致します。

それから俺達は近くの水場を使って泳ぎのスキルを上げる事にした。

着衣でする訳にもいかない為、急遽スパイディから糸を拝借し縫い合わせて水着を作る。

この辺は作成のスキルが少し伸びた=作り馴れて来た為お手の物だ。

そして人数分の水着を作るのに要した時間は2時間ちょっと。

簡易水着の出来上がりだ。

水着など急所や恥部を隠せりゃ問題ないだろう。

それぞれ出来た水着に着替えて水に浸かる。

兄妹達は水辺のない国で生まれた。

その為水への恐怖を感じないように水に慣れる所から始めるのがベストだろう。

それぞれ水に入り、水の中では浮くと言う感覚を身に付ける。

溺れると言う感覚を感じた時人は水に対して恐怖心を持つようになる。

そうならないように少しずつ少しずつ水に慣れて行った。

30分もすると皆水に慣れたように感じる。

ここでようやく泳ぐ授業だ。

先ずは岸辺を手で掴み、手を真っ直ぐ伸ばし水に浮いたままバタ足をする。

その辺りはユニークスキル:神速を持つ俺達だ。

本気でやったら相当な威力のキックを蹴れる。

その為最初は軽ーく蹴る様にする。

馴れて来たら手を岸から離しバタ足をして岸に戻る。

この繰り返しを15分程したら下準備は完了だ。

先ずは犬掻きから始める。

するとシンプルスキル:泳ぐを獲得。

犬掻きを馴れて来たらクロール⇒平泳ぎ⇒背泳ぎ⇒バタフライと泳ぎ方を変えて行く。

バタフライまで出来るようになるとシンプルスキル:泳ぐ⇒ファインスキル:水泳+2を獲得出来た。

色んな泳ぎ方を出来るようになったら今度はキックを強くして速度を上げる。

それに慣れるとファインスキル:水泳+2⇒クールスキル:遊泳へと進化した。

もうこの時点で現代のスイマーの100m世界記録は優に超えていた。

だが人族のこのスキルの進化上限はクールスキル:遊泳らしい。

鰓や鰭が生えればユニークスキル:水練の獲得は可能らしいが人族の身体的な理由でユニークスキル:水練の獲得は出来ないらしい。

魚人や魚類にだけ許されたスキルがユニークスキル:水練って事なのだろう。

結局俺達が獲得出来たスキルは8時間かけて泳いでクールスキル:遊泳+2が限界だった。


着替え終えたシーナが口を開いた。


「これが人族の限界って奴かな?」


「だろうな。師匠もそんな事言ってたし」


「でも泳ぐのって気持ちいいね!海の中を優雅に泳げたら楽しそうだなぁ~」


「魚人になるしかないな。鰓があれば深海にだって潜れるだろう。…ああ…それいいな」


俺は頭の中である物を想像した。


「ん?何が?」


「シーが人魚になったら似合うだろうなって思って」


「人魚って?」


「ああ、知らないのか。人魚は上半身が人で下半身が魚の伝説上の生き物だよ」


「ああ!マーメイド!」


こっちの世界にもマーメイドはいるのか。


「そうそう!シーが人魚だったら綺麗だなって思ってな!」


するとシーナは顔を少し赤くして恥ずかしそうな顔をした。

その表情は気になったが俺は特にどうしたのかは聞かなかった。

そんなこんなをしていると皆着替え終えて戻って来た。

そこで俺は既に昼食を過ぎている事を思い出し、皆に昼食にしようと提案し、昼食を食べるとダンジョンの先を進み始めた。

100階層は所々水場があってそこには魚類、甲殻類の魔物が生息していた。

大体がLv.600台の魔物だ。

レッグボニート程手古摺ったりはしなかったが仮にもLv.600台。

簡単な相手ではなかった。

そして俺達は2日で106階へ到達。

現勇者達が残した記録を更新したのである。

するとアレンが口を開いた。


「遂に記録更新しちゃったね」


「これから更に俺達注目されるだろう。有名になるって言うのは何かと大変だ。これから先色んな事に巻き込まれるかも知れない。気を付けないとな」


そう。

俺は前世、裏社会だけではなく表社会でも有名であった。

コアなファンもいたが殆どが憎しみや蔑みの目が多かった。

俺達は多くの命を奪った。

社会に中指を立て、警察や上流階級の白人、そういった人間を敵対視し活動して来た。

金がない。

悪い事をしなければ食えない。

悪い事をした方が金がいい。

ギャングは自由。

格好いい。

そんな中で生まれたHip-Hopと言う音楽、R&Bと言う音楽、Reggeaもそうだ。

俺達の生き方を格好いいと言う社会になって来た。

一時代を俺達が作ったのだ。

その一報敵は増え、仲間は殺され、捕まり、強姦され、色んな物を奪われた。

奪われたら奪って、やられたらやり返す終わりなき戦争。

そんな毎日に疲れていた。

だが仲間の手前そんな弱音は吐けない。

有名になる事は良くも悪くもあると言う事だ。

俺は有名になると言う事の苦労を知っていた。


その頃ダンジョンの外ではカルタカヤル運営局の建物に設置してある拡声器から放送が流れた。


「速報!速報!噂のトレシアスクファミリーが106階へ到達!遂に!遂に15年の時を経て記録を更新いたしました!待ち受けるは前人未到の109階のフロアボス!一体何か出て来るのかー!次の速報は彼等の死を告げる放送になるのか!または110階層への到達か!乞うご期待!」


するとダンジョン前のフロアではまたしても大きな歓声が上がった。


「おおー!!スゲー!!」


「15年ぶりに記録更新だー!」


「やりやがったぜー!」


「最早英雄だー!」


「トレシアスク!トレシアスク!」


「「トレシアスク!トレシアスク!」」


「「「トレシアスク!トレシアスク!」」」


ダンジョン前のフロアではトレシアスクコールが起こっていた。


その頃クランス王宮内。

ある一室のドアがノックされていた。


「コンコン!」


「誰だ?」


「ピエールでございます」


「ピエールか。入れ」


「は!」


「どうした?こんな夜更けに」


「先程速報がカルタカヤル運営局から流れました」


「トレシアスクか」


「はい。先程106階へ到達したと」


「ほう。15年ぶりの記録更新やりおったか」


「はい!そのようにございます」


「最早英雄だな」


「はい。ダンジョン前の広場でも大騒ぎのようです」


「それで?奴等の宿は突き止めたのか?」


「はい。そこでこれを見つけました」


「転送石か」


「はい。これがなければ戻って来てもダンジョンには戻れません」


「ここにあることは?」


「置き手紙をして来たので直ぐに気付くかと」


「そうか。良くやった。…っくっくっく。我が国も更に繁栄しそうだな。ピエールよ」


「ええ。楽しみですね」


「くくく…はーっはっはっはー!!」


王宮ではクランス王の笑い声が響いていた。


その後トレシアスクはダンジョンの先を進んだ。

レッグボニート、シーリーフドラゴン、アプカルルと言う人型の銛を持った魔人、ウオノエと言うフナムシのような寄生する魔虫、ドローンッドボディと言う水死体アンデッド、ネプチューンと言う水で出来た人型魔人などの魔物が出て来た。

そういった魔物を倒し先に進んだ。

逃げる事なく、落とす事なく、トレシアスクはレベル上げの為フロアにいる魔物は全て倒して回った。

そして109階のボス部屋の前まで辿り着いたが要した時間は更に2日。

100階層に下りてから約4日が経っていた。

しっかりと魔物を倒して回った事によってそれぞれ多少のレベルアップを果たしていた。


トゥキーLv.755

シーナLv.706

アレンLv.717

スーカLv.704

クリンLv.755


俺達はボス部屋の大きな鉄の扉の前で話していた。


「ボス部屋まで来たけど、ここまで来るとやっぱりあまりレベル上がらないな」


「上がるスキルは殆どなくなったしね。強いて言えば泳ぐスキル位じゃない?」


「レベルMAXは遠そうだね」


「師匠に聞いたがレベルMAXの人間は数える位ではあるがいるらしいぞ。レベルMAXは目指したい所ではあるけどな…だが敵がレベルMAXの魔族の場合敵わない可能性がある。レベルMAXになってもスキルで何とかなればいいんだけどな。若しくはレベルMAXになっても更に強くなれる方法を見つけるか…何れにせよレベルMAXは今一番近い目標ではある。まだ俺達は10代。この調子で強い敵を倒していけば10年もかからずにレベルMAXにはなれるだろう」


「まぁそうだね。焦らずレベル上げしても問題ないよね」


「既に獲得したいスキルは何個か決めてある。人族は弱いからな。スキルで勝負した方がいいだろうな」


「今回のボスは何が出て来るかな?」


「水フロアだからな。水に関係する奴だろう。準備はいいか?」


「うん!」


「OK!」


「…」


「じゃあ開けるよ?」


「よし!行こう!」


そして俺達はボス部屋の中へ入った。

そこは全面水が張ってあり、巨大なプールのようになっていた。

90階層で見たように所々に足場になる丸い石が水面に数か所、空中に数か所あった。

一見何もいないように見えるが俺達はボスが何処にいるかわかっていた。

俺は皆に話しかけた。


「下だな」


「うん。何かデカイ」


「ボスって何でいっつもデカイんだろ」


「ボスっぽいからだろ」


「強い魔物を集めたらたまたま皆大きかったとか?」


「結局は魔力から生まれた化け物だからな。大きな魔力から生まれた物は大きな体格を持つんだろ」


「なるほどね」


そんな話しをしていると気配を感じている水の底が盛り上がり、ボスがその大きな巨体を現したのだった。

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