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95.人族の特権

連日更新出来て良かったです。

もう少しで100話。

今後も頑張って更新して行きますのでよろしくお願い致します。

「水かぁ…」


アレンが口を開いた。


「水だな。海鮮多そうでいいじゃないか」


俺はアレンの言葉に返事をした。


「そういう問題?海鮮は美味しいけど…」


俺の言葉にシーナが答える。


「しかもマグマエリアと違って王道な海鮮が食えそうじゃん。バルテオナの港町で食べたような海鮮が食えるかもよ?」


シーナの言葉に俺は答えた。


「バルテオナの海鮮美味しかったもんね!」


クリンが言う。


「雲丹」


とスーカが言った。

99階にいたファブニールを倒し俺達は今100階にいた。

だがそれなりに魔力も使い、多少疲労した俺達は先に進むかどうかを迷っていた。

その為俺は皆に提案する。


「もう夜中だ。今日はここで休んで明日100階層を進まないか?」


「だね。僕も賛成!」


「私も!」


「僕も!」


「…」


俺達は今日はここで休む事にした。

ファブニールを倒した事によって俺達のレベルも上がった。


俺がLv.750。

シーナが699。

アレンが710。

スーカが697。

クリンが746。

スパイディが524となっていた。

ボスのレベルが俺達のレベルに近づいている。

このままではボスを倒せなくなる事も近いかも知れない。

出来る限りフロアの魔物を倒し、ボスに着くまでにレベルアップを地道にこれからもしなければいけないだろう。


一先ずは100階を下りた所で今日は休む事にした。

夕食は勿論ファブニールの肉だ。

ファブニールの鱗は剥がせば下はただの肉。

筋肉質ではある為ささみのような食感で食いごたえがあった。

最早魔物を食べる事に何も言う者はいない。

皆ダンジョン生活に慣れつつあった。


一方ダンジョンの外ではカルタカヤル運営局から放送が流れていた。


「速報!速報!トレシアスクファミリーが99階のボス、ファブニールを倒し100階へと歩を進めました!!ついに100階層!記録更新も目前となっております!!どこまで行くのかトレシアスクファミリー!遂に長年皆が夢を見続けたダンジョン攻略を成し遂げるのか!!今後の彼等に引き続き注目していきたいと思います!!」


その放送が流れるとダンジョン前の広場では歓声が上がった。


「スゲー!!」


「遂に記録更新か!?」


「ダンジョン攻略しちまえー!!」


様々な声が聞こえていた。

その一方こんな声も。


「あのサイモンズと言う奴等何者だ?」


「トレシアスクが現れたと思ったら今度はサイモンズかよ。今年はスゲー年だな」


サイモンズと言う二人組がトレシアスクが15年ぶりに破った記録、50階層超えを果たし、60階層を抜け、現在70階層にいた。

この2グループの異例の出現で町ではこの2グループの話しで持ちきりとなっていた。

サイモンズと言うのはジャルーズの事である。

何故ジャルーズではないのかと言うと、その昔サイモンズがダンジョン攻略に来ていた時にセーブした石を使っているからである。

何故持ち主ではないジャルーズがこの石を使えるかと言うとマーキングワープストーンは人の手により作られている。

マーキングワープストーンを作れる人がいると言う事はマーキングワープストーンに細工出来る者もいるのだ。

マーキングワープストーンに細工するには作成に特化し、付与やエンチャントと言った魔法技術を得とくする必要がある。

トレシアスクを見ていると攻撃魔法が全てのような気もするが付与やエンチャントと言った魔法技術も極一部で受け継がれている。

その技術を持った者がマーキングワープストーンに細工をし、サイモンズからジャルーズの物へと細工をしたのだ。

その場合名前はジャルーズとなるはずなのだが名前を変えずに細工すると言う高等技術を加えられた代物となっている。

その頃ジャルーズは。


「兄貴ー。ダンジョンって無駄に広いべな」


「んだな。強ぇ奴もいねぇし…何階層から強くなるんだべな」


「高速移動でボスも倒して、とっととトレシアスクっての殺して家に戻るべ」


「そうしてぇんだけどな。高速移動尽きる頃に目標に着きそうだ。あっちも相当強ぇって話しだからな。高速移動なしじゃ勝てねぇかも知れねぇべ?」


「確かになー。元勇者パーティにいた奴の弟子ってんだがら強ぇべなー」


「俺の考えが正しければこのダンジョン内で一番強ぇのは目標のトレシアスクだ。6人いるってんだから俺とお前ぇで3人ずつ相手しなきゃいけないって事だべ」


「んだなー。兄貴一人で全員殺っちまってもいいべ」


「嫌だー!面倒臭ぇ!お前ぇ一人で殺れ?」


「ええー!俺も面倒臭ぇ」


「ほんだら3人ずつでいいべ」


「そうしよ」


「さっきからそう言ってっぺよー!」


「駄目もとだべ」


「何がー?」


そんな事を話しながらダンジョンを進んでいた。


一方トレシアスクは一晩休んだ次の日の朝。

100階層の探索へ出かけようとしていた。

アレンが準備を終え、トゥキーへ話しかけた。


「今日から100階層だね!ここからどの位レベル上がるんだろ」


「どうだろうな。50は覚悟しておいた方が無難だろう」


「って事は700台って事だね?」


「ああ。あとは相手のステータス次第だな」


「僕等はスキルが多いからあれだけど、並みのLv.700の人間ってLv.500のブルードラゴン以下らしいからね」


「って言ってたな。師匠曰く、人の利点は知恵だ。知恵を鍛える事がこの地上の生き物の何よりも出来る。人族の利点はその一点らしいからな」


「だね。防御力も力も何も装備なしじゃダンゴヒヒに勝てるかどうかってレベルだもんね」


「殴り合いじゃ良い線だな」


---回想(修行中)---


俺達は師匠の魔法の授業を受けていた。

いつもの森の中の丸太が椅子代わりの教室。

木と木の間に縄で括り付けた黒板に師匠が言葉や絵を描いて俺達に授業をしてくれていた。


「人族と言うのはとても弱い種族だ。その人族が魔族とこの世界をなぜ二分出来たのか。わかる者はいるか?」


「はい!」


「トゥキー」


「魔法とかスキルとか武器とか防具を使えるから」


「うむ。その通りではあるがそれはほぼ頭を使ったからと言えないか?そう。正解は頭を使えたからだ」


「人族は頭がいいって事ですか?」


「左様。人族は頭がいい。頭を使って色んな事が出来た。君達は『創生のバース』と言う言い伝えを知っているかな?」


「知りません」


「『創生のバース』はこのグレートバースに初めて存在した人族の男の話しだ。

その日バースは生まれた。

見渡す限り緑の地。

バースを作り出したのは、神レクイム。

そのこに二人は立っていた。

するとレクイムは言った。

「お前の名はバース。この地に初めて誕生した人と言う種族だ。お前には魔法と知恵を与えた。この二つを使い、人と言う生き物がどのように生きるのか私に見せてみよ」

自身を作り出した父の言う事をバースは素直に受け入れた。

この世界でどう生きればいいのかもどう生きるべきかもどう死ねばいいのかもわからないままバースは何日も何日も過ごした。

だが生まれたばかりの生き物。

どういう生体があり、どういう生き物なのか誰も、本人すらわからない。

来る日も来る日も野を歩いた。

飲まず食わずで。

数日後バースは倒れた。

腹は空き、喉はカラカラ。

ここまで歩いて来た中で見たのは食べる動物と飲む動物。

自分もそういった事が必要なのかも知れない。

試しに近くの流れる水を飲んだ。

すると喉が潤った。

バースはゴクゴクと水を飲んだ。

喉も潤い、腹も膨れた。

すると足元に林檎が転がって来た。

空を飛ぶ生き物が良く突いている物だ。

バースは今度は食べてみる事にした。

手にした林檎は硬く、甘く、心地よい食感であった。

水で膨れているはずのバースでも林檎は美味しかったのだ。

それからバースは色んな物を食べた。

時には泡を吹いて倒れる事もあった。

取りにくい食べ物があった時は木の蔓を使うなど頭を使って取る事もあった。

いつ日かバースは飲食せずにはいられなかった。

ある日バースは不思議な光景を見た。

人のような形をして白い羽根で空を飛び、手も触れずに果物を取る生き物だ。

その生き物がしていたような事が自分にも出来るのか…そう思い実践してみる事にした。

だがバースには魔法の使い方などわからない。

来る日も来る日も魔法の練習をした。

だがバースには出来なかった。

自分には魔法は使えないのかと諦め掛けた時、白い羽根を持った人型の生き物が飛んで来て魔法で果物を取る所を見せた。

バースが見ている事に気付いたのか、その生き物は木の葉を手を使わずに揺らして見せた。

その時バースは手から風が出ているのだと理解した。

バースは今まで漠然としたイメージで魔法を使おうとしていた。

だが白い羽根の生き物のおかげてはっきりとしたイメージを持てるようになった。

手から風を出すイメージである。

バースはそのイメージを続けた。

そして遂に手から風を出す事を成功させた。

人が初めて魔法を使った瞬間である。

それから数年、バースの魔法は上達した。

バースは魔法を上達させながら頭を使い、各地を転々とした。

虫に刺される為服を作り、砂利道が続くのであれば靴を作り、手がボロボロになればグローブを作った。

中には寒い土地もあった。

そんな時は獣を魔法で狩り、毛皮で服を作った。

頭を使い、魔法を使いバースは生きた。

ある日同じ人族のグレースと出会った。

グレースは神レクイムが作った二人目の人。

バースがオスならグレースはメスである。

バースとグレースは人は互いしかいない事を知っていた。

それはこれまでの道のりでわかっていた事。

直ぐに二人は番いとなった。

番いとなった二人は子孫繁栄しようとする。

動物の摂理である。

交尾は動物から習っていた。

これまでの道のり、動物の交尾は何度も見ていた。

それにより子孫を残す事も理解出来ていた。

そして二人の間には子が出来た。

バースは家を作り、子孫を繁栄させ、家を更に大きく、頑丈にした。

いつの間にかバースの右に出る生き物はいなくなっていた。

そして命名したこの地をグレースとバースの地、グレートバースと。

神レクイムはバースの知恵と魔法を大いに褒め称え、人を知恵の塊と称したと言う。

と言った話しだ。それほど人の知恵とは何にも劣らぬと言う話だな」


---現在---


俺はアレンに言った。


「知恵があるから魔法の改良も出来るし、使い方の工夫も出来る。俺達は考える生き物だ。叡智を獲得出来るのは人か魔族かって位だからな」


「そうだね。所であそこにいる魚に足が生えている生き物…あれ魔族かな?」


「え?」


アレンが見ていた先にはカツオに足の生えたような生き物がそこには立っていた。

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