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94.90階層ボス編②

更新お待たせ致しました。

少々更新までお時間かかってしまい申し訳ありませんでした。

出来るだけまた早く更新させて頂きますので今後もよろしくお願い致します。

魔袋から出た魔人。

それは顔や体型は異なるが、以前サンジバダンジョンで戦ったサンドラと同じ土蜘蛛である。

だがサンドラよりも若い男の体だ。

端整な青年のような顔付き。

体は筋肉質、衣の上にミスリルのアーマーを着ている。

髪は黄色く、ブロンドに近い髪色である。

その土蜘蛛がファブニールを見て口を開いた。


「あれは中々…。お力になれるか…」


そういうと体に魔力を込め始めた。

そしてファブニールへ魔法を発動した。


「アブサーブスデザート」


ファブニールの前方に現れた魔法陣から砂が大量に飛び出す。

その砂は次第に巨大な手へと変化しファブニールの左手を掴む。

するとファブニールの手は段々と萎れて行く。

ファブニールは苦痛に歪んだ声を上げた。


「ギャギュギヤヤヤヤァァ!!」


するとトゥキーに掛けていたタナトスルームを解除。

土蜘蛛へ魔法を発動させた。

土蜘蛛の魔法陣の前に発動させてた魔法陣から大量の水が出て波を作る。

ウォーターウェイブだ。

大波は土蜘蛛のアブサーブスデザートを飲み込んだ。

するとファブニールの右手を掴んでいた手は力を失い砂となって手から流れ落ちた。

だがファブニールのタナトスルームから逃れたトゥキーはニヤっと片方の口角だけ上げて言った。


「ナイスだ、スパイディ」


---回想(修行中)---


俺は修行中、俺達だけではなくシウバやイヴァも強くなれるように一緒に修行する事を勧めた。

シウバやイヴァに関しては歳は上だとしても可愛い部下だ。

部下のレベルアップは俺のレベルアップも同等。

だがシウバやイヴァだけでなくスパイディのレベルアップもしたいと考えた。

トレシアスクのペット的存在であるスパイディは魔虫でありながらも俺の統率者によって強制的に部下にされ、通常は人と意思疎通の取れない物であり、人と見れば食べ物と認識してしまう程、本来であれば相まみえない者だ。

だが俺のスキルによってそれが可能となった。

前世のポケモンやモンスターファームのようにモンスターを育てるゲームは割と好きだった。

その為自分も強くなりながらスパイディも強くしようと思ったのだ。

スパイディと時間のある時は戦って自分も経験値を得てスパイディのレベルも上がると言った一石二鳥の修行をした。

たまにシウバとイヴァの相手もしてやったり、シウバ&イヴァ対スパイディと言う事もあった。

何だかんだアレンやスーカもスパイディの面倒を見てくれる。

勿論修行の相手も。

そして段々と強くなったスパイディは進化を繰り返し、サンドラと同じ土蜘蛛までに成長をした。

そして俺達とも会話で疎通が出来るようになった。

それからもスパイディは更に強くなりたいと一緒に師匠から魔法、アズラーから戦闘を習った。

そして魔法も戦闘も出来る戦士となったのだ。


だが所詮は土蜘蛛。

スパイディは魔物扱いを隊の中でも少し受けたようだ。

レイ達も魔王大陸出身と言うだけで白い目で見られる事もあったと言う。

聖大陸でも差別はあり、自分達と違う者はやはり受け入れるのが難しい人だっているのだ。

全員が全員でなくていい。

少なくとも俺の周りだけは差別なく過ごせるよう俺は勤めるだけだ。

そしてスパイディは強くなった。


【種族名】土蜘蛛タランチュリアン


【個体名】スパイディ


【Lv】497


【称号】デムレンジャー


【所属】トレシアスク ファミリー


【装備】ミスリルアーマー、土蜘蛛糸の衣


---現在---


俺は標的がスパイディへと移ったファブニールに魔法を発動させる。


「ウェイトグラヴィティ」


するとファブニールの上空に極大の魔法陣が広がった。

ファブニールは気付き、羽を羽ばたこうとしたが間に合わずウェイトグラヴィティの餌食となる。

そして加重された重力によりファブニールは自由が効かず、急降下し落下して行く。

だがこのボス部屋の地上が見えない。

そもそもこのフロア自体地上はあるのだろうか。

俺達は念の為に落ちないよう努力して来たが誰もこの空に終わりがあるのかがわからないのである。

その為ウェイトグラヴィティの解除のタイミングを俺は迷っていた。

だが俺はウェイトグラヴィティを発動させたまま動く事にした。

そしてスパイディに命令を出す。


「スパイディ!皆を起こしてくれ!」


「わかりました!ロード!しかしどうしたら良いでしょうか」


「俺は魔法を掛けられて硬直が解けたようだ!ちょっと強めに引っ叩いてやれ!」


「仰せのままに」


そういうとスパイディは皆の元へ糸を伸ばしながら向かった。

俺はスパイディの背中を見送ると下から急接近する大きな反応に気付いた。

俺は高速移動で50m程先の足場に高速移動した。

すると俺が足場を蹴って飛んだ後直ぐにその足場がなくなった。

下から急上昇して来たファブニールが噛み砕いたのである。

ファブニールは急停止し、羽を羽ばたかせながらその場に浮遊し足場だった岩を俺を睨みながら吐き捨てた。

どうやらウェイトグラヴィティはある程度距離が開くと効果がなくなるらしい。

加重範囲を超えたファブニールはウェイトグラヴィティの範囲を避け、上昇して来たのだろう。

魔法も万能ではないようだ。

俺とファブニールは睨み合っていた。

移動速度は辛うじて俺の方が上だが飛翔となるとファブニールの方が上である。

俺は所々にある足場を使って戦う事にした。

硬い鱗を持つファブニールでも効く攻撃を俺は持っているからだ。

俺は足場を高速移動しながらファブニールへ突っ込んで行った。

ファブニールはその場を動かず、俺にダークネスボールを発動し連弾を発射した。

ダークネスボールを避けながら俺は足場を伝ってファブニールの腹に触れれる所まで迫った。

ファブニールは俺の速さに対応出来ていない。

そしてファブニールの腹に手を当て魔法を発動させた。


「ムエルトディソナンス」


これは風系魔法の特級魔法である。

以前師匠とベルフェゴルの闘いで使っていた特級魔法だ。

俺は修行にてこの魔法を得とくしている。

これを食らうと相手は内臓をズタズタにされる。

表皮ではなく内部に攻撃を加える魔法だ。

その為ファブニールは悲痛な呻き声を上げる。


「ギュギャイヤアァァァァ!!」


そして腹部にいる俺を食おうと頭を伸ばすが俺は腹を蹴り、近くの足場に移動、移動、移動を瞬時にし、まるでピンボールのように跳ね、ファブニールの背中に飛び乗ると同時に再度ムエルトディソナンスを発動。

それを食らったファブニールは再度呻き声を上げた。


「ギュギュイヤアァァァァ!!」


俺は瞬時に背中を離れ近くの足場に移動。

ファブニールは俺から離れる事を選択したらしい。

羽ばたき、高速で俺から離れて行く。

距離を取った所で俺へ魔法を発動しようとした。

だがファブニールは頭に重い衝撃を受けた。

鉄と鉄がぶつかるような衝撃音が周りに木霊する。


「ギャーーン!!」


その攻撃をしたのはクリンである。

スパイディが目を覚まさせたらしい。

その一瞬に白い一撃がファブニールの左翼を両断する。


「聖刀流奥義、閃光斬せんこうざん


その一撃は白い光のような一瞬の閃光。

ファブニールの肩から縦に一線走るとファブニールの左翼を身体から削ぎ落とした。

ファブニールは悲鳴を上げながらバランスが崩れ落下しそうになった所を近くの足場を掴んで落下を逃れる。

その一線を放った女剣士は近くの足場に着地。

目を覚ましたシーナであった。


小さな足場に這い上がろうとするファブニールの頭上に魔法陣が二つ発生。

男女は詠唱し、詠唱が終わった次の瞬間声が響いた。


「ゴッズレイズ!」


「ブラックディザスター!」


左の魔法陣からは光の縦筋が無数に降り注ぎ、右の魔法陣からは黒い縦筋が無数に降り注ぐ。

降り注ぐ魔法はファブニールのスペシャルスキル:身神が加わった硬質な鱗を貫きファブニールの身体を貫通し、ファブニールの身体に風穴を開けて行く。

ファブニールは苦痛のあまり悲鳴を上げながら足場に掛けていた手を離し、落下して行ってしまった。

数十m落ちた先に足場があり、運良く着地。

だが瀕死状態の為起き上がる事が出来ずその場で倒れてしまった。

だが直ぐに青白い光が身体全体を包んだ。

すると先程まで瀕死状態のようだったファブニールが立ち上がり、何事もなかったようにこちらを睨み付け咆哮を上げる。


「ギュギギャァァァ!!」


ユニークスキル:回生の効果である。

効果は取得しているだけで死に直面、もしくは瀕死状態の時に生命を一時的に回復する。

効果発生期間内に自己回復、もしくはアイテムによる回復を行わない場合死に至る。

効果発生中に一定のダメージを追っても死に至る。

と行った効果がある。

要はお助けスキルだ。

俺はステータスを見た時これを持っている事がわかっていた。

俺達も持っているスキルだ。

追いつめても生き返る事はわかっていたが改めて面倒なスキルだと俺は思った。

俺は即座に行動を起こした。

回復の隙を与えてはならない。

足場を蹴り、ファブニールへ飛んだ。

そして右手にライトニングストライク、左手にダークネスを溜めて両掌をパンと合わせた。

するとファブニールの頭上に魔法陣が現れた。


「ブラックライトニング」


すると魔法陣から紫の稲妻がファブニール目掛けて落ちる。

ファブニールが気付いた時には既に遅く、避ける間もなくファブニールに命中する。


「ギュギャァァァァ!!」


ファブニールは大きな悲鳴を上げ紫電によりダメージを追った。

ブラックライトニングは闇と雷の融合魔法だ。

ブラックメテオライトのように通常のライトニングストライクよりも威力が増す。

それにファブニールだけに留まらず雷からダメージを負わなくなるスキルはこの世にはない。

雷系の魔法を食らった後、麻痺を貰う事があるが麻痺耐性系のスキルがあれば麻痺はしない。

麻痺はしないと言うだけでダメージは負うのだ。


そしてブラックライトニングを食らったファブニールはその場に倒れた。

どうやら一定のダメージを与えられたらしい。

俺は近くの足場に着地した。

するとクリンが近くの足場に着地し質問をして来た。


「殺ったの?」


「ああ。多分な」


すると少し遠くの足場に降りたシーナが口を開いた。


「流石トゥキー!回生発動しても一発だったね!」


「もうちょっと強力なのが必要だったかなと思ったけどな!利運のスキル発動したかな」


「実力でしょ!」


クールスキル:利運。

シンプルスキル:幸運の成長するとこれになる。

シンプルスキル:幸運は運のスキルだ。

これのファインスキルは高運。

ラッキーがあったらいいね…位のスキル。

利運になるとラッキーな事が起きやすいかも…位の効果があるらしい。

どちらにせよユニークに成長したらギャンブルでもしに行った方がいいかもな。


そして少し遅れてアレンとスーカも近くの足場に着地した。

皆が揃った為俺は皆に提案した。


「ファブニール解体して持てる素材は剥がして行こう!アースドラゴンより高価な額で売れるはずだ」


「了解!」


そして皆でファブニールの解体を始めたが何せ鱗が硬過ぎて容易に傷付ける事が出来ず解体は困難を極めた。

ファブニールの解体に半日以上を要したのである。

そしてやっと解体が終わり、俺達は先に進む事にした。

足場の先に大きな扉が乗っている岩があり、そこを空けると階段へ繋がっていた。

降りた先は水が多いフロア。

まるで養殖場のように所々に生簀があり、その間に歩く足場があるような感じだ。

100階層は水場の多いアクアエリアとなっていたのだ。

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